今までとは違う段階の“防災”を考えてみよう。 住んでいる家のリスクを把握しよう!都市で暮らす女性のための“はじめての防災”。
自宅で被災したときも、被害をなるべく減らし、在宅生活を続けるためには。防災とインテリア、どちらも諦めない安心&快適な部屋をつくりましょう。
まずは自宅のリスクを知って、回避する方法を考えていきましょう
ハナコ:災害が起きたとき、自宅にいる可能性が今まで以上に大きくなっていますよね。安心できる部屋にするにはどうしたらいいのでしょう。
Misa:災害時に自宅がどういう状況になりうるのか最初に調べておくと、無駄なく備えることができます。たとえば地震や水害が起きたらすぐに避難しなければいけない家なのか、しばらく様子を見て判断することが可能な家なのかによって、防災袋の中身や置き場所も変わってくるでしょう。ですから、自宅のリスクを知ることが大前提といえます。
ハナコ:建物の古さや、住んでいる階数でも変わってきそうですね。
Misa:安心できる部屋づくりで重視したいのは、玄関など出入り口をふさがないこと。これは避難をするにしても、家の中で過ごすにしても、大事なポイントといえます。出入り口付近にものが多すぎると、地震のときに崩れて通路の妨げになってしまいます。もうひとつ気をつけたいのが、家具を置く向きです。
ハナコ:自分がいる場所に倒れてこないように、ということですか?
Misa:もちろんそれもありますが、万が一倒れても動線をふさがない向きや場所に配置することが大切。家具が倒れて扉が開かなくなるケースは、意外と多いんですよ。
ハナコ:一人暮らしで部屋が狭いので、ものが多いのも悩みの種です。
Misa:ベッドの周辺など、ここだけは安全というスペースを作っておくと、いざというとき安心ですよ。
【CHECK】今、住んでいる家のリスクを把握する。
古い物件で地震のときに心配なら、すぐに避難できるよう防災袋の充実を。水害の危険性が高いエリアなら、そのための備えを手厚くするべき。ハザードマップなどで自宅のリスクを知り、適切な備えの逆算を。
【部屋づくりの心得】
1.玄関などの出入り口付近はなるべくスッキリさせる。
2.倒れても動線をふさがない位置や向きに家具を置く。
3.地震が起きても安全な部屋やスペースを作っておく。
さらに詳しい部屋作りのポイントはこちらの記事をチェック!
『部屋を見直そう!【防災】安心な部屋づくりのための5つのポイント。』
Teacher…Misa(ミサ)
地震ITSUMO講座認定講師。大阪府北部地震を機に、暮らしになじむ備えを考える。著書に『おしゃれ防災アイデア帖』など。
Navigator…ハナコ
28歳、会社員。都心に近いマンションで一人暮らし。リモートワークが定着し、急遽作った仕事場をもう少し充実させたいと思案中。