繊細な唇には必要に応じたケアを。 FIND YOURSELF 私を育む美容 Theme#9
ヘア&メイクアップアーティストの草場妙子による「FIND YOURSELF 私を育む美容」。それは画一的な美しさにとらわれず、ほかの誰でもない自分の心を豊かにするための美容。何が自分をよろこばせるか。考え、見極めることは人生をきっと豊かにする。この連載ではそんな想いを届けたいと思っています。
口紅を美しく塗る—そのためには、適切なアイテムで唇の状態を整えることが大切。唇は他の部分の皮膚と比較しても角質層が極めて薄く、ダメージを受けやすい部分。無意識に舐めてしまうこともありますが、それが乾燥を引き起こす原因になることも。そして、意外と盲点なのが、歯磨き粉や飲食物の付着、マスクを取ったときの大きな湿度の変化。唇を取り巻く環境は絶えず厳しいですが、新陳代謝が早い部位なので、きちんとケアをすれば、回復も早いという印象があります。
私が心がけているのは、まずは唇の汚れを取ること。小さく折り畳んだティッシュの角に水スプレーをし、唇に円を描くようにして拭き取り、一旦、清潔な状態にします。その後にプロダクトを使ったケアへ。
テクスチャーが気に入っているのが〈シスレー〉のバーム。バーム自体、塗ってから割とすぐに溶けていくものが多いように思いますが、これは、ピタッと密着します。その密着感は唯一無二。就寝前に塗ると、翌朝までしっとりした状態に。高保湿なので、リップケアの効果が長時間持続する満足感があります。
唇のくすみとごわつきが気になったときは、〈レブロン〉のシュガー スクラブを唇の表面にクルクルと塗って。洗い流さずに余分な角質を落とし、やわらかな唇へ導いてくれます。使用は、週1あるいは、2週間に1回程度を目安に。
そして、口紅を塗る前の下地として愛用しているのが、〈アンミックス〉。ヌルヌルと滑ることなく高密着し、唇の表面を保護してくれます。硬さや粘度が絶妙で、口紅が流れず使えることに感動しました。
唇の美容液として使っているのは、〈プリフト〉。やわらかな液質で、唇に長く残っていられるちょうどいい粘度があり、乾燥によって硬くなった唇にもすっとなじむ安心感があります。こうして、唇の状態やシーンにより最適なアイテムを選ぶことで、快適で健康的な唇を保つことができます。