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【友達と、日帰りキャンプをしよう。】 キャンプコーディネーターが伝授!タープをうまく立てるコツとは?
まだ、大勢で遠出は難しいけれど、例えば友人と2人、ミニキャンプに出かけてみるのはどうでしょう。日常から少し離れた大自然のなかで、身も心もほぐしてみては。2月26日(土)発売Hanako1206号「自分を高める、学びの教科書。」よりお届けします。
欲張らない、無理しないがデイキャンプの正解!
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――デイキャンプって何?どうすればいいの?初心者でも楽しめるポイントを、こいしゆうかさんに聞きました。
「ピクニックと違い、椅子を置いたり焚き火や料理をしたりと、同じ場所で長く過ごすのがデイキャンプ。外でのんびり過ごせると、焚き火やタープOKのキャンプ場や公園、河川敷で楽しむ人が増えているんですよ。最近は、レンタルが充実していたり、公共交通機関で行ける好アクセスのキャンプ場もあったりして、私もカバンひとつで電車で行くキャンプを楽しんでいます」
そう聞くと、意外とハードルが低く感じるデイキャンプ。とはいえ、さまざまな注意が必要だそう。
「春は冷えるので、事前に予報で気温、風の強さを見て防寒を。意外に暗くなるのも早いため、ランタンや懐中電灯があると安心です」存分に楽しむには、タイムスケジュールも重要とか。
「デイキャンプ利用のキャンプ場は、16〜17時にはチェックアウトしないといけないところが多いんです。焚き火の薪が燃え尽きるまでの時間、道具を片付ける時間などを逆算して考えると、遅くてもお昼くらいには到着しておきたいですね。キャンプ場に入る前に道の駅に寄って食材を調達するのもおすすめです。とはいえ時間に追われるのはもったいないので、あれこれ欲張らないこと、無理はしないこと。カセットコンロで、コーヒーやホットサンドを作るだけでも盛り上がります。焚き火は、火をおこすにしてもいろいろなやり方があって奥が深い。ぜひ、挑戦してみてください」
【LESSON #1】タープを立てよう。
直射日光や雨を遮ってくれ、“おこもり感”を作ってくれるタープ。天井となる幕体を2本のポールで支え、幕体とポールにそれぞれついたロープをぐん!と引っ張って地面に固定することで自立します。どこに張ったら景色がきれいに見える風にあおられないのはどの向き?なんて考えながら、自分たちの居場所を作ろう!
■用意するもの
A タープ、ポール、ロープ
B ハンマー
C ペグ
長方形(スクエア)、五角形(ペンタ)、六角形(ヘキサ)などさまざまな形・大きさがあるタープ。今回は、2人にちょうどいい大きさのペンタタープを選択。
Point #1『天井(幕体)と柱(ポール)をつなぐ。』
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幕体を地面に広げ、幕体の前と後ろの穴にポールの先端をさす。このとき、aのロープを写真のように60度に開いておくとラク。
Point #2『ペグを地面に打ち込んでロープを固定する。』
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aのロープをピンと伸ばして、ペグとハンマーで地面に固定する。ペグは真っすぐではなく、やや斜めに打ち込むと抜けにくい。
Point#3『ポールを起こし、タープを自立させる。』
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寝かせていたポールをぐいっと力を入れて起こす。ロープでポールを支えているので、ロープはピンと張るくらいテンションをかけて。
■システムタープペンタ3×3 11,000円、ラチェットポール210cm 各6,050円(共にogawa|キャンパルジャパン 0800-800-7120)
Teacher…こいしゆうか
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イラストレーター、エッセイ漫画家、キャンプコーディネーター。2009年から女性目線のキャンプスタイルを提案。オリジナルテント「PANDA」のデザインなどを手がける。著書は『そうだ、キャンプいこう!』(standards)など多数。キャンプ場の企画開発にも携わる。