ツレヅレハナコの電車メシ_File10 港で毎月開かれるファーマーズマーケット「大磯市」はうまいもん天国だった!
ぽっかり予定が空いた1日。どこか知らないところへ行ってみませんか?電車で行けて、日帰りできて、もちろんおいしいものがあるところ。そんな気楽な旅が大好きな食いしん坊・ツレヅレハナコが、お腹いっぱいになる楽しい1日電車旅をご案内します!第10回はおいしいものだらけの街・大磯へ!
最近、全国各地で開催されている「ファーマーズマーケット」。生産者が直接商品を持ち寄り、簡易的にお店を開く楽しい市場ですよね。かくいう私も、通りかかれば必ず立ち寄って散財しちゃう人……。だって作っているご本人とお話したりしていると、つい欲しくなっちゃうわ~。
神奈川県・大磯でも、その名も「大磯市」が毎月第3日曜日に開催されていると聞いたのは、もう8年ほど前のこと。私も第1回におじゃましたのですが、小ぢんまりとしたアットホームな雰囲気で、神奈川ならではのおしゃれな飲食店や無農薬野菜などが出店されていたのを覚えております。ぶらぶらとワイン片手に回るの、楽しかったな~。そして最近、ふと大磯市の主催メンバーのひとり・塩谷卓也さんのツイートを見ていたら、「もうすぐ開催100回」!ええっ、100回?続けてきたということはもちろんすごいけれど、ホームページを見ると大変なことになっている。第1回が信じられないほど出店者(その数、190店舗!)が増え、カテゴリーもいろいろ。わー、久々に行ってみたーい!
|大磯と言えば大磯ロングビーチだけど今日はミナト(大磯港)へ!|
というわけで、やってきました大磯駅。東京駅からは、東海道本線に乗って約1時間で到着します。駅から開催場所の大磯港までは、徒歩10分ほど。てくてく歩くと海が見え始め、人が集まっている気配がムンムン……。ひゅー、盛り上がってる!
|海をバックにどこまでも店舗が続きます!|
こ、これは……想像以上の規模。思わず「きゃー、財布!なんか買う!(なんかって…)」と興奮してしまいましたが、まずは入り口付近にある宮酒ワインバーで酒をゲットします。
|とりあえず泡をください!|
タップから出るドラフトは赤シメイやベアードビール、ワインはタケダワイナリーのサンスフルなどなど……。はー、天気がいい日曜の昼酒ほど幸せなことはなし。
前に進みたいのに進めないそのワケは、魅力的な店舗が多すぎること。うおお…あれもこれも食べたい。買って帰りたい!
|地元で育った「にゅうさまぁー」なる柑橘が何個も入って150円!|
|具がぎっしりのファラフェルサンド!|
|サグカレーやきのこのペペロンチーノパスタ。しゃれとるー。|
|大磯の自家焙煎珈琲店。店の前がいい香り!|
|みかんの季節はどーんと売ってます。安い!|
きゃーきゃーしつつたどり着いたのは、フリーペーパー「海の近く」編集部のブース。
|最新号も配られております!ピザおいしそう…。|
「海の近く」は、誌名通り葉山、逗子、小田原、湯河原、箱根くらいまでの神奈川の海沿いエリアを紹介するフリーペーパー。地元民が作っているからこそのディープな食まわり情報がこれでもかと満載で(食ネタ以外も載っているけど、編集部員の食いしん坊具合がわかる内容。笑)、読んでいると電車に乗ってでもわざわざ訪れたくなる……。神奈川っておしゃれで豊かだよなあといつも思うわー。
その隣で店を出していたのは、〈やきいも日和〉さんのブース。朝一で予約しなければ買えない、専用のツボで焼くスペシャル焼きいもなのです!
|完売の文字がまぶしい……。|
|見たことのないタイプの焼き方。|
|本職はデザイナーさんなので包み紙もかわゆい。|
いざ、食べてみると「なんじゃこりゃー!」と声が出そうなおいしさ。ねっちり濃厚でパサつきゼロ&ものすごい甘さ。まるでケーキ屋さんで売っているスイートポテトのような完成度なのですよ……。本当に、いもを焼いただけ?
|見て!このキラキラ光るいも!|
数年前、初めて食べた時も感動したけど、更においしくなっている……。まさに人生ベスト焼きいも!こりゃ予約で完売も納得だわー。ちなみに夏の間は出店お休みだそうで、次の登場は11月ですって。そうよね、焼きいもは寒い時期よね。
|アトリエが地元にあるそうです。|
クラフト系のお店も充実。木工作家さんのブースで、私もお皿を一枚買いました。お値段も良心的で財布の口が……。
|これが噂の大磯妻人形!|
|お花屋さんなんかもある。かわゆいー。|
いよいよ腰を据えて飲み食いするかということで、ランチを物色。いろんなキッチンカーが集結するエリアもあるのです。
|いつも行列が絶えないらしい〈ヤスダバーガー〉。|
|見本かと思ったら本物!|
|ピザ窯を車内に積んだピザ屋さん。|
|ペルシャ料理屋さんなんかもあるのね~。|
|スリランカ人のシェフによるカレー店。|
迷った末に、ジャマイカ人のご主人と日本人の奥様がやっているというジャマイカ料理ワゴンへ。ジャークチキンって初めて食べるかもー。
|写真付きでめっちゃ分かりやすい。|
|ちなみにご主人は現地で有名なレゲエミュージシャンなのだそう。|
奥様に話を聞くと、ジャマイカのスパイスなどをブレンドした「ジャークソース」で鶏肉をマリネしてから、自家製のドラム缶グリル(!)でじっくり焼くのだそう。現地ではソウルフード的な料理なんですって。
|ピクニックシートを忘れずに!|
ジャマイカのペッパーシュリンプ、ほかの売店で売っていたアジフライ、さらにビールやワインなども買い込んで、ピクニックシート(必携!)を芝生に敷いて、いざランチ!
|付け合わせまで全部うまいー。|
ジューシーで香ばしいチキンは、ご主人の実家の庭でとれるピメント(オールスパイス)が効いていておいしーい。添えられたごはんはココナッツ風味。海老も思った以上にピリッと辛いしビールがすすむわ……。そして、大磯名物アジフライも、びっくりするくらい肉厚!こりゃうまーい!
|天気もいいし酒もうまいし天国。|
そして、芝生の上ではハワイアンのミュージシャンによるフリーライブが開催。家族連れやカップルが、のんびり座りながら音楽を聴いているピースフル空間でした。やー、いいお祭り(?)だなあ。近所だったら毎月来ちゃうよ!
夏の間は、あまりの暑さなので夜市になるそう。開催日、開催時間などはホームページに掲載されているので、ぜひ事前にチェックして出かけてみてくださいね~。
今回訪れたスポット
「大磯市」
■神奈川県中郡大磯町大磯1398-6
■毎月第3日曜日開催
■9〜14時(1月〜6月・10月〜12月)、17時〜20時30分(7〜9月)
■https://www.oisoichi.info
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ツレヅレハナコの電車メシ
☆前回「激うまピッツアもワインもパンもチーズも! 肩の力が抜けたナチュールの町へようこそ。」編はコチラ
※今回紹介した内容は取材時のもので現在は異なる場合があります。