BARをもっと、カジュアルに。 銀座〈Bar LIBRE GINZA〉の松尾和久さん〜児島麻理子の「TOKYO、会いに行きたいバーテンダー」〜
お酒業界での広報歴12年!児島麻理子が、実力派のバーテンダーをご紹介します。第50回目の登場は、銀座〈Bar LIBRE GINZA〉の松尾和久さん。ジャングルをテーマにしたカウンターに立つ松尾さんは、さながらあの船の船長のよう…!?
本日のバーテンダーは…松尾和久さん
松尾和久
■バーテンダー歴:10年
■生年月日:1987年7月19日
■星座:蟹座
■血液型:A型
■趣味:カメラで街並みを撮るのが好きです。愛用はオリンパス。
とある銀座のビルの地下にはジャングルがあり、そこには流れ星も流れるらしい。その壁や天井は熱帯植物に覆われ、時折鳥の声が響くことも!?そんな都市伝説のようなコンセプトのお店に立つのが、本日のバーテンダーの松尾和久さんです。
「制服の感じもあって、ジャングルクルーズの船長みたいですね、と言われることがあります。実際に乗ったことはないんですけどね」。
緑のスカーフにベージュのシャツとベスト。銀座にありながら、その姿はたしかにガイドのようでもあり、これから案内してもらえるバー体験に期待が高まります。
ジャングルのコンセプトは、カクテルにも落とし込まれています。日本ではめずらしいブラジルの蒸留酒「カシャーサ」を使ったものや、カカオやスパイス、中には蟻が乗っているカクテルまで。
「オーナーからコンセプトを聞いたときは驚きましたが、カクテルはテーマがあるほうが考えやすいんです。普段では使わない素材やお酒を使えるのも楽しいですよ」。
“リブレ”という店名の通り、自由な発想でカクテルを作るバーリブレでは、陶器の器でカクテルを提供したり、フードペアリングをすることも。すでにさまざまな経験をしている松尾さんですが、過去にはなんとマンガのキャラクターになったこともあるのだとか。
「あるメーカーの企画だったのですが、マンガにバーテンダーが登場し、そこに出てくるカクテルをバーで出すというものがあったんです。料理マンガに出てくる料理って食べたくなりますよね。それを実現しているっておもしろいなあと思いました」。
マンガ化にも積極的なのは、バーはじめての方にもバーを知ってもらいたいという思いがあるからこそ。銀座のほかに、1号店が池袋にもある〈Bar LIBRE〉はその土地柄もあり、若い人や初めての人も多く対応してきました。
「バーが初めての人が、このお店がきっかけでバーが好きになってくれたら、うれしいなと思います。ここは銀座ですが、コンセプトがユニークですし、気軽に入っていただいて、安らぎを感じてほしいです」。
そんな松尾さんには、いま気合をいれて進めている企画があるそう。
「チーズとカクテルをコースで楽しんでいただく”ちゐず懐石”というものを始める予定です。カクテルと食のペアリングは流行りだったりしますが、そうした理論を学ぼうとワインを勉強して、5年前にソムリエを取得しました。その本領発揮の場面もこれから増えていきそうかな、と思っています」。
松尾船長の案内はジャングルカクテルから、チーズペアリングまで!新しい世界を体験させてくれる「バーリブレ銀座」に期待。