【予算3000円】おしゃれな食卓が叶う基本の5枚はこれ!|“センスがいい人”になりたくて Vol.1
雑誌、書籍、WEBメディア等でライフスタイル提案のスタイリングや撮影を行う。リノベーションしたマンションでのおしゃれなライフスタイルを紹介するインスタグラムが人気。うつわ愛好家。ハナコラボパートナー。 Instagram:yukiko130
プチプラ食器で叶えるおしゃれな食卓
引越しをはじめ、ライフスタイルが変化するタイミングで見直しを迫られたり、ついつい新しいものが欲しくなるのが食器。
毎日の食卓がおしゃれだと暮らしの満足度がアップするのは間違いない。そうはいっても、食器欲が高まるタイミングほど、何かと出費がかさんだり、いきなり高い食器に手を伸ばして失敗したら…という不安や、そもそも何を選んだらいいかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを抱える人に、今回は「こんな食卓に憧れる! 3000円で5枚そろう基本セット」を私なりにセレクトしてみました。
予算をかければ“いいもの”を選べるのは当たり前ですが、手軽に素敵が食卓を叶えられたら最高ですよね。プチプラだからこそ意識したい食器選びのコツがあるんです。
限られた予算でどれだけおしゃれなコーディネートができるのかお楽しみに!
① ワンコインでこのビジュアル! 〈Standard Products〉の平皿
まずひとつめはメインとなる1枚はこちら。とにかく予算を抑えて安くてかわいい食器が欲しいといえばまず駆け込むべきは〈Standard Products〉。正直ワンコインでこのビジュアルは驚きです。
カラーバリエーションもあり、どれも魅力的なのですが、ここはあえてのグレーをチョイスしました。すべすべマットな質感とほんのり青みがかったグレーカラーが絶妙な”こなれ感”を演出してくれます。
唐揚げやハンバーグなど定番おかずを盛り付けるのにちょうどいいサイズ感と、茶色いおかずを乗せてもいい感じにまとまるおしゃれな色合い。パスタやオムライスのような一皿料理にもぴったりです。
② プチプラなのに大人っぽい!〈無印良品〉の《日常の器》シリーズ
続いて二皿目は、先ほどより一回り小さい白いお皿。〈無印良品〉の《日常の器 プレート中 ブルーライン約直径19cm》。〈無印良品〉といえば「食器を買おうかな」と思った時に真っ先に思いつくショップではないでしょうか。
シンプルなラインナップが揃う中でも注目はこの《日常の器》シリーズ。従来のラインナップに比べてほんの少しだけ一捻りを感じる、プチプラなのに大人っぽい佇まいにグッときます。
そんなシリーズの中でもこちらはツヤのある真っ白なプレートに縁の部分だけブルーのラインが入ったデザイン。このすっと一筋入ったブルーのラインが、海外の業務用食器のようなこじゃれたムードを漂わせていて憎いですね。
19cmのプレートはちょうどトースト一枚分くらいの大きさです。24cmのお皿だけだとちょっと大きすぎるなという副菜やおやつ、果物などにも使えます。個人的にデイリーに使うお皿の大きさ二大巨頭はこの2種類だと思っています。私自身もなんだかんだ日々の暮らしでついつい手に取るサイズ感はこの2枚。
食器を買いに行くと本当にさまざまなバリエーションの色形があり悩むと思いますが迷ったらまずこの2サイズをおすすめします。
グレーの大皿にひとクセある白い小皿。あえて色やデザイン性をほんの少しひねり、組み合わせた時にお互いを引き立てるようなアイテムを選んでいるのがポイントです。
③ 見つけた瞬間に感動…!〈KEYUCA〉のお茶碗
ふむふむ。お皿はわかったけど日本の食卓に欠かせないアレはお皿じゃ代用できないよね。そうなんです。お茶碗とお椀。この二つはプレートでは変えられないかつ出番の多い食器ですね。
これが実は難関。先にご紹介した2枚のような洋食器は比較的プチプラでも素敵なものを見つけやすやすいのですが、和食器、特にお茶碗、お椀はプチプラで選ぶのってとっても難しい。正直今回一番苦戦したのがこの2つでした。
散々都内を駆け回った挙句「安ければ安いだけチープでださくなってしまうのがお茶碗の運命なのか…」とうなだれる中、唯一「これは!」と手に取ったのが〈KEYUCA〉 《【美濃焼】レガ削ぎ茶碗 ライトブルー》。
「ライトブルー」というカラーですが肉眼で見る限り、白に限りなく近い淡いグレーといった感じです。鉄粉(焦茶っぽい斑点)が見えるのもかえって和食器らしい陶器のニュアンスを感じますし、シンプルながら表に削ぎ模様があるので存在感があります。
プチプラのお茶碗は非常に難しく、絵柄やデザインがあまりに古臭いものだと今回選んだ他の器と並べたときに違和感がありますし、かといって真っ白つるつるのシンプルすぎるものだと白米をよそった時にあまりに味気ない。
モダンな食器と合わせてもしっくりくシンプルさを持ちつつ、ごはんをよそったときに美味しそうに見えるあたたかみがほしい。
そして3桁プライスで収めたい。これが一番難しかったのですが店舗で見つけた時泣きました。
④ “漆風じゃない”のがポイント。〈Standard Products〉のお椀
続いてお椀です。
お椀の代名詞といえば赤い塗りのお椀。本来は漆なので高価ですし、安価で赤い漆風に仕上げたものの多くは赤の色がビビッドすぎて現代のモダンな食卓に馴染まないのでは…という気がしています。
3桁プライスで高見えするのはなんだろうと探したところ、あえて塗りは諦め木肌感を感じるこちらを選びました。またまた登場。〈Standard Products〉の《木製汁椀ブラウン350ml》。
深みのあるブラウンカラーの仕上げと、高台(脚の部分)が低く全体にころんと丸みのあるフォルムがかわいらしいと思います。
お茶碗とお椀を並べた時にもサイズ感もしっくりきてますね。
ここまで読んでくださった方は気づいているかと思いますが、今回、いかに「真っ白以外でシンプルを選ぶか」がポイントになっています。
あえて白ではなくグレーの大皿を選び、小皿も真っ白ながらブルーのラインを効かせたものを選び、お茶碗も広い意味では白系ではあるものの陶器の質感や削ぎも模様というさりげない細工のあるものを選ぶ。
もちろん白い食器はなんでも合わせやすく万能です。私自身も白い食器をたくさん使っています。ただ、白の色味や質感によって選び方が難しく、実は目利きが必要になるものです。
クオリティの高いものこそ誤魔化しの効かない白を選ぶべき、反対にプチプラこそ「白で失敗」の罠があるんです。予算が限られている時こそ、思考停止で「とりあえず白」で選ばず、質感やデザインを少し工夫したものをチョイスするのが大切かなと思います。
⑤ ごはんが美味しそうに見える翡翠色。〈Standard Products〉のどんぶり
最後に。普段の食卓で欠かせないアイツがまだ残ってますね。お皿でもお茶碗、お椀でも盛り付けできない料理といえば、麺類や丼ものではないでしょうか。うどん、そば、ラーメン、丼もの。日常でなんだかんだ食卓にのぼることの多いメニューに、包容力あるどんぶり欲しいですよね。
どんぶりもお茶碗お椀と同じく3桁プライスで垢抜けたものを選ぶのが非常に難しかったのですが、困った時に頼りになる〈Standard Products〉で見つけました。《美濃焼 Sleek Dish50 おこのみ丼》。
どんぶりってどちゃーっと重いものが多い中で軽いのも助かります。
ここはあえて翡翠色のカラーをチョイス。何よりこの色ってごはんが美味しそうに見えるんです。ほら、きつねうどんもお店みたいでそそられるルックスしてるでしょう?
3000円で叶える基本の5枚で、食卓を手軽に美しく
以上、全部で税抜き2836円。税込みで3119円。ごめんなさい、実は税込だとちょっとだけはみでちゃいました。そこはギリギリの戦いだったので多めにみてください(汗)。
3000円で毎日の食卓のベーシックを5皿揃える。一つ一つはもちろん、テーブルの上で全て組み合わせてもおしゃれに見えるようコーディネートしてみました。プチプラだってかわいいは作れる! の精神で厳選に厳選を重ねてセレクトしましたがいかがでしたでしょうか(息切れ気味)。
かわいい食器で日々の食事の時間が少しでも充実しますように。
お役に立てたら嬉しいです。
Have a nice day!
text&photo_Yukiko Sugano