いまさら聞けない基本のお作法を、徹底解説! 「凛とした佇まいで鳥居をくぐろう」/MARIKOの、神社 de デトックス!
今回の基本のお作法は、神社の目印ともいえる「鳥居」についてご紹介します。そもそも鳥居ってどんなものかご存知ですか?今回は参拝する上で欠かせない鳥居のくぐり方なども取り上げます。いざ、美しいお作法で神社の世界への一歩を踏み出しましょう~!
そもそも「鳥居」ってなんだろう?
境内の入り口に立つ「鳥居」。神社のシンボルのような存在ですよね。鳥居は私たちの世界と神域を分ける結界のようなもの。鳥居から先は神聖な場所であることを表しています。神様のおうちの玄関といってもいいかもしれません。「鳥居」の起源は諸説ありますが、天照大御神(あまてらすおおみかみ)に天岩屋戸(あめのいわやと)を開けていただくために鳴かせた鳥の「止まり木」が始まりとされる説や、「通り入る」がなまったとされる説などさまざまです。
神社によっては複数の鳥居が設置されていますが、これは本殿に近づくにつれて神聖さが高まっていることの目印。境内の入り口の最も大きな鳥居は「一の鳥居」順に「二の鳥居」「三の鳥居」と続きます。
正しいくぐり方をご紹介!
鳥居から先は神様の世界。まずはご挨拶の気持ちを込めて、鳥居をくぐる際には一礼しましょう。このとき、中央を避けて端に寄るのがポイント。参道の中央は「正中」という神様の通り道です。歩く際も正中を避けるよう心掛けて。ちなみに拝殿で参拝する際には中央に立っても大丈夫。帰りにも振り返って一礼するのを忘れずに。
「鳥居」にも種類があるって知ってた?
鳥居にはさまざまな種類がありますが、代表的なのが「神明(しんめい)鳥居」と「明神(みょうじん)鳥居」。神明鳥居は鳥居上部の笠木(かさぎ)という横柱が真っ直ぐになっており、明神鳥居は笠木の下に島木(しまぎ)という横柱がついて、両端が反っているのが大きな特徴です。鳥居でよく見られる朱色は生命力を象徴するとも考えられています。この2つのタイプを元に神社によってさまざまな種類があるので、お気に入りの鳥居を探すのも楽しいですね。
丁寧にくぐれば、スッとした気持ちに。
鳥居から始まる参道は、本殿まで続く私たちと神様を繋ぐ道。実は鳥居をくぐるときから参拝は始まっているんです。私は鳥居の前に立った瞬間の背筋が伸びる感じが好き。丁寧に一礼して鳥居をくぐれば、気持ちまでいつもよりスッキリしますよ!