都内とは思えない非日常な光景とフレンチに感動! 庭園一望の特等席確約!〈ホテル椿山荘東京〉の〈東京雲海レストラン〉を体験。
〈ホテル椿山荘東京〉庭園エリアで開催中の「東京雲海」と東京の真ん中に出現する「森のオーロラ」。そんな〈ホテル椿山荘東京〉の庭園を一望する特等席にて、料理長渾身のフレンチがいただける〈東京雲海レストラン〉が2022年4月10日(日)まで登場しています。東京雲海×極上フレンチの華麗なる饗宴を実際に体験してきました。
〈ホテル椿山荘東京〉の「東京雲海」とは?
都心にありながら森のような庭園の中に建つ〈ホテル椿山荘東京〉。江戸時代の人々や山縣公が感激したという、140年以上もの間人々に愛されてきたこの景色を、現代の人々の心にも残したいという想いのもと2020年10月よりスタートしたのが「東京雲海」です。
「東京雲海」は、日本の高い技術で作られたノズルを用いて、雲や霧と同じ10~20ミクロンの細かい水の粒を均一に発生させ雲海を生み出す日本最大級の霧の庭園演出。自然の雲海は、夜明け前から早朝に出現しますが、「東京雲海」は朝・昼・夜の一日に数回(数分程度)出現し、天気や季節、湿度や風、出逢うタイミングによって異なった景色を楽しめます。特に庭園の約3/4を霧が覆う、朝晩の「大雲海」は見ものです。
世界一の遭遇率?! 「森のオーロラ」もスタート。
さらに2021年の11月11日からは、「東京雲海」と合わせて冬の風物詩として夜空を彩る「森のオーロラ」もスタート。木や建築物に囲まれた庭園の地形を活かし、光量の異なる光を組み合わせ、6方向から6層に重なる光を組み合わせることによって、オーロラの持つ複数の色のグラデーションの演出に挑んでいます。これにより、幽翠池から見上げると全天に光が広がり、絶景に包まれる没入感を楽しめます。
「東京雲海」「森のオーロラ」を一望できる〈東京雲海レストラン〉。
そんな「東京雲海」「森のオーロラ」を一望しながら、極上料理がいただけるのが〈東京雲海レストラン〉。庭園を一望する20席ほどの特等席確約のレストランで、昨年秋には中国料理が振る舞われていました。
昨年12月よりスタートした「ディナープラン」はバンケット料理長・十代雅之シェフが腕をふるう全7品のフランス料理に食後のドリンクが付いたコース仕立て。メニュー内容は2月27日までの冬メニューと3月4日〜4月10日までの春メニューで、季節に合わせて変更されます。今回は2月27日までの冬メニューを実際にいただいてみました。
キャビアやフォアグラなど、高級食材を使った前菜たち。
一品目は、〈東京雲海〉のようにドライアイスがモクモクと立ち上がる演出が施された「ブランダードとポテトのピューレ」。牛乳とジャガイモ、鱈を混ぜ込んで作る南仏の郷土料理である「ブランダード」をポテトのピューレと鱈のすり身を二層仕立てにした一皿です。ポテトのなめらかな甘さと、鱈の味わいが口の中で混ざり合い、ロシア産のオシェトラキャビアがアクセントになっています。
2品目もまた目にも鮮やかでアーティスティックな「フォアグラの二種のテイスト ブリオッシュ添え」。その名の通り香ばしいブリオッシュの上に、ピスタチオとカカオ、2種の異なるテイストのフォアグラ、そして栗とイチジクのコンポートがトッピングされています。
周りに添えられているのは、季節の果実や果物のソース(この日はリンゴのキャラメリーヌソースやアプリコットソース)と、ボルドー地方で造られる極甘口の貴腐ワインであるソーテルヌワインのジュレ。フォアグラそのものの濃厚で贅沢な味わいだけでなく、ブリオッシュやソースで味を変えながら楽しむことができるのが魅力的でした。
3品目は冬のご馳走を詰め込んだ「海の幸のクリームスープパイ包み 柚子の香り」。中にはアワビやエビ、アサリ、ホタテなどの海の幸がたっぷり入っています。柚子の皮がアクセントで入っており、スプーンを入れただけで爽やかな香りが鼻をくすぐります。魚介のうま味とクリーミーな味わい、バターたっぷりの香ばしいパイ生地の組み合わせが冬に嬉しい一品です。
メインは金目鯛の鱗焼きと鴨肉の赤ワイン煮込み。
メインの魚料理は、赤ピーマンのピュレが鮮やかな「金目鯛の鱗焼き 赤ピーマンのピュレとキャベツのブレゼ」。一般的に鱗焼きで知られる甘鯛ではなく、金目鯛の鱗を立たせパリパリ食感に仕上げた一品です。フライのようにカリカリな金目鯛の鱗に、ふっくらと柔らかな金目鯛の身、そして素材の甘さが感じられる赤ピーマンのピュレとキャベツのブレゼが優しい印象です。素揚げしたレンコンのチップスもアクセントになっていました。
メインの肉料理は、森を見立てているかのような「鴨胸肉のエピス風味と腿肉の赤ワイン煮込み 茸のクリームソース」。香草や蜂蜜を塗って、ローズマリーやエストラゴン、タイムなどのスパイスと共にオーブンでローストした鴨胸肉と、赤ワインで煮込んで春巻きに仕立てた鴨腿肉を一度に味わえます。付け合わせは煮込んだトランペット茸やセップ茸、蒸した姫ニンジンやミニカブ、サツマイモなど。想像以上にスパイスの香りが豊かで、鴨胸肉の野趣あふれる味わいに力強さを添えていました。
デザートは「モン・ブラン 本日のアイスクリームを添えて」。ホロっと口の中で解けるマロンクリーム、そして中のマロンシャンティが上品な味わいです。添えてある抹茶のパンケーキパウダーやバニラアイス、ベリー、刻んだチョコレートといただくことで、多彩な味わいを楽しむことができました。
さらに食後のコーヒーまたは紅茶とともに、小菓子も登場。この日はマドレーヌやカヌレ、メレンゲというラインナップでしたが、どれも手作りならではのおいしさでした。
ディナープランに合わせたワインのペアリングコースも!
ドリンクも楽しみたい方であれば、ディナープランのデザート以外の料理に合わせて提供してくれるペアリングコースもおすすめ。今回私たちは「ワインペアリング」(5,940円)をオーダーしましたが、「ノンアルコールペアリング」(3,520円)や「ミックスペアリング」(4,730円)もありました。
「ナチュールが好き」「重めの赤ワインが好き」などリクエストがあればお伝えすることで、要望に沿った提案もしてくれます。
都会の真ん中にありながら、これ以上ない非日常感を味わえる〈東京雲海レストラン〉。庭園一望の特等席確約というのもありがたいですし、お料理もクラシックなフランス料理を現代風の軽やかで多彩、見た目も趣向を凝らした料理へと昇華していて大満足の内容でした。
なかなか遠出が難しいいま、ご褒美ディナーや記念日ディナーなどに訪れてみてはいかがでしょうか?
〈東京雲海レストラン〉
■公式サイト