台風が直撃したり、最近都市部でも多いゲリラ豪雨などが発生したら? 台風・豪雨が起きたら 7選 〜家の外編〜

LEARN 2023.01.26

どんなことが起きるか、シミュレーションしてみよう。

想定されること

1.家から出られなくなる

水かさが急激に上がり、避難しようと思ったら、時すでに遅し。マンションの高層階などに住んでいる場合は、自分の部屋は問題なくても下の方が浸水して、陸の孤島状態となり、外に出られなくなってしまうことも。

対策
家にとどまるのが危険だと感じたら、水かさが上がる前に離れたエリアや上の階などへ避難すること。高層階の場合は、しばらく外へ出られなくなる可能性もあるので、水や食べ物を備蓄しておこう。停電にも備えておくこと。

2.川が氾濫する

大雨で川の水位が上昇し、堤防から水があふれたり決壊して川が氾濫。大量の水が街なかへ急速に流れ込んできて建物が浸水し、場合によっては家や車が流されてしまう。広い範囲に被害が及び、浸水が長引くことも。

対策
自治体が公開している洪水ハザードマップで、自分が住んでいるエリアが浸水するリスクを事前に確認しておくこと。リスクが高い場合は国土交通省のサイト「川の防災情報」などをもとに、早めに安全なエリアへ避難しよう。

3.停電する

家の中と同様に、電線などの送電設備が損傷したり、変電所で想定外の水害が発生すると停電が起こってしまう。夜間に停電した場合は当然ながら真っ暗になり、避難しようにもいつもの道がわからなくなる可能性も。

対策
暗闇をひとりで移動するのは女性の場合、特に避けたいが、どうしてもというときは懐中電灯などの明かりを持って。外出時に停電が発生しても、スマホの充電は切らしたくないので、モバイルバッテリーを持ち歩く習慣を。

4.看板などが 飛んでくる

強風により、捨てられた傘やゴミ箱、植木鉢など外にあるものが飛んできて非常に危険。看板が剥がれたり、電柱や太い樹木もなぎ倒されてしまうほどの猛烈な風が吹くことも。ビル風の影響を受けやすい場所は特に危険。

対策
飛んできそうなものや倒れそうなものを避けて、近くの頑丈な建物の中へ素早く避難を。飛んできたもので窓が割れてケガをする恐れもあるので、窓から離れた場所にとどまること。台風だけでなく、竜巻発生時も要注意。

5.建物、木々が 横転する

床上浸水の水位が上昇すると、やがて家具や家電が浮き上がって天井部分に達し、家全体が流されてしまう。木や車も横転する。この場合、道路も冠水している状態なので、外を歩くことも不可能になる。

対策
これほどの被害になると、外にいるのはかなり危険なので、水位が上がり始める早めの段階で安全な場所に避難しておこう。仮に逃げ遅れてしまった場合も外に出ようとはせず、建物の高い方へ垂直避難をすること。

6.側溝、マンホールに 足を取られる

冠水時に道路を覆うのは濁った泥水なので、10㎝の水位でも足元が確認できなくなる。水害時には側溝やマンホールのふたが外れていることもあり、危険。50㎝に達すると、歩くのが難しいほどの状態に。

対策
冠水してしまった屋外を歩くのは、非常に危険。逃げ遅れてしまった場合は、同じ建物の高い方へ垂直避難を。どうしても外を歩かなければいけない場合は、杖のような棒を持って足元を確認しながら避難すること。

7.道路に水がたまる

ところどころに大きな水たまりができたり、低い方へものすごい勢いで水が流れたり、あるいは道路全体が水浸しになってしまったり。ゲリラ豪雨では処理能力を超えた側溝や下水道から水があふれ、道路を覆い尽くすことも。

対策
道路に水がたまる前に避難するに限るが、普段から自宅周辺の水のたまりやすいところを把握しておけば、いざというときにスムーズに行動できる。高架下や立体交差点などのアンダーパスには絶対に入らないこと。

illustration : naohiga navigation : Yukiko Okamoto text : Ikuko Hyodo

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