ハナコラボCLOSE-UP 「いつか新しいスタイルの作品をお披露目できたら」/イラストレーター・湯浅望さん
仕事に趣味に、日々自分らしく輝いているハナコラボ パートナー。実際はどんな仕事をして、どんなことに夢中になっていて、どんな風に毎日を過ごしているんだろう?リアルなライフスタイルから、彼女たちの素顔に迫ります!
今回、紹介するハナコラボ パートナーは…
名前:湯浅望(ゆあさ・のぞみ)
職業:イラストレーター
年齢:36歳
ニュージーランドを拠点に、イラストレーターとして活躍する湯浅さん。植物とイラストの異素材を組み合わせたミクスドメディアアートが評価され、様々な企業やブランドとコラボ。近年は日本でのイベント参加や個展の開催など、活躍の幅を広げています。
「イラストレーターの活動を始めて10年目。色々な仕事をしてきましたが、最近の楽しみは、イベントや個展に来てくださるお客様としゃべりながら絵を描くライブドローイング。やはりファンの方と直接話せるのはうれしいですし、イベントは参加するだけでわくわくします。今後も力を入れていきたい仕事ですし、コロナで帰国できなかった分、呼ばれればできる限り参加したいですね」。
今後の目標は“新しいスタイルの確立”。
「植物や女の子をテーマにした作品を制作してきましたが、今後は水彩画の作品を増やしてもいいかなと。過去に美術大学で学んだ絵の基礎をいかして、いままでのテイストは残しつつ、新しい何かを生み出せたらと思います。なので、いまはひたすら家で水彩の練習。もやもや悩んでいる時期ですが、いつか個展などで作品を発表するのが目標です」。
なんと日本で開催される個展やポップアップイベントは2024年まで決まっているそう。今後の活躍に期待です!
【湯浅さんをつくる3つのこと】1. ひまさえあれば、アイスクリーム&ジェラート屋巡り
酪農大国であるニュージーランドはアイスクリームの消費量が世界一。移住してすぐはアイスクリーム屋巡りがマイブームに。
「コロナがはやる前は家族で外食後に締めのアイスを食べに行ったり、お出かけの帰りに立ち寄ったり。ニュージーランドのアイスクリーム屋は夜中までやっているので、ついつい足を運んでしまいます」。
とはいえ、月日が経つと気持ちは落ち着いてくるもの。再ブームがきたのは、今年7月にオープンした三軒茶屋のジェラートショップ〈ヤヨイ東京〉に携わってから。水彩画に目覚めたのも、この仕事がきっかけだったそう。
「私は内装やパッケージなどのイラストを担当。イラスト納品後も、オーナーの大塚陽介シェフやデザイナーチーム『kon[混] design unit』のお二人に相談しながら、デザインの草案やアイディア出しなど、イラストレーターの枠を超えてプロジェクトに参加できたのはいい経験になりました。チーム一丸となって作り上げたお店です」。
今回は、オープンして間もない〈ヤヨイ東京〉へ。穏やかな気候と、草木の芽吹きの力強さを兼ね備えた季節・弥生(3月)をイメージしたジェラートは、季節によって変わる素材の力強さを引き出しつつ、すっきりとした味わいが特徴。クセのない屋久島の水を使用するなど、“日本らしさ”にこだわっています。ジェラートのみはもちろん、カクテルやナチュールワインなどのアルコールと一緒に頼む人も多いそう。
湯浅さんは、ジェラートが2種類選べる「カップ ダブルサイズ」、種類は苺とグランピスタチオをチョイス。
「さっぱりしてるのに、苺とピスタチオの印象が強いから不思議。特にピスタチオはナッツの香ばしさがあってリッチですね。こんなジェラートを食べたのは初めて! 帰国までにまた遊びに行こうと思います」。
【湯浅さんをつくる3つのこと】2. 画材・文房具専門店でお買い物
帰国のたびに欠かせないのが仕事道具を買いに行くこと。〈世界堂 新宿本店〉は行きつけの画材・文房具専門店の一つで、学生時代からお気に入り。
「ニュージーランドに比べて日本の店は品数が多く、比較的安価なので助かっています」。
今回の取材が帰国後初のお買い物ということで、気合十分。湯浅さんお求めの画材道具を求めて3Fへ。
「お目当ては〈名村大成堂〉の筆。実は以前から提供していただいているのですが、本当に使いやすくてお気に入りです。そのほか、水彩絵の具やメディウムは〈Winsor&Newton(ウィンザー&ニュートン)〉がおすすめ。せっかくだから買っていこうかな…(迷い中)」。
筆のほか、水彩絵の具、パレットの機能をもつ使い捨てのペーパーパレットなどを購入。
「久しぶりに行けて楽しかったです。取材後にもう一度物色しに行きます(笑)」(湯浅さん)
【湯浅さんをつくる3つのこと】3.️ 芸術作品に刺激をもらう
帰国のたびに欠かせないことの一つに、展覧会巡りもあるそう。
「東京は世界中から貴重な作品が集まっているので最高です。帰国が決まり、飛行機のチケットを取ったら、すぐに開催している展覧会をチェック。ちなみに、今回は〈ミヅマアートギャラリー〉に尊敬している現代アーティストの近藤聡乃氏の作品を、〈東京都美術館〉にマティス展を見に行く予定。2〜3ハシゴするのは当たり前です。ニュージーランドでは自然の美しさを、東京では芸術作品を見て都会の刺激をもらう。両方の国から仕事のインスピレーションをもらっています」。