前田有紀の『週末・気分転〈花〉』~第28回~ クリスマスの記憶と、クリスマスを彩るアマリリスの花
10年のアナウンサー生活を経て、フラワーアーティストとして活躍する前田有紀さん。そんな彼女が世の頑張る女子の気分転換になるようなフラワーライフのアイデアを紹介してくれる連載。第28回は、クリスマスを代表する花、アマリリスのより美しい楽しみ方を紹介します。
花の仕事をしているので意外に思われるかもしれませんが、自分の自宅に飾る花は、町の花屋さんで買っています。
クリスマスといえば、小さな頃は母親が買ってきた生のモミの木に、飾り付けをするのが、私と姉の特別な楽しみでした。ツリーの香り、ピカピカ光るイルミネーションの眩しさ。「クリスマスが早く来ないかな?」と待ち遠しく眠りにつく夜。あの時の心弾むような気持ちはいまでも忘れられないものです。
お花で、クリスマスらしい!といえば、華やかなアマリリス。ユリに似た見た目をしていますが、大きな花が色々な方向に咲きます。真紅のアマリリスは、王道の美しさ。そして、目が覚めるようなサーモンピンクや、大人っぽい雰囲気のあるも色合いのものも。豪華なお花なので、ホテルやレストランの装飾に使われることも多いお花ですが、1輪でカジュアルに飾るのもオススメです。蕾が多いものを選べば長く楽しめます。
また、茎は太くて中が空洞になっているのも特徴的です。時間が経つと、どんどん縦に裂けてくるので水に活ける前にセロテープで、とめておくとそれを防ぐことができますよ!
さてさて、2歳を迎える息子と一緒にツリーに飾り付けをしました。昔使っていて両親がしまっていたミニチュアツリーを引っ張り出し、麦わらで作られた雪の結晶のオーナメントを飾っていきました。
息子には難しかったようで、途中からは私がつける側から外してました。これもきっと懐かしい思い出ですね。来年は生のモミの木を飾ろうと思います。
クリスマスのお花、クリスマスのリース、そしてツリー。ささやかなクリスマス支度を楽しみながら、家族や大切な人と素敵な週末をお過ごし下さい。