コーヒーに合うおなじみの軽食メニューたち。 レトロブームの火付け役。時代を超えて愛される喫茶の軽食、傑作選【東京編】
ナポリタンやオムライスなどコーヒーに合うおなじみの軽食メニューは、各店オリジナリティにあふれています。Hanako特別編集『喫茶店に恋して。[改訂版] 』よりお届け。
1.パスタとソースが絡み合う!時代を超える、唯一無二の味。〈珈琲館 紅鹿舎〉/有楽町
パスタ料理のなかでも、日本発祥といわれているナポリタン。どこか懐かしくほっこりする見た目と味わいは、喫茶店や洋食屋さんの看板メニューになるなど、時代を超えてランチシーンに欠かせない存在に。老舗が多く立ち並ぶ大銀座でも提供する店は多く、近年ではレトロブームとともに懐かしい場所・味が再注目され、ナポリタンもその火付け役となっているようだ。
ナポリタン最大の特徴は、ソースと麺のこだわり。ソースは味のベースとなるケチャップに加え、店ごとの隠し味を入れたり、センスが光るオリジナルソースを合わせるところも多い。そのうちのひとつ、洋食屋さんとしてスタートした〈珈琲館紅鹿舎〉は、トマトに赤ワインと醤油を加え、和×洋の要素を合わせたオリジナルソースを使用。さらに弾力のある太麺ではなく、細麺のスパゲッティーニを使うことで唯一無二の一皿を輝かせているのだ。
〈珈琲館 紅鹿舎〉
■東京都千代田区有楽町1-6-8松井ビル1F
■03-3502-0848
■9:30(土日祝9:00)~23:45 無休
■63席/喫煙可
2.シンプルなホットドッグはコーヒーにもビールにも合う。〈BERG〉/新宿
新宿駅東口改札を出てすぐの地下街の一角に老若男女が吸い込まれていく店がある。〈ベルク〉の店内は、客もメニューも多種多様。朝7時からビールサーバーが稼働し、おつまみもデザートもコーヒーも一日中注文できる。ホットドッグは、マスタードもケチャップも塗らないプレーンがおすすめ。パンとソーセージの旨さを堪能してほしい。
〈BERG〉
■東京都新宿区新宿3-38-1ルミネエスト新宿B1
■03-3226-1288
■7:00~23:00LO 無休
■27席(立ち席あり)
3.磯の香りがふわり、バターがじゅわり。〈珈琲専門店エース〉/神田
清水英勝さん、徹夫さん兄弟が仲良く店主をつとめる店。この店の代名詞「のりトースト」は、海苔と醤油とバターだけで口福をもたらしてくれる。単品で200円、10:30までのモーニングサービスでは、ブレンドコーヒーとセットでワンコインという驚きの安さも魅力。店内のいたるところに飾られた、英勝さん手作りのメニュー表にもほっこり癒される。
〈珈琲専門店エース〉
■東京都千代田区内神田3-10-6
■03-3256-3941
■7:00~18:00(土~14:00)日祝休
■26席
4.パンとカツとキャベツの三位一体サンドイッチ。〈銀座ブラジル〉/浅草
銀座に1号店があったことから、店名にその名残がある。銀座店で生まれたカツサンドは、70年以上もの歴史の中で材料も製法も変えることなく守り抜かれてきた。ふわふわの食パンと揚げたてで柔らかなロースカツ、しんなりとしたキャベツが一体となり、大人から子供まで大好きな一品に。当時の社長が海外を食べ歩いて取り入れたメニューだ。ブレンドコーヒー400円。
〈銀座ブラジル〉
■東京都台東区浅草1-28-2 2F
■03-3841-1473
■9:00~17:00LO 水休
■50席
5.パンダも元気になった漢方パワーのカレー。〈珈琲 王城〉/上野
〈王城〉を営む玉山家は、漢方の診療所も代々受け継ぎ、過去にはパンダの風邪を治したという上野らしいエピソードも。3代目の珉碩(たみひろ)さんは、新たに「かんぽう×美」シリーズ「薬膳キーマカレー」や「なつめミルク」など生薬を取り入れたヘルシーメニューを展開。ゴブラン織りのソファや豪華なランプ、従来のメニューも健在だが、進化を続けている店なのだ。
〈珈琲 王城〉
■東京都台東区上野6-8-15
■03-3832-2863
■8:00~21:30 不定休
■44席