憧れは、バレリーナのような美しさ。 自宅でできる!バレエの基礎の動きを紹介。【バレリーナ金子仁美のきれいなカラダのつくり方】
バレリーナ金子仁美さんが、ベールに包まれたバレリーナの生活と、日常でできる簡単ストレッチやトレーニングをご紹介します。第9回は、自宅でできるバレエの基礎の動きをレクチャーします。
みなさんこんにちは、金子仁美です。寒い日が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか?寒さが苦手な私にとっては辛い季節になりました。今回は自宅でできるバレエの基礎の動きをレクチャーしたいと思います。小さなスペースでもできますので、ぜひ挑戦してみてください!
【ステップ1】プリエに挑戦。
まずは「プリエ」とよばれる動きを紹介します。まずは、自宅で壁やシンク、イスなど腰くらいの高さでつかまれるところを見つけてください(注:私はスタジオにいるので、バーを使わせていただきます)。決して強くつかまず、軽くにぎってください。
1.足裏を地面につけたまま、無理のない範囲でつま先を外側に広げます。これをバレエでは「1番ポジション」と言います。バーをつかんでいないほうの手は腰に軽く添えて。このとき、肩とひじが同じ方向を向くようにしましょう。
2.息をゆっくり吸い込み、吐きながら膝を曲げます。膝を曲げるだけではなく、お尻の尾てい骨をまっすぐかかとの上に下ろすイメージでやってみましょう。
これはだめな例です。このように、お尻がでっぱらないように気をつけてください。
【ステップ2】グランプリエに挑戦。
1.今度は足を腰幅に広げ(これは「2番ポジション」と言います)、腰を膝の高さまでおろします。ゆっくり吸ったあとに吐きながらおろし、また息を吸いながら膝をのばします。このとき、つかむ手に力が入りがちなので気をつけてください。ちなみに、この深く膝を曲げる動きが「グランプリエ」。2番のグランプリエはかかとが浮いてしまいがちなので注意です!
【ステップ3】ローリングアップに挑戦。
1.両足のつま先をそろえ、ひざとつま先を同じ方向に向けます。そのままゆっくりプリエをしてみましょう。このときも尾てい骨をまっすぐかかとにおろす意識を忘れずに。
2.両膝をつけたまま、かかとを持ち上げます。つかむ手は力をいれず、お腹(腹筋)を意識して。
3.膝を上に伸ばしていきます。伸びたときにお尻はきゅっと締め、上半身は階段を一段あがるようなイメージで上に伸ばしていきましょう。
恒例のおまけの1枚です。
【日常のひとコマ】はまっている紅茶と、舞台『くるみ割り人形』の話。
最近はまっているのが、誕生日祝いに後輩・安西くるみちゃんがプレゼントしてくれた「極上はちみつ紅茶」!本当においしくて、どはまり中。毎朝、必ず飲んでいます。ちなみに、このかわいいマグカップは後輩・長谷川琴音ちゃんからのプレゼント。
そして、こちらは12月13日(日)の『くるみ割り人形』の舞台写真。皆さんも作品の名前と音楽はきっとどこかで聞いたことがあるのではないかなと思います。私にとって、古典の全幕作品に主演するのは初めて!〈東京バレエ団〉のヴァージョンでは、主役のマーシャが7歳という設定。物語が進むにつれて大人の女性へと成長していくのですが、その過程を演技と踊りで表現するのはとてもやりがいがありました。
以上、金子仁美でした!皆様1年お付き合いくださりありがとうございました。また来年1月にお会いしましょう。どうぞ良い年末年始をお過ごしください。