みんなを支えるお守りストーリー #2 文筆家・甲斐みのりさんの「私とお守りの物語」

LEARN 2023.01.21

近くに置いておくだけで、気付かぬうちにパワーをくれる。ミュージシャンや作家など、クリエイターを支えるお守りのストーリーを紹介。今回は、文筆家・甲斐みのりさんの物語です。12月26日発売 1216号「開運聖地」特集からお届け。

古き良き習わしが続いていくのがうれしい。

天草の名産品、マダコがモチーフ。甲斐さん私物のゴールドは限定で、通常は赤と黄の配色。2,750円。〈しもうら弁天会〉のホームページで販売。https://bentenkai.amakusacity.com/
天草の名産品、マダコがモチーフ。甲斐さん私物のゴールドは限定で、通常は赤と黄の配色。2,750円。〈しもうら弁天会〉のホームページで販売。https://bentenkai.amakusacity.com/

しもうら弁天会の「ひっぱりだこ」
日本では、郷土玩具に縁起をかけて飾る風習があります。私は旅をするとその土地の郷土玩具を買うのがお決まり。観光協会のサイトを見れば伝統工芸が紹介されているので、参考にしながらお店や工房に行きます。
風土に合わせた願いや祈りが込められていて、魅力的。昔から作り続けられているものと、アレンジして新しく生まれたものがあって、この「ひっぱりだこ」は後者。「めで“たい”」のように縁起がいい言葉と物をかけ合わせる習わしにもとづいています。招き猫とかと合わせて、玄関に飾って縁起を担いでいます。
これは2022年の夏、天草で出会ったもの。海辺の街なので、海やタコに願いをかけているんですね。天草には300年以上続く伝統的な「土人形」があり、後継者不足だったところにこの会ができたんだそうです。新たなデザインで、若い人たちにも受け入れてもらえるようにしている。素晴らしいことです。物が増えてしまうので厳選もしていますが、お気に入りを飾ると豊かな気持ちになります。

illustration:Mame Ikeda text&edit:Kahoko Nishimura

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