かき氷にもデカ盛りの世界があるなんて! フレッシュマンゴーがモリモリの「神かき氷」を求めて。From Tainan

LEARN 2018.08.03

今年は暑いですね!そんな時に恋しくなるのが「かき氷」。アジアにはその国ごとのかき氷があり、台湾はほんのり甘く炊いた豆やピーナツを乗せたり季節のフルーツを乗せたりした「かき氷」が年中楽しめる場所だ。特に春から夏にかけてはマンゴーの季節を迎えるが、台南には「これでもか!」とマンゴーが盛られた季節限定のかき氷を出すお店があるらしい。その実態を把握するために新幹線で南へと向かってみた。

超メガ盛りといえばここです!

古い町並みと古い家を改装したカフェ、そして独特の食文化があり、台南は週末には台北からの人たちで賑わう。日本人はノスタルジックを求めて喫茶店へと足繁く通うが、台湾ではなつかしさを求め「台南」へと旅に出る。週末の高鐵(台湾新幹線)のチケットも前もって購入しておかないと帰りのチケットがない!なんてこともよくあるほど。古い町並みなど、数々の見どころがあるけれど、中でも今、絶対、行っておきたいのは「超デカ盛」かき氷の〈冰鄉水果店>だろう。

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カゴいっぱいのマンゴーが並んだ狭い入り口をぐいぐい入っていくと、中庭一面にテーブルが並ぶ。みんなスプーンを持ってニコニコ顔で向かい合うは、どんぶりに入った超特大マンゴーかき氷。台南産の上質なマンゴーを使用しているのがこのお店の自慢だ。マンゴーだけではない、〈冰鄉〉の「季節のフルーツのかき氷」はどれも大盛りなことで有名。特にマンゴーが有名で、その大きさといえば写真の通り。日本人の私なら1杯でしっかり一年分の分量かもと思えるほどだ。

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冬には「デカ盛り」がイチゴにとって変わる。上質な練乳をいっぱいかけていただこう。一体どれくらいのイチゴが入っているのか、お店のおじさんに聞いてみたら「1パックぐらい」との回答だが、おそらく2パックはあると思えるほど、お皿全面がイチゴで染まる。かき氷は2〜3人で「せーの」でスプーンですくって食べるのが地元のお作法。なんだか学生時代に戻った気分になってしまいます。「いちごミルク」120元。

〈冰鄉水果店〉
■700台南市中西區民生路一段160號
■06-223-4427
■12:00〜21:00
■不定休

台南かき氷といえば、プリンでしょ。

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かき氷の上にプリンをトッピング。最初はめずらしいなと思った光景だけど、台南では結構みるスタイルだ。プリンはいずれも硬く蒸しあがった「なつかし系」のカスタードプリン。かき氷の上にポンと盛られて登場する。問題はこれをいつ食べるかだ。ついつい食べ終わる時にまでお皿の上に置いておくと、その重みでずんずん沈んでいく。写真は〈祐成水果店〉のフルーツかき氷。自家製のプリンを出すお店も多いので、お店ごとに食べ比べてみてるのも楽しい。「フルーツ氷」150元、プリンは30元。

〈祐成水果店〉
■台南市民生路一段122號
■06-229-6196
■12:00〜03:00
■不定休

日本人の憧れといえば。

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日本人の憧れのくだもの、それはメロン。台湾ではホテルの朝食に年中出ていることも多く、われわれほど思い入れがないようだ。けれどこのお店の「メロン」は別格?のよう。なにしろメロン半分が独り占めできるから。〈泰成水果店〉は自家製シャーベットを乗せたメロンアイスが大人気。アイスの下にはフレッシュな果肉がみっちり。こどもも大人もみんなこぞってメロンアイスを注文する。お店のディスプレイも手書きのメニューも独自の世界観があって、ほんとうに最高!な場所だ。「メロンといちごシャーベット」220元。

〈泰成水果店〉
■台南市中西區正興街80號
■06-222-2222
■14:30〜22:30
■不定休

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かき氷やフルーツ屋さんをはしごしているだけでお腹がいっぱいだけど、台南は夜市も必見だ。夕暮れとともにエビご飯や担々麺、そして牛肉スープなど、地元の名物ごはんを並べる屋台でにぎわう。1軒で終わらせずに、エビご飯を食べたら次は牛肉スープ、締めのデザートはここといった具合にこだわりの店をホッピングしよう。こんな具合にまったりのんびりと夜は更けていく。今もまだ、夕日を見るたびに懐かしくなる。また行かなきゃね、太っ腹なフルーツ天国、台南に。

(photo:Norio Kidera)

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