いまさら聞けない基本のお作法を、徹底解説! 「おみくじを正しく引いて、ベストアンサーを知ろう」/MARIKOの、神社 de デトックス!
今回ご紹介するのは「おみくじ」のお作法。神社での楽しみでもあるおみくじは、実は最も身近な神様とのコミュニケーションツールです。正しいおみくじの引き方を知ることで、今の自分にぴったりなメッセージをいただくことができますよ。
おみくじは神様とのコミュニケーションツール。
御神籤(おみくじ)が現在のスタイルになったのは鎌倉時代からといわれていますが、古代より人々は「くじ」によって神意を伺い、重要な物事を決定してきました。古代では、焼いた亀の甲羅のひび割れ方から占う「亀卜(きぼく)」や、紙のくじ数枚から選びとる「短籍(ひねりぶみ)」など種類もさまざま。おみくじは神様と私たちを繋いでくれる道具のようなものですので、神様からのメッセージを読み解くことこそおみくじの醍醐味ともいえるでしょう。
読むべきポイントとは?
運勢や注釈などさまざまな項目が記載されているおみくじ。つい吉凶に目が行きがちですが、最も大切にしてほしいのが和歌の部分!日本神話では神様が和歌を詠む場面がよく登場しますが、例えば「須佐之男命(すさのおのみこと)」は『八雲立つ…』という歌の中で、妻を迎える喜びを詠んでいます。和歌にこそ神様からのメッセージが込められている訳ですね。
それでもやはり吉凶は気になるもの。運勢の順位は以下の二つのパターンが一般的ですが、神社によって違いもあるので気になる際は神社で確認してみましょう。もし凶が出てしまっても、これから上昇する準備段階と捉えてみて。
「大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶→大凶」
「大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶→大凶」
おみくじの正しい引き方って?
さて、ここでは正しいおみくじの引き方のポイントを4つご紹介。
Point 1. おみくじを引く前に「手水」、「参拝」をしてきちんとご挨拶を。
Point 2. おみくじを引く際は、できるだけ具体的に質問を念じよう。
Point 3. 引き直しはNG!
Point 4. 引いたおみくじは結ぶか持ち帰ろう。
できていましたか?例えばおみくじを引く際は「今年中に転職したいけどどうでしょうか?」など、質問を具体的にすることでメッセージが理解しやすくなります。ちなみにおみくじに有効期限はありません。自分の感覚で自由に決めましょう。内容が良くないからといって何度も引き直すのは考えもの。まずはおみくじ のメッセージを受け入れることを大切に。ただし、ご利益別のおみくじや違う神社で引くことはOKですよ。引いた後のおみくじは、神様とのご縁を結ぶという考えから神社所定の場所に結ぶことも。私はよく持ち帰って読み返していますよ。持ち帰った後に役目を終えたと思ったら、神社で結ぶかお焚き上げしてもらいましょう。
個性豊かなおみくじを楽しんでみて。
水に浮かべて占う「水みくじ」や、神使モチーフのものなど最近は個性あふれるおみくじが豊富。〈鹿島神宮〉の帯占いは、神功皇后の腹帯であるご神宝・常陸帯に由来するおみくじで、4本の紐を2本ずつ結んでできる輪の形から願いが叶うかどうかを占うという珍しいものでした。語り口もちょっと厳しめだったり大らかだったり、神社によってさまざま。ぜひ自分だけのおみくじライフを楽しんでくださいね。