やっぱり渋谷は新しいワクワクを生み出す街! 11月22日グランドオープンした〈渋谷PARCO〉の注目ポイントをチェック!
1973年のオープン以来、渋谷の街でアートとカルチャー、ファッションをリードしてきた〈渋谷PARCO〉。11月22日、3年間の建て替え期間を経て、ファッション、アート&カルチャー、エンターテインメント、フード、テクノロジーの5つの要素をミックスした新しい〈渋谷PARCO〉がグランドオープンしました。アート&カルチャーとフードを中心に新生〈渋谷PARCO〉をレポートします。
街を立体的に延長! 坂を上ったあとも屋上までが渋谷。
3年前に閉館し、11月22日に新しい建物で再スタートした〈渋谷PARCO〉。かつて〈PARCO〉の Part IとPart IIIの建物の間にあったサンドウィッチ通りと呼ばれていた場所は、「ナカシブ通り」として生まれ変わりました。ポップなオブジェや華やかなショップのウィンドウに彩られた「ナカシブ通り」は、歩行者専用通路として24時間開放されています。
〈渋谷PARCO〉といえば、周辺に公園通りやスペイン坂、オルガン坂などいくつもの坂があります。今回新しくなった〈渋谷PARCO〉は、スペイン坂側から立体街路が10階まで繋がっていて、まるで坂と街並みが延長しているような雰囲気です。
途中には休憩できるスペースやお店の入り口があったり、アート作品があったりと、渋谷の街との自然なつながりが演出されています。登り切った先にある10階の屋上広場はとても気持ちのいい空間。人混みに疲れたときに深呼吸するように過ごす場所として活用できそうです。
〈渋谷PARCO〉といえば、かつても劇場やシアターのある文化発信地でしたが、もちろん〈PARCO劇場〉も〈WHITE CINE QUINTO〉も館内8階に復活。〈PARCO劇場〉では立川志の輔さんによる「志の輔落語〜PARCO劇場 こけら落とし〜」など、多くのプログラムが準備されています。
8階にはほぼ日が運営するショップ〈ほぼ日曜日〉もあり、最初の催しとして「アッコちゃんとイトイ。」が開催中です。
4階にあるのは〈PARCO MUSEUM TOKYO〉。12月16日まで世界的な人気を誇る漫画『AKIRA』のコラージュ作品『AKIRA ART OF WALL Katsuhiro Otomo × Kosuke Kawamura AKIRA ART EXHIBITION』が開催されています。
5階にはAR対応グラスを装着して体験できる3Dクリエイティブコンテンツのコーナーが。新しいテクノロジーとカルチャーが融合した体験を提供して、たくさんの人が集まる街づくりが試みられています。
新しいコンセプトの飲食店が揃う地下1階「CHAOS KITCHEN」。
新生〈渋谷PARCO〉には全部で37店舗のレストランやカフェが出店。地下1階は「CHAOS KITCHEN」と名付けられ、レストランの他にレポード店が出店するなど「食・音楽・カルチャー」が混ざり合った空間です。旧〈渋谷PARCO〉パートIの外壁に設置されていたネオンサインのうちCHAOSにちなんで「C」の文字が展示されています。
1. 気軽に小皿料理が楽しめる渋谷系ビストロ〈Ata's〉。
〈Ata's〉は代官山にある人気ビストロ〈Ata〉の新業態です。気軽な値段でおつまみと飲み物が楽しめます。
メニューの中心は水餃子ですが、その前にお盆にいっぱいの料理が運ばれてきます。飲茶のように好みのお皿を選ぶスタイルです。小さなサラダなど一皿250円から。
2. 熱々の天ぷらをサクッといただく〈立ち飲み天ぷらKIKU〉。
恵比寿などにある立ち飲みの天ぷら店〈喜久や〉によるエンターテインメントスポット〈立ち飲み天ぷらKIKU〉。
海老やアスパラのような定番からパクチーのかき揚げやポテサラ天など、変わり種の天ぷらも楽しめます。ワインや日本酒に熱々の天ぷらを合わせてツウになった気分でカウンターでの一杯を楽しみましょう。
3. サステナブルフードに挑戦!〈米とサーカス〉。
〈米とサーカス〉は、人気のジビエをはじめとする獣肉や、環境負荷が少ないサステナブル食材として注目が集まる昆虫食を提供するお店です。
内装もディープな雰囲気が漂います。私は初心者向けのイナゴと蜂の子を使ったスイーツを試食しましたが、予想より抵抗なく食べることができました。
4. AIに日本酒の好みを判定してもらおう!〈未来日本酒店 & SAKE BAR〉。
希少な日本酒とペアリングフードを気軽におしゃれにカッコよく楽しむことができる〈未来日本酒店 & SAKE BAR〉。日本酒の魅力を探求したい人はぜひ寄ってみましょう。
おすすめは、人工知能を用いた日本酒の味覚判定サービス「YUMMY SAKE」。10種類の日本酒をテイスティングして、専用サイトで好き嫌いを入力していきます。入力結果をAIが判定して、おすすめの日本酒を提案してくれます。
5. 和食の技法が光るフィッシュバーガー〈deli fu cious(デリファシャス)〉。
中目黒から移転してきた〈deli fu cious〉は日本食の技を生かしたフィッシュバーガーのお店です。
「昆布締めフィッシュバーガー」や「マグロカツバーガー」、「だし巻きドッグ」は寿司店で培った技が生かされています。バーガー類はできたてアツアツで提供されます。
和食やヴィーガンフードもゆっくり楽しめる7階「RESTAURANT SEVEN」。
7階には海外からの観光客へのおもてなしにも活躍しそうな寿司店やラーメン、ヴィーガンも楽しめる7つのレストランが出店しています。7階にはレストランの「R」の文字が展示されています。
6. 熟成した牛タンも!〈渋谷焼肉 KINTAN〉。
7階フロアの公園通り側で広い面積を占める〈渋谷焼肉 KINTAN〉。落ち着いた雰囲気の広々としたスペースでゆっくりとおいしい焼肉が楽しめます。
和牛のユッケも安心していただける大人の焼肉レストランです。
7. ボリュームたっぷりでヘルシーな〈FALAFEL BROTHERS〉。
人気拡大中のファラフェルサンドイッチのお店も出店しています。ヴィーガンフードとは言いますが、ベジタリアンだけのものにしておくのはもったいない!
ピタブレッドにたっぷりの野菜とひよこ豆のほくほく感がおいしいファラフェルの組み合わせは、ぜひ味わいたいおいしさです。
4階の立体街路に面したお店にも注目を。
レストランフロアは地下1階と地上7階ですが、各階にも気になる飲食店が出店しています。特に見逃せないのが4階です。
8. タイ料理レストラン〈chompoo〉。
4階には森枝幹シェフのレストラン〈chompoo〉がオープン。フレッシュハーブをふんだんに使った体が喜ぶタイ料理が味わえます。
店内では麺料理の「カオソーイ」が食べられるほか、テイクアウトフードとして「ガパオ丼」などが近々登場する予定です。立体街路に面しているので、天気のいい日に休憩スペースでテイクアウトフードを食べるのも新しい〈渋谷PARCO〉の楽しみ方になりそうです。
1973年にオープンして以来、「インキュベーション」「街づくり」「情報発信」に取り組んできた〈渋谷PARCO〉。今回紹介したアートやフード以外にも、ファッションやコスメはもちろんゲームキャラクターなど性別や年齢や出身地も問わず、幅広くカルチャーシーンを牽引するショップが多く揃います。しばらく渋谷から足が遠のいていた人も、〈渋谷PARCO〉が作り出す新しい渋谷の街を歩いてみてはいかがでしょうか。
〈渋谷PARCO〉
■東京都渋谷区宇田川町15-1
■03-3464-5111
■物販 10:00〜21:00、飲食 11:00〜23:30 ※一部店舗は営業時間が異なります。
■公式サイト