インテリアスタイリスト・石井佳苗さんと考える物語のあるインテリア。 憧れのチェスカチェアを迎えるなら…スタイリスト直伝、インテリアの合わせ方
あの家具や照明はなぜ人気? SNSで話題のアイテムをピックアップし、インテリアスタイリスト・石井佳苗さんとその魅力を検証。美しさや使いやすさの背景にある物語を読み解きつつ、取り入れたくなるスタイリング術も紹介します。イス編はKnoll(ノル)のチェスカチェアです。
アイテム別スタイリング
【ソファ編】ligne roset(リーン・ロゼ)のロゼトーゴ(1P)
【照明編】Louis Poulsen(ルイスポールセン)のパンテラ
【キャビネット編】Magis(マジス)の360°コンテナ
【スツール編】Tendo(天童木工)バタフライスツール
モダニズムの名作はフォルムを生かした使い方を。
頑丈なスチールパイプをひと筆書きのように曲げて作られる「チェスカチェア」は、1920年代のドイツで生まれた名作椅子。
「一脚で絵になるモダンなカッコよさ。座面が籐(とう)張りで座り心地も抜群なので、ワークチェアにもいいと思います。クールになりすぎないようにクラシカルな机と合わせつつ、直線的なデザインのアートで、バウハウスの気分を加えたいですね」と石井さん。バウハウスとは1919年にドイツで始まった芸術大学。無駄な装飾のない機能的なデザインを理想とした。この学校で家具を教えていたのがマルセル・ブロイヤー。自転車のハンドルに着想を得て作ったというスチールパイプの家具で知られている。中でも、後ろ脚のないカンティレバー(片持ち)構造の「チェスカチェア」は、座った時の心地よいしなりとシンプルな姿が、今も世界中で大人気。ちなみにチェスカとはマルセルの愛娘(まなむすめ)の名だとか。
「正面からも横からも美しい姿を生かして、収納コーナーを作るのも新鮮です。印象的な脚の形は、小物を入れたり箱を出し入れするのにぴったり。また、座面には本や写真集を置いてからモノを載せると安定します。マンションに多い柱のスペースや〝窓と窓の間の壁〞をうまく利用できるといいですね」
Knoll(ノル)のチェスカチェアのインテリア実用例
インテリア好きのかたはKnoll(ノル)のチェスカチェアをどのように取り入れているのでしょう。愛用している方々の部屋を見せてもらいました。
@o.t.o.____ さん
「息子のスタディコーナー。天然素材とブラック&シルバーのクールな要素がリビングになじんでくれます」。チェスカチェア アームレス(ブラックビーチ)
詳しくはコチラ@o.t.o.____
@aya___ka623 さん
「シンプルになりすぎない存在感。座っていなくても、ただそこにあるだけで見惚れるチェアです」。チェスカチェア アームレス(ブラックビーチ)
詳しくはコチラ@aya___ka623
@nmy___517 さん
「フロアスタンドと組み合わせインダストリアルな雰囲気に。アートブックなどを眺めるコーナーです」。チェスカチェア アームチェア(ブラックビーチ)
詳しくはコチラ@nmy___517
@semachin_uusi_koti さん
「木が多めの空間なので、チェアで少しのブラックを取り入れて雰囲気を引き締める効果を狙っています」。チェスカチェア アームレス(ブラックビーチ)
詳しくはコチラ@semachin_uusi_koti