鎌倉の朝は早い。 鎌倉で食べたいおいしいローカル朝食3選!「朝だけ限定営業」の朝食屋さんも。
鎌倉の朝は意外と早い。海に向かうサーファーたちはもちろん、路地裏の小さなカフェや朝だけ限定営業の朝食屋さんも、おいしい匂いを立ち上らせて、動き始める。鎌倉に泊まった朝、頑張って早朝に到着した日、真っ先に寄ってみたい3軒とは。Hanako『ひみつの鎌倉』「鎌倉の朝は最高だ。」よりお届け。
1.〈朝ごはん/甘処 あかね〉音も匂いも楽しめる、オーセンティックな朝ごはん。/小町
昼は甘味処、夜は地元客でにぎわう小料理屋、そして早朝は知る人ぞ知る、朝ごはんを提供する店の3形態営業。
朝を切り盛りするのは笑顔がチャーミングな宮本香保里さん。毎朝6時入りでだしをとり、米を研いでお客さんを迎える。カウンター席のみの小さな空間に、味噌汁やら焼き魚の匂いやらが芳しく、席に着くなりお腹がすく。
焼き魚と人気を二分する看板メニューが和風のオムレツ。ジュワーと卵を落としたらネギとしらすを大量投下。くるんと巻き上げた黄金色のしらすネギオムレツは、ご飯が進む逸品。手作りのちりめん山椒をご飯にのせるのも乙。ちなみにアジの開き(750円~)も絶品!
〈朝ごはん/甘処 あかね〉
小町通りを若宮大路方面へ。〈東洋食肉店〉を右折、路地を進んだ右手。鎌倉駅から徒歩5分。
■神奈川県鎌倉市小町2-10-10
■0467-23-0667
■7:00~9:30LO 木休
■10席/禁煙
2.〈叙序圓〉豆板醤や山椒塩も手作り。食欲そそる台湾朝粥専門店。/御成
6時半のオープンと同時に常連客や旅行客が来店。
勝手知ったる雰囲気で、カウンターにずらりと並ぶ惣菜小皿を自らチョイス。自家製肉味噌やフレッシュザーサイ、エビの豆腐餻、塩漬けあひるの卵などの中から3品選べる。どれも旨味のあるちょっと塩辛い、台湾の家庭の味だ。これがとろりとやさしいお粥にぴったり。
お米は2種類をブレンド。つぶれないように煮込むのがポイントで、咀嚼するほどに口の中に甘味が広がる。お粥はだしの素材を変えた、肉きのこ粥とさつま芋粥、日替わり粥(皮蛋粥か鶏粥)から選べる。満腹感があってお腹にやさしく、朝のスタートに最高。
〈叙序圓〉
鎌倉駅西口ロータリーのすぐ前。小さな看板が目印。
■神奈川県鎌倉市御成町11-2
■6:30~9:30(9:00LO) 火、第1・3水休(ほか不定休あり)
■10席 禁煙
3.〈THE GOOD GOODIES〉ほっこりと心落ち着くコーヒースタンド。/御成
スイーツが並ぶガラスケースとスタンディングカウンター。店内は至ってシンプル。鎌倉のコーヒースタンドの先駆的存在といわれる店だ。
ミニマムな店内で唯一引き立つのは、一滴ずつゆっくりとお湯を注ぎドリップする、オーナー内野陽平さんの所作。その静かな佇まいには、見ている者の心を落ち着かせる癒しのようなものがある。こちらが話しかけるまで声をかけてこない配慮は、ひとり客にも心地いい。
独特のドリップ法も独学で身につけたもので、ブレンドは芳潤でまろやか。モーニングコーヒーはミニカップで100円から、サイズによって300円まで。おめざにスイーツを一緒にどうぞ。
〈THE GOOD GOODIES〉
鎌倉駅西口から御成通りへ。1本目の路地を右折。白い看板とお花を目印に。
■神奈川県鎌倉市御成町10-1
■0467-33-5685
■7:00(土日祝9:00)~18:00 水、最終火休
■なし/禁煙
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(Hanako1172号掲載/photo : Tomoya Uehara text : Chiemi Makita)