〈メゾンサンカントサンク〉などで知られる丸山智博シェフが監修! コーヒー×炭焼き料理!桜新町〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉よりディナーコースが登場。

LEARN 2021.01.20

2020年8月1日、京都で人気の〈小川珈琲〉が桜新町にオープンさせた新業態〈OGAWA COFFEE LABORATORY(オガワコーヒー ラボラトリー)〉。オープンしてすぐに客足の絶えない人気店となった同店よりこの冬、コーヒーとのペアリングを楽しめる炭焼きコースメニューが登場しました。

〈小川珈琲〉の新業態!常時21種類以上のコーヒー豆が揃う〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉。

〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉外観。
〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉外観。

東急田園都市線桜新町駅から徒歩約3分、一面ガラス張りの明るくモダンな外観が目を引く〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉。店内中央には、茶室のようなにじり口のある「蔵」(コーヒー豆の貯蔵庫)、その周囲に浮造りのカウンター、そしてテーブル席が配置され、客席のどこにいても珈琲職人の「所作」が見える空間になっています。

また和紙を使い左官仕事で壁面を仕上げ、床材に京都の廃線市電の敷石を使用。モダンでありながらも職人の手の痕跡が残るディテールで、随所に伝統的な日本の美意識が感じられます。

〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉内観。
〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉内観。

〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉では、常時21種のコーヒーをラインナップ。これに加え毎週入れ替わるトップグレードスペシャルティとして、栽培や精選方法にこだわり生産者とともに作り上げた希少銘柄や各国の品評会で買い付けたコーヒー豆も揃います。店内でローストするシングルオリジンや、〈小川珈琲〉の深みとコクのある味わいを堪能できる多種多様なブレンドなど、お好みの抽出方法(エスプレッソ・プワオーバー・エアロプレス)で楽しめるようになっています。

全7品4,500円!コーヒーとのペアリングを楽しめる炭焼きコースが新登場。

「Charcoal Grilled Course」4,500円(2名より注文可能)。
「Charcoal Grilled Course」4,500円(2名より注文可能)。

そんな〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉がこの冬、コーヒーとのペアリングを楽しめる炭焼きコースメニュー「Charcoal Grilled Course」の提供を開始。スターター、冷前菜、パン、温前菜、メイン、デザート&ドリンクの全7品4,500円という、コーヒーラボラトリーとは思えない本格的なコース内容となっています。

桜新町 OGAWA COFFEE LABORATORY

コーヒーとのペアリングを重視した炭焼き料理は、代々木上原〈メゾンサンカントサンク〉などで知られるシェルシュ代表兼エグゼクティブシェフの丸山智博氏が監修。スぺインの“ジョスパーチャコールオーブン” を採用し、トーストから肉料理まで、原始的でありながらも旬の食材の美味しさが際立つ、五感に訴えかける料理が揃います。早速こちらの新コースをいただいてみました。

スターターは、ワンハンドでいただけるレーズンバター、季節のスープ、生ハムグリッシーニの3種の盛り合わせ。クラッカーにのっているレーズンバターは、定番メニューとしても人気だそう。香ばしいクルミ入りのレーズンバターは口溶けなめらかで、砂糖のシャリシャリとした食感がアクセントになっていました。

季節によって変わるというスープ、この日はカボチャのクリームスープでした。スープの上には牛乳にコーヒー豆を漬け込んで香りを含ませた泡がのっていて、さらにその上からコーヒーの粉を振りかけています。ほのかに鼻をくすぐるコーヒーのかぐわしい香りと、チーズが含まれているかのように濃厚なカボチャのクリームスープという新たな取り合わせが魅力的でした。

一般的なイタリア料理店では卓上パンの1つとして登場するグリッシーニは、生ハムを巻き付けた上でパルミジャーノチーズをトッピング。個人的に単体ではちょっぴり物足りないと思っていたグリッシーニも、生ハムの塩気と旨味、パルミジャーノチーズの爽やかな酸味とコクが加わって絶品でした。

本日の鮮魚のカルパッチョ すだち添え。
本日の鮮魚のカルパッチョ すだち添え。

続く冷前菜は、「本日の鮮魚のカルパッチョ すだち添え」。まさかコーヒー店で鮮度や在庫管理が大変な鮮魚のカルパッチョを味わえるとは思っていなかったので、驚きです。

この日の鮮魚はブリ。ケッパーをメインにベルギーエシャロット、オリーブオイルを使ったソースをかけ、その上にカブのスライス、からし菜を合わせています。甘い脂の乗った旬のブリにケッパーやすだちの酸味、コクのあるオリーブオイルのソースが絶妙にマッチしていました。

パンは池尻大橋〈TOLO PAN TOKYO〉を採用。

桜新町 OGAWA COFFEE LABORATORY

コースで提供されるパンは、池尻大橋〈TOLO PAN TOKYO〉のバケットと食パンのセット。同店の朝食メニューとしても人気の全粒粉を使った〈TOLO PAN TOKYO〉の食パンも炭焼きされていて、香ばしい炭の香りとパンの甘い香りに食欲をそそられました。

温前菜はスペイン製の炭焼きオーブンを活かし、スペインの伝統のネギ焼き料理・カルソッツをメインにした「炭焼き葱とシーフードのカルソッツ、ロメスコソースで」。表面が黒焦げになった炭焼きネギは、スタッフが目の前で中身を取り出してお皿にのせてくれます。

この日使用されていたのは下仁田ネギとイカ。中の水分が逃げずにトロッとした食感を楽しめる下仁田ネギは、驚くほど豊かな甘みを感じます。イカからは力強い炭の香りが漂い、食欲をかき立てます。

これらに合わせているのが、パプリカやデーツ、アーモンドなどを使用した自家製ロメスコソース。まろやかながらほんのりスパイシーなロメスコソースが、下仁田ネギの甘さをより際立たせていました。

メインは炭焼きオー ブンを駆使した森林鶏or和牛の炭焼き。

メインは炭焼きオーブンの特徴を最も感じられる、鶏肉か和牛の炭焼き2種からチョイス。この日の和牛はクリという肩三角とも呼ばれる部位を使用し、赤ワインソースを合わせていました。

きめ細やかな肉質でしっとりやわらかく、適度にサシの入ったクリは、食材の魅力を存分に引き出すために炭の香りをまとわせながら、遠火で時間をかけて炭焼きにしています。この結果、表面は香ばしく炭の香りが豊かで、赤身でありながらジューシー。バターのような質のよい脂の味わいが感じられました。

旨味が強い宮崎県産森林どりもも肉を使用した「森林どりと季節野菜の炭焼き チミチュリソース」は、塩と胡椒、ローズマリーと共に炭焼きにしたグリル料理。表面がパリパリと香ばしい森林どりは中はしっとりジューシーで、パセリやパクチーなどの香草を粉砕しオリーブオイルと合わせたチミチュリソースがアクセントになっていました。

ちなみに付け合わせの炭焼き野菜は、和牛・鶏肉ともに〈坂ノ途中〉など同店が契約している農園から仕入れた旬の野菜を使用。素材本来の味を引き出した炭焼き野菜は滋味深く、噛むほどにじんわりと甘さが口の中に広がっていきました。

コーヒーを使ったアルコールメニューも充実!

同店自慢のコーヒーカクテル「エスプレッソマティーニ」1,000円。
同店自慢のコーヒーカクテル「エスプレッソマティーニ」1,000円。

メインの料理に合わせて、おすすめいただいたコーヒーカクテル「エスプレッソマティーニ」をオーダー。〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉にはJLAC(Japan Latte Art Championship)優勝経験を持つ衛藤匠吾氏をはじめ、トップレベルの技術を有するバリスタが在籍しており、ドリップコーヒーだけでなく、コーヒーを使ったアルコールメニューも豊富に揃います。

食後のデザートは、同店特製のスイーツ8種類ほどからお好みをチョイス。私は名物だという「自家製プリン マスカルポーネクリームと果実添え」にしてみました。合わせてドリンクも定番メニューの中からお好みのものを選ぶことができます。

自家製プリンは昔ながらの硬め食感。ほろ苦く甘いカラメルソースに、バランスの取れた味わいとなめらかな口当たりの「ハウスブレンド京都」を使った「フラットホワイト」がよく合いました。

桜新町 OGAWA COFFEE LABORATORY

カフェや喫茶店という常識を超え、クオリティの高い炭焼きコース料理を味わえる〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉。同店は単なるカフェではなく、コーヒーをおいしく味わうためのさまざまなライフスタイルを提案するメディア的な存在であるようにも感じました。

ちなみにお店は一面ガラス張りのため、夕方から夜にかけては陽の移ろいをゆったりと感じられる素敵な空間になっています。ちょっぴり早い時間から、ゆったりとディナーコースを楽しんでみては?

〈OGAWA COFFEE LABORATORY〉
■東京都世田谷区新町3-23-8 エスカリエ桜新町1F
■03-6413-5252
■7:00〜20:00(19:30LO)
※ディナーコースは18:00〜(18:30LO)、当日利用も可。営業時間は2021年2月8日以降変更の可能性あり。
■無休
公式サイト

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