言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第77回~
ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。
(photo : Yasutomo Sampei styling : Chie Hosonuma hair&make : Akemi Kibe[PEACE MONKEY])
「ペーパードライバー講習【前半】」
「休みの日とかって何をしているんですか?」よく聞かれる質問だけれど、いつも返答に困る。だって、ただダラダラしているだけだから。朝起きた格好のまま、家でずっとドラマやら動画やらを見たり、本を読んだりするのが私の至福の時である。次のページ、次のエピソードと、どんどん物語の中に入っているうちに、気が付いたら日が傾き始めている。ああ、このままじゃいけないと、とりあえずアイスでも買いに外に出るあの感じ。この2年間で、隠し持っていたインドア・マインドが発達したのかもしれない。どこにも出かけない、誰にも会わない日々って意外と性に合っているのかも…。仕事のスケジュールが出た瞬間に遊びに出かける予定を立てて、毎晩のように誰かとごはんを食べていた日々を送っていたのが、何だか自分じゃないみたいに思える。そんなに誰と会っていたんだろう? それで何がしたかったんだろう? 不思議に思うくらいだ。わざわざ人混みの中に出て行かなくても、一人で好きなことをして、自分を甘やかしている時間を大切にしたい。
と、まあこんな具合に自分の中でこのライフスタイルに腹落ちしているところはありつつ、さすがにそろそろ世の中に合わせてアクティブに動き始めなきゃという自分もいて、重い腰をあげて申し込みました! ペーパードライバー講習! (アーカイブの67回を読んでくださればより分かると思います!) そもそもは友達に誘ってもらった乗馬クラブで馬と触れ合ったところ、何故か私の心にクリティカルヒットし、「私も乗馬やる!」と意気込んでいた今年の初め。やりたい気持ちは良いのだけれど、いかんせん乗馬クラブは郊外にあるため、都内から電車などの公共交通機関で行こうとするとなかなか時間がかかってしまう。馬に乗っている時間よりも、電車に揺られている時間の方が何倍も長い、なんていう非効率な休日になってしまう。一方で、車で高速道路に乗ってしまえば案外そんなにかからずに着いてしまうという現実もある。乗馬を始めるにはまず、クラブに行くまでの足の確保=車を運転できるようにならないといけないというミッションが私に課せられていたのである。
とはいえ、運転免許を取得した当時から「IDとして取る」「取っても乗らない」「運転は怖い」と宣言していた私。その宣言通り、免許を取ってから今まで車を運転したのは旅行先で1、2回ほど。地方ののどかな道で、対向車も歩行者もいないようなところだったら、という条件付きでの運転だった。もちろん、ピカピカのゴールド免許である。そんな状態から乗馬クラブまで高速に乗れるのか? 駐車、出来るのか? 正直不安しかなかったけれども、ミッションのために行動しなければならない。ペーパードライバー講習について色々と検索して、こちらのやり方が一番私に合っているかも?というものを見つけた。
【弘中のひとりごと】
茂みとかくれんぼしてくださいとサンペイさんに言われたんです!!