もっと!「日本の美味しさ簡単レシピ」1皿目 日本各地のストックフードを料理家が絶品アレンジ!〈坂田阿希子さん×車麩〉編
旅行先で買ったり、おみやげでもらったストックフード、キッチンに埋もれてませんか?その1品、ぱぱっとひと手間加えるだけで、しっかりしたひと皿に生まれ変わることだってあるんです。料理家さんたちが提案する、各地のストックフードを使った簡単アレンジレシピを、本誌連載より詳しく、レシピのコツやポイントとともに紹介します。
新潟ではおなじみの車麩が、ハーブ香る洋風カツに。
煮物だけじゃないんです!
今回は新潟ではおなじみのあの食材、車麩を、坂田阿希子さんがアレンジ!「新潟では煮物やすき焼きの具としておなじみですが、ちょっと目先を変えてハーブを混ぜたパン粉をまとわせ、オリーブオイルで揚げ焼きにしてカツに」と、坂田さん。もともと特に味のない車麩は、卵とじにしたり照り焼きにしたりと、実はさまざまなアレンジの効く食材なんです。
さあ、ここから始めましょう!揚げ物だけど手軽にできちゃいます。
まずは、車麩を水で戻しましょう。
水に浸して30分〜1時間ほど戻して、水気を手で軽くしぼってから使います。
たっぷりのハーブとレモンで風味を。
パセリとローズマリーのみじん切りと、レモンの皮でさわやかな風味をプラス。軽い洋風カツなので、パン粉も細かく。細かくするときは、ざるを使ってもよいし、ジップロックなどに入れめん棒を上から転がしても簡単にできます。
車麩を半分にして衣をまとわせる。
車麩は食べやすいよう半分にして、ハーブ入りのパン粉をつけます。パン粉にチーズを加えてもおいしい。
手軽に、フライパンであげ焼きに。
揚げ物というとおっくうになりがちだけど、フライパンに多めの油をしいて揚げ焼きにすれば、ぐっと手軽に。もともと長い時間かけて揚げるものではないので、こんがりと色がつけばOK。
さっくさくのカツになりました!
レモンをしぼってよりさわやかに。ひと口食べると、まるでお肉?!のような食感。でも軽いので、ついぱくぱく、いくつでもつまめてしまいます。
【今回使用したのはこちら】
「車麩」
新潟名産。アルミ棒に生地を巻き直火で焼き上げる行程を3回繰り返す。おでんや天ぷらにしても。車麩9個入り 350円(税込)。都内では〈むらからまちから館〉などで購入可。
問い合わせ/本間のり屋麩店 0254-56-7004
【今回のレシピはこちら】
「車麩のハーブカツレツ」
材料(2人分)
車麩………………4個
塩、黒こしょう………少々
小麦粉…………………適量
溶き卵…………………1個分
パン粉…………………適量
ローズマリー…………3枝
パセリ…………………3枝
レモン…………………少々
オリーブオイル………適量(揚げ油)
1.車麩はたっぷりの水につけて戻す。柔かくなったら水気をしぼり、半分に切る。パン粉は細かくし、みじん切りのパセリとローズマリー、すりおろしたレモンの皮を混ぜる。
2.くるま麩に小麦をまぶし、塩、黒こしょうを加えた溶き卵にくぐらせ、2のパン粉をつける。
3.フライパンにオリーブオイルを多めに熱して、くるま麩を揚げ焼きに。盛りつけてレモンを添える。
【レシピを教えてくれたのは……】
坂田阿希子/料理家。国内外の新たなおいしさを常に探求し、料理教室「studio SPOON」を主宰。著書は『このひと皿でパーフェクト、パワーサラダ』など多数。
(photo : Jun Kato)