“女性”に特化した本屋があるらしい。 業界初!?日比谷に女性のための本屋〈HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE〉がニューオープン!
この世にはたくさんの本屋があるが、日比谷には“女性”に特化した本屋があるしい。どんな本が並んでいる?男性は入店禁止?気になる店の様子をざっくり紹介します。
3月23日、〈日比谷シャンテ〉にオープンした〈HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE〉は、“女性のための本屋”をコンセプトにした店。雑誌、文芸誌、実用書、写真集、音楽・映像ソフトなど女性の心にグッと刺さる商品を中心に取り揃えている。“女性のため”と謳ってはいるが、男性の入店も可能だし、本に性別なんてないから、一般的な本屋に並ぶ本と変わりはないが、その切り口を“女性”という一つのフィルターを通して、新たな提案を行っている。
たとえば文庫コーナーには、働く女性が主人公の「女子のお仕事 プロレタリア文学」などテーマごとに本をピックアップして紹介。新刊や話題作だけではなく、ユニークなキュレーションで名作を並べる。店内は「東京の真ん中の小さな別荘」をイメージした空間で、木のブックシェルフに利光春華さんが手がけた植物や小動物のアートワークが点在。本の森に迷い込んだようなワクワク感に包まれている。
辻村深月さんの『ハケンアニメ!』や津村記久子さんの『ワーカーズダイジェスト』など、働く女性の心に響く作品を紹介。
「喜怒哀楽」の4カテゴリで本を紹介するコーナーも。その日の気分によって選ぶ楽しさがある。
店を象徴する「コテージ・セレクト」は、店長の花田菜々子さんがテーマを設けて厳選した本を紹介するスペース。さまざまな切り口で、女性の生き方のヒントになるような本を並べている。たとえば、時代を切り開いた女性たちのエッセイ、大人の女性に読んでほしい絵本、LGBTなど性にまつわるものからスキンケアや体の内側のことまで、女性に関心の高い本が多く揃う。
水森亜土や花森安治など時代を超えて愛される“かわいい”本もラインナップ。
「“女性のための本屋”だからといって、「ネコ」や「恋愛」といった安易なテーマのものだけを置くのは嫌でした。結婚や子育て、仕事や体の変化にまつわる悩みに直面したとき、生き方を考え、自分に向き合いたいときにページを開きたくなるような本を集めました」と花田さん。見ているだけで心が潤うようなビジュアルの美しい本もたくさんある。たとえば、女性向け商品のヒントを探しに訪れる企業の方や女性への贈り物を選びにくる男性などにも来てほしいという。
帝国劇場や宝塚劇場、映画館などが多く集まる立地を活かし、ミュージカルや舞台、演劇コーナーも充実している。近くの劇場で公演中の作品にまつわる書籍や映像ソフト、出演者の写真集なども合わせて紹介。一つの作品から深掘りする楽しみを提供する。使うだけで気分が上がるようなステーショナリーや小腹を満たしてくれるお菓子、色鮮やかな生花も並んでいるのも店の特徴の一つだ。
老舗花屋「日比谷花壇」の女性によるクリエイティブ集団「HIBIYA KADAN ifeel」がディレクションした「one bundle」は花瓶がなくても飾れるブーケで、特殊なジェルが入っているため、水やりの必要がなく鑑賞が楽しめるという。花のお世話がなかなかできない忙しい女性へのギフトにぴったりのアイテムだ。
店内にはギャラリースペースもある。オープニングエキシビションにはイラストレーター・利光春華さんを迎え、彼女が手がけたアートワークが空間を彩る。インスタでいいね!がたくさんもらえそうなフォトスポットもあるので、記念に1枚撮っておくのもおすすめだ。(ちなみに店内はすべて写真OK)
かわいらしいコテージが印象的なロゴデザインはブックデザイナーの名久井直子さんが手がけたもの。名久井さんがデザインしたオリジナルのトートバッグはここだけでしか手に入らないアイテムだから、本と一緒にプレゼントするのもおすすめだ。
〈HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE〉
■東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ3F
■03-5157-1900
■11:00〜20:00
■不定休