あんこ好きもパン好きもにっこり。 頬張って味わう自慢のあんこ!和菓子屋さんのあんパン3選。
和のスイーツの基本、あんこ。あんこを使った食べ物でいちばんよく食べるのは、あんパンという人も多いかもしれません。あんこのプロ中のプロといえる和菓子屋さんが、あんパンの販売を相次いで始めました。有名な和菓子屋さんが自慢のあんこで作ったあんパンを紹介します。
まろやかなあんこをたっぷり包んだ〈宗家 源 吉兆庵〉の「あんぱん」。
銀座に本店を構え、日本全国はもとより海外にも店舗を展開する〈宗家 源 吉兆庵〉。創業の地、岡山県の自社工場で専門の職人が作るあんこは、豆の種類に合わせて作り方を変え、和菓子の種類に合わせた専用の餡を使用するなど、その味には自信をもっています。あんパンは、あまり和菓子を食べる機会のない人にも気軽にあんこのおいしさを知って欲しいと2020年秋に一部の店舗で販売を始めました。
〈宗家 源 吉兆庵〉の「あんぱん」はもっちりしっとり感を出すためルヴァンという発酵種を使った本格的なパン生地を使用。あんこには、まろやかで奥行きのある甘みを感じます。日本で誕生した当時のあんパンのスタイルに倣って、「つぶあん」には香ばしいケシの実、「こしあん」には香りのいい桜の塩漬けをトッピング。生地に抹茶を練り込んだ「抹茶」にはあんこだけでなく食感を豊かにするため餅を入れていて、抹茶の風味も食べ応えも魅力です。
丸いあんぱん以外にも、キューブ型に焼いたパンの中にあんや大納言小豆を巻き込んだ「あんころん」も「つぶあん」「こしあん」「よもぎ大納言かのこ」の3種類。食感の違いも含めて楽しめる「あんぱん」です。
〈宗家 源 吉兆庵 銀座本店〉
■東京都中央区銀座6-9-8
■03-5537-5457
■10:00~20:00、土日祝~19:00
※緊急事態宣言中は10:00~19:00
■無休
■公式サイト
とろりと滑らかな食感の「あんペースト」入り。〈トラヤあんスタンド〉の「あんパン」。
羊羹が有名な〈とらや〉が展開する〈トラヤあんスタンド〉。「あんのある生活を」をコンセプトに、日常のなかで食べてほしいと新しいあんの食べ方を提案しています。「あんパン」は2020年6月にオープンした〈トラヤあんスタンド横浜店〉の限定品でしたが、好評の声に応えて現在4店舗すべてで取り扱っています。
「あんパン」に入っているあんは瓶詰めとしても販売している「あんペースト」。定番の「こしあん」に加えて、期間限定の「あんペースト」を使った2種類の「あんパン」があります。期間限定品は7月中旬まで「白ごまときな粉」で、あんにも香ばしさを感じる「あんパン」に仕上がっています。500wの電子レンジで10秒温めて、トースターで2分焼くと、パン生地の香りと「あんペースト」のとろりとした食感が増すのでおすすめです。
テイクアウトも可能ですが、店内では温めて提供してもらえるので、一層のおいしさが味わえます。
〈トラヤあんスタンド北青山店〉
■東京都港区北青山3-12-16
■03-6450-6720
■11:00~19:00
■第2・4水休、年末年始休
■公式サイト
CMでお馴染みの仔グマの焼き印入り。〈文明堂東京〉の「3時のおやつあんぱん」。
その名を聞くと「3時のおやつは♪」とCMソングを思わず口ずさんでしまう〈文明堂〉。カステラの会社と思いがちですが商品のバラエティは広く、あんこを使った和菓子の種類も豊富です。「3時のおやつあんぱん」はさいたま市に2019年7月にオープンした〈文明堂さいたまあおぞら工房〉を訪れるお客さんから「軽食として食べられるものがほしい」というリクエストを受けて生まれました。
あんこはどらやきの「三笠山」に使っている粒あん。大粒の大納言小豆を使っていて、粒感も味の要素になっています。たまご色の生地は実は発酵した生地ではありませんが、伝統の技術でパンと同じようにふっくらと焼き上げられています。温めるとあんこがとろっとしておいしいとのこと。
仔グマの焼き印もかわいい「3時のおやつあんぱん」。パッケージに入ったものが、店舗やネット通販でも買えますが、〈文明堂さいたまあおぞら工房〉なら焼き立てが販売されていて、イートインコーナーでも味わうこともできます。
〈文明堂さいたまあおぞら工房〉
■埼玉県さいたま市桜区在家182
■048-852-0006
■9:00~17:30
■無休
■公式サイト
あんこにはポリフェノールや食物繊維も豊富という一面もあって、甘いものを控えている人も手が出しやすいスイーツ。和菓子好きの人はもちろん、これまで和菓子屋さんに行く機会がなかった人も、おいしいあんこを知る一歩としてあんパンを味わってみてはいかがでしょうか?