木村ミサと本日のティータイム。 ギフトにぴったりのかわいいパッケージ。〈茶屋すずわ〉の暮らしに寄り添うお茶に注目!
みなさまこんにちは。木村ミサです。前回の取材で薬膳茶のおもしろさを知って以来、色々なお店を調べていたら、〈茶屋すずわ〉さんという静岡県のお茶屋さんに出会いました。創業170年という老舗のお茶屋さんで、〈鈴和商店〉が手がける「現代の茶屋、人々の暮らしになくてはならない大切で優しい寛ぎの存在」がコンセプト。早速、お取り寄せしてみました。
【本日の1杯目】「いつものとき おやつのお茶」
〈茶屋すずわ〉の最大のこだわりは、伝統の合組技術。単一農園では決して味わえない、飲んだ瞬間に広がる香りと、飲んだ後に残る余韻の長さはお茶の奥深さを五感で感じられるのだそう。茶師が厳選して茶葉を選び、そのお茶の持つポテンシャルを最大限に引き出すよう仕上げた〈茶屋すずわ〉のお茶。「めざめのお茶」、「おやつのお茶」、「おやすみのお茶」と、ネーミングもかわいらしいお茶の中から、今回は「おやつのお茶」を選んでみました。
おやつの時間を楽しくする1杯として作られた「おやつのお茶」。原料には、静岡県牧之原の深蒸し茶を使用してブレンド。1煎目は、70度の低温で60秒待って抽出。鮮やかな緑色がきれいで、これだけでもうっとり。飲み口はやわらかく、低温で淹れることでコクが深まります。渋みも少なめなので、ぐいっと一気に飲み干せるくらい飲みやすくて優しい味。ティーバッグタイプなので量を計る必要はなく、手軽にいただけるのは嬉しいところ。
「お気に入りのおやつと共にリフレッシュする時間を過ごしてほしい」というコンセプトのお茶なので、おやつと共にいただきます。甘みのあるサブレと一緒に、少し高めの85度で50秒待って抽出。はじめに淹れたときより濃緑色がさらに鮮やか。高温で淹れることにより香りが引き立ちます。コクのある旨味とそこにあるほんの少しのほろ苦さが、甘いサブレにジュワッと染み込む…このコントラストが美味。昔は「お茶にはおかき!おせんべい!」と思っていたけど、しっかり洋なものにも寄り添ってくれるのです。至福のおやつの時間を過ごすために必要不可欠な1杯です。
【本日の2杯目】「和烏龍茶」
「和烏龍茶」なるものを発見。お茶の樹という植物の葉は、製法により様々な表情を見せてくれます。こちらの茶葉は静岡市藁科川流域で育てられた「べにふうき」の一番茶の半発酵茶。最近、和紅茶などの発酵茶に興味津々な私は、「和烏龍茶」というワードだけでビビッと運命を感じてしまったのです。
半発酵により少しクルンとした可愛い茶葉。封を開けた瞬間から烏龍茶の香りが…!こちらは100度の熱湯で120秒待って抽出します。待っている時間、茶葉が開いてくる過程も一緒に楽しみましょう。この時間が有意義で贅沢なゆったりできる瞬間。
色は普段飲んでいる烏龍茶よりやや緑寄り。あまいフルーツのような香りの中に香ばしさものぞかせるキュルンとした印象。さわやかな飲み口の中にも烏龍茶のしゃっきり感も感じられます。和紅茶も和烏龍茶も、日本で作られるとどことなく不思議と優しく感じるのはなぜだろう。包まれるような日本らしい包容力なのでしょうか。口当たりも優しいのでお食事にもぴったり。「和烏龍茶」と天ぷらなんていかがでしょう。
【本日の3杯目】「花柑茶」
最後は気になっていた薬膳茶を。「花柑茶」は、「金柑、玫瑰花、陳皮、艾葉」といったカラダを温める効果のある薬膳がブレンドされた和紅茶です。薬膳茶はいろんな配合ができるのもいいですよね。“心とからだの緊張をほぐしたいかたにおすすめのお茶”ということで、雨でちょっと憂鬱になりがちな日に淹れてみました。
茶葉の中に、玫瑰花の凛としたきれいなバラ色が目を引く。薬膳が入ることによって色彩豊かになる茶葉は美しさを感じます。熱湯を注ぎ、90秒待ちましょう。ゆらゆらと茶葉が開き、凛とした玫瑰花の緊張がほぐれ、優しい顔をしてきたらいただきます。
和紅茶の香ばしさの中に柑橘の香りやバラのような色気のある香りが交差する。雨の日の憂鬱さを流し去ってくれるような柔らかさのある飲み口で、飲む手が進みます。薬膳独特のクセもなく、さらっといただけるのでビギナーにもおすすめです。年末に向けて忙しなくなりがちな日常に、潤いと癒しを与えてくれるような、穏やかな顔をした薬膳茶。週末にいただいたら、月曜日からお仕事頑張れちゃいそうな1杯です。
さまざまなシーンで、くるくると表情を変える〈茶屋すずわ〉のお茶たち。他にも色々な種類のお茶や茶器なども充実しているので、機会があれば手にとってみたいなと思います。ギフトセットもかわいくて、思わず誰かに送りたくなっちゃうラインナップなのでおすすめです。それでは本日の一杯、召し上がれ!