花井悠希の朝パン日誌 vol.30 手土産映え?…〈bubo〉、〈Toshi Au Coeur Du Pain〉、〈365日〉

LEARN 2018.09.17

朝パン日誌も30回に突入!めでたい!!ありがとうございます。めでたい繋がりということで(?)ここで一つご報告があります。

突然ですが…

ワタクシ、この9月にレディースのお洋服ブランド「PANORMO(パノルモ)」を立ち上げました!

「PANORMO(パノルモ)」のInstagramはコチラから

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ブランド名は私が使っているヴァイオリンの製作者の名前から。ヴァイオリンは私にとって相棒のような存在なので、〈PANORMO〉も、手にとって身につけてくださる方の、心を預けられるような相棒になっていけたらいいなと願いを込めてスタートしました。

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先週は関係者向けの展示会。Hanakoさんにもお花を頂き(ありがとうございました!)沢山の方に見て頂けて、いいスタートを切ることができました。今回はそんな展示会中におみやげで頂いたパンをご紹介。今後自分が手土産を探す時に参考にしたいおもたせ映え(!?)なパンたちです。

チョコレートショップの誇り高きパン…〈bubo〉「ジャンドゥージャ ラビオロ」

スペイン・バルセロナのチョコレート屋さん〈bubo〉。そのお店の外観からしてパリッと伝わってくる高級感があります。漆黒の包装を解くと出てきたのは、なんとパン!一気に親近感!!キミもこっちの世界の子だったのかー(どっちの世界だ)!

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でもお皿に並べてみてね、ハッとしました。勝手に親しみを抱いてしまった数秒前の自分が恥ずかしい!だって見てください、この美術品のような造形美!ある種緊張感すら感じられるほど隙のない巻き、佇まい。散らされたチョコボール(と言っていいのかしら?)のアシンメトリーな飾り方だってきっと理由があるのでしょう。目に映る全ての要素で美しさを司っています。

一瞬たじろいだけれども私だって負けていられないのでね(いつから戦いに?)、真っ直ぐ上に膨らんだ厚みに真っ向勝負を挑みます!大きくお口を開いてガブリ。歯がその高く積み重ねられた一層一層を心地よく引き裂いていきます。もっちりしたクロワッサン生地から届く塩気とバターの充実感。この子が主役かな?と思った矢先、あれ?ヒュルリとセンターから端へと移動するではありませんか。

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さぁどうぞってクロワッサン生地が両手で呼びこめば、真ん中に待ち構えるジャンドゥーヤの気高きナッツの香りが前のめりになだれ込んできます。チョコレートの味わいがずっしりと重厚感たっぷりに威厳を放ち、立ちはだかります。

かと思いきや、パイの層から旨味が後からじわじわとチョコレートに絡みつき、僕らもお忘れなくーと後押し。パンと一言で言えないほど、スイーツのように構築されたとても満足度の高い一品。見た目も味わいもソリッドな美しさが光ります。

そのパンは森の香り…〈Toshi Au Coeur Du Pain〉

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都立大学駅近くに最近移転した〈Toshi Au Coeur Du Pain〉の「くるみとシナモンのパヴェ」。

ころりんとした淡い茶色のルックスは木の実のよう。まずは手で半分に割ってみます。

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くるみがたくさん!ホロリと身離れする生地は口内で溶け始めるとしなやかにシルキーに広がります。くるみのホクホクとした香ばしさが、ほわりと鼻腔をくすぐる角の丸いシナモンの香りと一緒になることによって、秋めく森をほっこりと演出しているみたいです。森をお散歩していたらこんな木の実を拾ったよって言いたくなっちゃうな(急にメルヘンキャラ発動)。

ついに本家の出番です…〈365日〉

〈365日〉の杉窪章匡氏プロデュースのパン屋さんはこれまでにこちらでも紹介してきましたが、本家本元〈365日〉はまだでした!

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それを知っているかのようにプレゼントして頂いた「365日×食パン」。ありがとうございます!

手の平に乗っかるくらいの小さな角食パン。長細く立派に食パンの形をしているのに小さいからミニチュアのようで可愛い。贅沢に手で三等分にして、小さく分厚いトーストにしてみました。

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はぁぁぁぁ。なんという癒し系。よく晴れた日に外で日向ぼっこさせたお布団のような、安心感を与えてくれるふかふかさ。お日様風味。

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表面はカリッと焦げ目をつけて、内側はふかふかさせながらもしとっとした水分を逃さない良いバランスでいただけるので、この贅沢三等分でのトーストがやはりおすすめ。バターいらず、生地の旨味だけで十二分にごちそうです。紙袋も包み紙も統一感があって、おもたせにぴったりですよ。

私をイメージして選んでくださったんだなぁと感じるからお土産って嬉しい。自分もそんな素敵なお土産をプレゼントしていきたいものです。そうそう、つい先日は「1966カルテット」のメンバーがケーキの代わりにこんなすごいパンをプレゼントしてくれました。

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〈PANORMO〉も始まり、新たな幕開けの節目の年。さらに大人の女性として、手土産パンにも詳しくなりたい今日この頃です。

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