いま読みたい本が見つかるかも。 GWは「積ん読」に着手!業界人など、あの人に聞いた「積ん読本」おすすめ18冊
気づけば家のあちこちに山をなした、読まれぬままの本たち。この連休に読破して、本棚に戻しすっきりさせよう。Hanako『ひみつの鎌倉』「ポジティブおこもり」より、業界人など、あの人に聞いた積ん読本をご紹介します。
〈ふくら舎〉東京分室・伊藤麻衣子さんの積ん読本4冊「古書店などで見つけた貴重な料理本を、少しずつ。」
上から
A.『105歳の料理人 ローズの愛と笑いと復讐』
著・フランツ=オリヴィエ・ジズベール 訳・北代美和子(河出書房新社/2,600円)
B.『一皿の料理』
著・常原久彌(暮しの手帖社/在庫切れ)
C.『私の琉球料理』
著・新島正子(柴田書店/在庫切れ)
D.『新版 基礎日本料理』
著・土井勝(柴田書店/在庫切れ)
本を買う決め手は表紙買いと実用の両方向。出張先で買うことや旅のお供にすることが多いので、残りが読みさしになることも。Cは仕事でやちむんを売っているので、本格的な沖縄料理を勉強しようと思っていたとき〈古書ほうろう〉で出会いました。今はシリーズの『琉球料理』を読んでいます。このGW、いくつか魚を買い、Dでさばき方などを実践したいです。
伊藤麻衣子/沖縄クラフトの〈ふくら舎〉営業。GWは〈恵文社一乗寺店〉、谷中〈かなかな〉で沖縄催事を開催。映画宣伝も手がける。
〈ほぼ日〉乗組員・大高紗耶さんの積ん読本6冊「マンガ&ベストセラーの文庫と、SNSで話題のビジネス本を併読。」
上から
A.『サラバ! 上』
著・西加奈子(小学館文庫/630円)
B.『ペンギン・ハイウェイ』
著・森見登美彦(角川文庫/640円)
C.『衣・食・住・音 音楽仕事を続けて生きるには』
著・角張渉(リトルモア/2,000円)
D.『前略、前進の君』
著・鳥飼茜(小学館/920円)
E.『漫画家さんのおいしいさしいれ』
著・いくえみ綾ほか(集英社/1,100円)
F.『FACTFULNESS 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
著・ハンス・ロスリングほか 訳・上杉周作ほか(日経BP社/1,800円)
30歳を過ぎてから、本だけは我慢せずに欲しいと思ったら買うことにしています。忙しくて読めないのではなく、「読みたいときに読めるようにしている」のが私の積ん読です。普段購入するのはマンガが多めですが、Fはツイッターでおすすめしている人が多く、気になって購入しました。GWにはマンガにプラスして2、3冊読めたらいいなあと思っています。
大高紗耶/ほぼ日乗組員(株式会社ほぼ日勤務)。南青山のお店兼イベントスペース〈TOBICHI〉の企画運営を担当。
フォトグラファー・市原慶子さんの積ん読本8冊「数々の文学賞に輝く海外作家の読み応えある小説と対峙。」
『ここから世界が始まる トルーマン・カポーティ初期短篇集』
著・トルーマン・カポーティ 訳・小川高義(新潮社/1,900円)
『ピアノ・レッスン』
著・アリス・マンロー 訳・小竹由美子(新潮クレスト・ブックス/2,200円)
『カステラ』
著・パク・ミンギュ 訳・ヒョン・ジェフン、斎藤真理子(クレイン/1,700円)
『すべての、白いものたちの』
著・ハン・ガン 訳・斎藤真理子(河出書房新社/2,000円)
『愛するということ 新訳版』
著・エーリッヒ・フロム 訳・鈴木晶(紀伊國屋書店/1,262円)
『モラルの話』
著・J・M・クッツェー 訳・くぼたのぞみ(人文書院/2,300円)
『このサンドイッチ、マヨネーズ忘れてる/ハプワース16、1924年』
著・J・Dサリンジャー 訳・金原瑞人(新潮モダン・クラシックス/1,500円)
『両方になる』
著・アリ・スミス 訳・木原善彦(新潮クレスト・ブックス/2,400円)
装丁の雰囲気や、ぱらりと適当にめくったページの文章が好きかどうかが、選ぶときの決め手。翻訳家の小川高義さんの訳が好きで、新しく出るとつい買ってしまいます。もともと読み進めるのが遅いのと、読み切る前にさらに購入するため、常にベッドサイドテーブルの積ん読本はなくなりません。GWに、複数冊をいったりきたりしながらゆっくり消化したいですね。
市原慶子/フォトグラファー。2017年にフリーランスとして独立。現在は雑誌、書籍、広告などの撮影を中心に活動中。
Hanako『ひみつの鎌倉』特集では、長期休暇の楽しみ方を多数ご紹介しています!
(Hanako1172号掲載/photo : Natsumi Kakuto text : Kyoko Kashimura, Miho Arima, Nao Yoshida edit : Nao Yoshida)