ミシュラン一ツ星〈天ぷらみやしろ〉監修の「海老天海苔巻き」も食べられる! 予約3カ月待ちの人気店〈鮨 おにかい〉が2号店〈おにかい+1〉をオープン!
中目黒にある予約3カ月待ちの人気店〈鮨 おにかい〉。同店の2号店〈おにかい+1(おにかいたすいち)〉が12月、同じく中目黒にオープンしました。
ビルの一室に広がる洗練された空間でいただくカウンター鮨。
〈おにかい+1〉があるのは中目黒駅から徒歩2分ほどの場所にあるビルの一室。鮨屋があるとは思えないようなビルの3階(2階+1!)に降り立ち進むと、異彩を放つ扉が見えてきます。
重厚な扉を開けた先には、明るくモダンなお店がありまるで隠れ家のよう。全席カウンター、11席のみでこぢんまりしています。
“くずし鮨”と“ワイン”のペアリングがコンセプト。
〈おにかい+1〉では、よりカジュアルに鮨を楽しむ体験の場にしたいという想いから“くずし鮨”と“ワイン”とのペアリングをコンセプトにしています。
料理は仕入れや季節によって変わる、厳選されたネタを中心に構成された15貫の寿司に3品の小皿料理がついた「おまかせコース」のみ。飲み物はこだわりの日本酒に加えて、イタリアワイン・ベストソムリエコンクール(JETCUP)で優勝経験を持つ、ワインソムリエの永瀬喜洋氏監修のイタリアワインをペアリングしてくれます。
乾杯酒にはイタリアワインを代表する〈フェラーリ〉のスパークリングワイン「マキシム ブリュット ロゼ」を。酸味とミネラル、そしてタンニンがしっかりとしたイタリアワインが、先付けとして提供された甘辛い「ししゃも有馬煮」とホクホク&チーズがもちもちとした「里芋とモッツァレラチーズ」ともよく合います。
鮨は江戸前寿司の伝統も守りつつ、どれも独創性にあふれた物ばかり。アイルランド産本マグロの中トロに始まり、津本式血抜きを施して鮮度を保ちながらも味を10日間熟成させた長崎県五島産のクエ、低温調理してふっくら&トロッと仕上げた白子などバラエティに富んでいます。
本来蒸し上げて提供する“あん肝”をあえて30分煮込み、奈良漬とともに軍艦にした「煮あん肝軍艦」は同店の名物メニュー。濃厚なあん肝の風味と奈良漬の酒粕から漂う独特な香りにお酒がすすみます。
牡蠣の酒蒸しに鯖スモーク、〈天麩羅みやしろ〉の海老天海苔巻きまで!
珍しいなと思ったのは、牡蠣の酒蒸しを鮨に仕立てていること。宮城県産の牡蠣を酒蒸しし、赤酢のシャリと合わせ、ゆずの皮を忍ばせて甘ダレをかけて提供されます。甘いタレの味わいにゆずの爽やかな香り、そこに後からレアな牡蠣のうま味と苦味が広がり絶妙な味わいです。
〈鮨 おにかい〉で人気を誇る『ミシュランガイド東京2020』一ツ星獲得の〈天ぷらみやしろ〉監修「海老天海苔巻き」もオンメニュー。ごま油をベースにカラッと揚げた名店直伝の海老天ぷらに甘ダレをかけ、有明海産の海苔で巻き上げ、出来立てを手渡ししてくれます。サクッと香ばしい海老天ぷらに酸味のきいた酢飯、海苔のミネラル感がよく合います。
「鯖瞬間スモーク」は特にパフォーマティブなメニュー。通常、鯖をカウンターにて特殊な機材を用い、鯖を広葉樹や桜のチップで瞬間スモークしてくれます。鯖は一般的にお酢で〆るところを醤油漬けに。そんな鯖鮨はスモーキーな香りが鼻をくすぐり、トロトロと鯖の脂が溶けてゆきチーズのように芳醇な味わいが美味でした。
大トロ、中トロ、赤身の漬けが一口で味わえる「まぐろ巻き」や「2色のいくら小丼」に感嘆!
〈鮨 おにかい〉の名物で、大トロの炙り、中トロ、赤身の漬け、3貫分のマグロを惜しみなく使った「マグロ手巻き」も健在。パリッとした海苔の香りを楽しみつつ、大トロ、中トロ、赤身の漬けが一口で押し寄せる幸福たるや。盆と正月が一緒にきたかのような贅沢さです。
極めつけは世にも珍しい「2色のいくら小丼」。紅白のいくら、実は赤いのが生のいくらで白いのが半熟状に火入れしたいくらなんです。ゆずを含ませただし醤油で味付けした二つのいくらは、食感や味わいも異なり、新たないくらの世界を垣間見ました。
今回はコースの中からお店名物のメニューを中心にご紹介しましたが、このほかにもこだわりの鮨が盛りだくさん。ワインのペアリングなどさまざまなプラスアルファの提案が盛り込まれた〈おにかい+1〉。〈鮨 おにかい〉同様、すぐに予約がいっぱいになりそうな予感です。
〈おにかい+1〉
■東京都目黒区上目黒3-9-5 プラージュメグロ303
■03-3712-5211
■2部制 18:00~、20:30〜 ※完全予約制
■不定休
■公式サイト