司法書士を経て、料理レシピ動画「クラシル」を手掛ける会社に転職! 〈dely〉総務・法務、小林磨衣子さんに聞く。ライフワークバランスを保つヒントとは?

LEARN 2018.07.15

自分らしく輝く女性にフォーカス。司法書士を経て〈dely〉で総務と法務を担当する小林磨衣子さんをご紹介します。社員が心置きなく相談できる「安心感」が定評の彼女の、仕事へ取り組む心や、ライフワークバランスを保つヒントを教えてもらいました。

料理のレシピ動画を配信するサービス「クラシル」を手がけるdely株式会社で、総務と法務を担当している小林磨衣子さん。
「大学で法学部に入り、困っている人を助ける仕事をしたいと思って司法書士の資格を取りました。前職は弁護士事務所の事務員をしていて、やりがいのある仕事だったのですが、仕事とそれ以外の趣味や好きなことが完全に分かれていたし、自分のエネルギーが2つに分散されていると思ったんです。そこで、次は自分の好きなことと仕事を一緒に考えられるような職場で働きたいと思い、転職をしました」

今の会社を選んだのは、レシピを配信するサービス「クラシル」を運営していることが、理由のひとつ。

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小林磨衣子/2012年に司法書士試験に合格し、司法書士として働いた経歴を持つ。上京をきっかけに一人暮らしを始めて完全自炊生活になったことで、以前よりもさらに、料理やレシピに興味がわいたそう。

「私がうれしいのは、身近な人たちの役に立つということ。『クラシル』は、誰にでも分け隔てなく使ってもらえるサービスなうえ、食事は人間にとって必要不可欠なものですよね。そんなサービスを提供できる会社に携わりたいと思ったんです。身近な人から〝使ったよ〞という声を聞いたり、感想をもらえるとすごく励みになるし、人の役に立ちたいという自分の願いが叶えられている仕事だな…と、実感できます」

総務と法務を中心に、バックオフィス全般の仕事を行っている。
「法務では、会社が取引先と交わす契約書の内容をチェックしたり、商標の関係を扱うことが多いです。会社のすべての部署や社員と関わる仕事をしているので、安心感や、話しかけやすい雰囲気を作ることを大切にしていますね。『クラシル』を手がけるみなさんを、しっかりとサポートすることが目標のひとつです。また、会社にまつわる法律は大学などで学んではいたものの、実務で使ったことがなかったので、株式に関連する法律などを、日々、あらためて勉強しているところです。とはいえ、何が起こるかわからないので、与えられた課題に対して、その都度、きちんと調べて対応するようにしています。休日にも法律関係の本を読んだりして、学んでいます」

同社のマーケティング部で働く田中聡子さんいわく、「小林さんは仕事熱心なうえ、どんなことを聞いても笑顔で答えてくれます。とても相談しやすいです」。

楽しく働くポイントは自分のペースを守ること。

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「実は昨年10月に入社したばかりなので、まだ大きな壁にぶち当たったことはないんです」と、小林さん。

「もちろん、毎日、小さな壁には出くわしていますけど(笑)。気持ちを立て直したいときは運動をします。週に一度は、3〜5キロ走ったり、1キロ泳いだりしています。前職で名古屋にいた頃は、バレーボールやテニスもやっていました。思いっきり体を動かした後は嫌なことを忘れているし、ごちゃごちゃしていた頭の中が整理されています」

そんなふうに仕事とプライベートのバランスを取りながら、自分のペースを守って働くことが、理想の働き方だという。
「希望の職場に勤められているので頑張っていますが、体を壊したりしたりしないよう、自分のペースを守ることも意識しています。忙し過ぎたり疲れてしまうと仕事が嫌になってしまうので。そうして、人様に必要とされて体力が続く限りは、仕事を続けていきたいと思っています」

そんな小林さんのほかの人と差をつけるアイデアとは?

①「クラシル」の試作料理でモチベーションをアップ。

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会社にある試食台には「クラシル」のレシピ開発のために試作された料理が並び、自由に食べられる。「昼食やおやつとして利用しています。食べるとおいしさに癒されるし、仕事を頑張ろうと気合いが入ります!」

②契約書を読むときには紙に印刷&ペンで書き込む。

大切な契約書は読み違いがないようにプリントアウトし、赤ペンや蛍光ペンで書き込みやマークをしながらチェックする。「仕事の確実性が上がります。ペーパーレスの時代ですが、この作業は必要不可欠ですね」

③年賀状の文字は手書きして人肌感を伝えます。

総務と法務・小林磨衣子さん

書道の段位を持つ小林さん。取引先やお世話になっている方への年賀状には、自分で書いた文字をプリントする。「小学生の頃から使っている習字セットです(笑)。手で書くことで温もりを伝えたいと思っています」

(Hanako1159号掲載/photo : Mariko Tosa text : Aya Shigenobu)

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