日本と台湾の友情イベント 台湾で行われた復興イベント「日台友情Always Here 311十周年東北友情特展」に、蔡英文総統が来場。
Hanako編集部は、東日本大震災から10年を迎えた3月、あの時、たくさんの援助と支援を下さった台湾にお礼を込めて、台北でイベント「日台友情Always Here 311十周年東北友情特展」(日本台湾交流協会)をプロデュースした。12日間の会期中、平日でも行列ができるほど多くの方が来場くださり、期間中には台湾の蔡英文総統も見学という嬉しいニュースもあり、イベントは無事に終了した。
「じっくりと時間をかけて解説を読んで、展示を見てくださる人が多いです。8分もの長い動画を最後まで見てくださることがありがたいです」とスタッフ。運営サイドとしては、総統にもすべての展示もできるだけじっくり見ていただきたいが、政治を預かるトップの時間は有限だ。そして、迎えた見学当日。SP、 主催者側など華山の展示会場では、展示品のチェックや導線の確認など、予定の何倍もの長い時間をかけて準備が行われた。
予定時間の午前9時、オンタイムで蔡英文総統が会場入りした。日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表が会場を案内する。ぜひ見てほしいと編集部が願った動画にも足を止めていただき、東北の写真や石巻日日新聞の号外も見学。そして、泉代表と共同会見へ。あっという間の30分が無事に終了した。
来館の発端はフェイスブックがきっかけ? 一人一人の声に耳を傾ける総統。
台湾の方をはじめ、現地に住む日本人も足を運んで下さった。親子、友達同志、幅広い年齢層と地方の方もわざわざやってきていただいた。こうした広がりは来場者のSNSなどのクチコミが大きな力となったようだ。そんな中、総統府から来た総統来場の知らせが舞いこむ。実は蔡総統もFacebookやインスタでの発信を頻繁に行なうことで知られる。Facebookは日本語版もあり日本への発信も頻繁だ。そんなとき、ある人から「華山で開かれている日本の展示に行くべきでは?」、そんなメッセージが総統のFacebookを通して寄せられた。それがきっかけなのか、事の真相は定かではないが、急きょ決まった総統の訪問は、みんなの声に耳を傾けてくれた末の行動だと思っている人も多い。
また、政治家と言えば、爽やかなルックスで人気の政治家吳怡農(ウイノン)さんだ。「もっと詳しく見たい」と一度、会場を後にしながらわざわざ戻ってきてくれた。東日本大震災での援助、新型コロナでの対応の見事さ、そして今回の展示での温かい反応。今回もたくさんのことを教えてくれた台湾、ありがとう。これからも、どうぞ、よろしくお願いします。