イベント『HELLY HANSEN×和歌山県・熊野古道ツアー』でパワースポットへ。 歩ける世界遺産・熊野古道トレッキング&熊野三山を巡る旅。~前編~

LEARN 2019.11.20

熊野三山とは、和歌山県紀伊山地にある熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社と那智山青岸渡寺を含む三社一寺の総称であり、ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部にもなっています。今回は、HELLY HANSEN×和歌山県観光連盟『NATURE PLAY CAMPAIGN』の企画ツアー『世界遺産 熊野三山・熊野古道中辺路をめぐる旅【2日間】』へ行ってきました。前編は大斎原、熊野速玉大社、熊野那智大社への参詣をお届けします!

熊野信仰発祥の地、大斎原。

和歌山県世界遺産センター。
和歌山県世界遺産センター。

“水と共に生きる”をコンセプトに、海から山までトータルにサポートしてくれるアウトドアブランドのHELLY HANSENは、水の国とも呼ばれる和歌山県をフィールドに、「紀伊山地の霊場と参詣道」が今年、ユネスコ世界遺産の登録15周年にあたることを記念して、『世界遺産 熊野三山・熊野古道中辺路をめぐる旅【2日間】』を今月、開催しました。HELLY HANSENのアウトドアに慣れたスタッフ、HELLY HANSENの「NATURE PLAY CAMPAIGN」に当選した全国各地の方々とともに早朝の大阪から観光バスで、まずは和歌山県の世界遺産センターへむかいました。

世界遺産センター裏手にある熊野川の土手。
世界遺産センター裏手にある熊野川の土手。
お茶とセット 1,200円。
お茶とセット 1,200円。

お昼過ぎにようやく世界遺産センターに到着!参詣&トレッキング日和の天候の中、世界遺産センターの裏手にある熊野川の堤防で気持ちのいい昼食タイムからスタート。都心では見渡すことができない絶景の中、いただいたお弁当は「熊高丼弁」。
やわらかい熊野牛の下には、高菜の塩漬けを混ぜ込んだご飯が隠れています。あまく味付けされた熊野牛と塩気のある高菜ごはんが文句なしの相性!しっかり栄養補給をして、いよいよ熊野三山詣でへ出発です。

「熊高丼弁」
■和歌山県田辺市本宮町川治1406-1
■0735-42-1066(温泉民宿 大村屋)

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世界遺産センターの脇をと抜けると目の前にそびえたつのは、高さ約34メートル、幅約42メートルの圧巻の大鳥居。

手水舎でしっかりと清め、参道へ。
手水舎でしっかりと清め、参道へ。
木漏れ日も。
木漏れ日も。

このあたりは、熊野川、音無川、岩田川の合流する中洲で大斎原(おおゆのはら)と呼ばれ、熊野信仰発祥の地でもあります。

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大斎原(おおゆのはら)は、熊野本宮大社が鎮座し社殿堂塔が建ち並んでいたのですが、明治22年の熊野川氾濫による大水害により、ほとんど流されてしまった場所。

和歌山県世界遺産センター所長の山西さん。
和歌山県世界遺産センター所長の山西さん。

その後、熊野本宮大社は近くの高台へ移築。現在ここは旧社地として、水害で流失した中四社と下四社の神々を祀る石祠が建てられ、今もなお多くの人がこちらにも参詣に訪れているそう。2日間ガイドを担当してくれたのは、和歌山県世界遺産センター所長の山西さん。歴史を学びながら参詣できるのが、ツアーの魅力!

「大斎原」
■和歌山県田辺市本宮町1 
■0735-42-0009(熊野本宮大社)
■参拝自由

前世の罪を清める〈熊野速玉大社〉。

拝殿。
拝殿。
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熊野三山のひとつめに訪れたのは、熊野川を背にして朱色に輝く美しい社殿が特徴の熊野速玉神社。熊野三山は、三か所を巡ると過去・現在・未来の安寧を得るともいわれており、ここ熊野速玉大社は、“過去”にあたる「前世の罪を清めてくれる」場所として言い伝えられています。なので、熊野三山の中でも最初に向かいたい場所!

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生命力みなぎる植物の力強さを感じます。
生命力みなぎる植物の力強さを感じます。

参道では、高さ約18メートル、幹回り約5メートル、樹齢千年近くの国の天然記念物に指定された「梛の大樹」を拝見できます。この梛の葉は、古くから熊野詣を果たした心の支えとして、また参詣できなかった人のために、お土産として梛の葉をいただいて帰る習わしがあったそう。

これが梛の葉。
これが梛の葉。

また梛の葉は強く切れないことから、大切な人との絆や縁を結ぶと言われているため、お守りとしても人気があるんだとか。

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私も熊野のお土産にふさわしい、梛の葉が一枚付いてくる「きずな守り」を購入しました!中に家族や大切な人の幸せを願う想いを書いて、相手へ渡すというお守りです。

〈熊野速玉大社〉
■和歌山県新宮市新宮1
■0735-22-2533
■6:00~18:00(季節により変更あり) 
■境内参拝自由

山上にそびえる摂社〈神倉神社〉へ。

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神倉山の中原にある熊野速玉大社の飛び地・境内の摂社である神倉神社は、この538段の石段を登り切ったところにあります。

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上を見上げても、

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後ろを振り返っても、この傾斜…。

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ようやく上まで上がってきたところで、拝殿を発見。参拝の人が揃って左側を見ている理由は、

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この太平洋まで見渡せる絶景が拝めるから!苦労して登った甲斐がここにありました!!

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深い森が広がる熊野の地では昔から、木や岩、川や滝など畏れを抱くほど神秘的な自然には神が宿ると考えられ、この大きな岩は、熊野の神々が最初に降臨した御神体のゴトビキ岩として崇拝されてきました。“ゴトビキ”とは熊野地方の方言でヒキガエルのことをさし、形が似ていることから名づけられたそう。ちなみにこのゴトビキ岩は、古代の神話で神武天皇が登られた天磐盾(アマノイワタテ)であるといわれています。

〈神倉神社〉
■和歌山県新宮市神倉1-13-8
■0735-22-2533(熊野速玉大社) 
■境内参拝自由

熊野古道 「大門坂」。

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神聖な領域に感じさせる大門坂。
神聖な領域に感じさせる大門坂。

ここは、かつて到着地点に大きな門があったことから大門坂と呼ばれ、いにしえの趣を色濃く残している場所として、観光客にも人気のスポット。石段とその両脇にある杉の大木が続く美しい参詣道の先には、那智山にある熊野那智大社、那智山青岸渡寺が佇んでいます。
ここ大門坂から熊野那智大社まで1時間ほどで登れるので、この千年前から続く古道の神聖な雰囲気を感じながら歩くことをおすすめします。

「熊野古道 大門坂」観光についての問い合わせ
■那智勝浦町観光協会
■0735‐52‐5311

現世の縁を結ぶ〈熊野那智大社〉。

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17時頃の夕暮れ時。
17時頃の夕暮れ時。
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熊野那智大社には、樹齢850年の大楠が繁っていて、根元の空洞部分では無病息災を願って「胎内くぐり」ができます。また、玉垣内には八咫烏が石に姿を変えたといわれる烏石もあるとか。※

※玉垣内を拝見するには正式参拝の申し込みが必要です。

男性がもってもこの大きさ!
男性がもってもこの大きさ!

「現世の縁を結ぶ」場所ということもあり、おみくじを引くツアー参加者の方が多く目立ちました。それだけ何か強いパワーが感じられたのかも!?

〈熊野那智大社〉
■和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1
■0735-55-0321
■5:00~16:30
■境内参拝自由

隣には〈那智山青岸渡寺〉。

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那智山は、もともと那智の滝を中心にした自然崇拝で、神仏習合の一大修験道場でしたが、明治初期に那智山青岸渡寺と熊野那智大社に分離。今も寺と神社は隣接していて、双方を参拝する人が多いところでもあります。

那智山青岸渡寺の「三重の塔」。

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夕刻時の三重の塔と那智の大滝。
夕刻時の三重の塔と那智の大滝。

那智山青岸渡寺から少し下ったところにあるのが三重の塔。偶然にも訪れた日が、ユネスコ世界遺産登録15周年を記念したイベント日だったため、ライトアップされた幻想的で美しい三重の塔と那智の大滝を拝むことができました!

那智山青岸渡寺「三重の塔」
■和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8
■0735-55-0401
■5:00~16:30
■拝観料 三重の塔200円

那智の大滝(飛瀧神社)へ。

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移動している間にすっかり日が暮れてしまいましたが、那智の大滝がある飛瀧神社まで道しるべを辿ってさらに下っていきます。三重の塔から歩くこと10分ほどで到着。一つ目の鳥居をくぐり、石段を下りると

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ライトアップされた迫力満点の滝!
ライトアップされた迫力満点の滝!

那智の大滝は飛瀧神社の御神体で、日本一の落差133メートルを誇る大滝。断崖を天から降りてくるようにまっすぐ落ちる大滝は、間近で見るとより壮大さを感じられます。幻想的なライトアップと、暗闇の中から聴こえてくる水しぶきの音が何とも神秘的で貴重な体験でした!

那智の大滝(飛瀧神社)
■和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
■0735-55-0321
■5:00~16:30
■境内参拝自由(御滝拝所300円)

宿泊はオーシャンビューが広がる〈かつうら御苑〉。

外観。
外観。
ロビー。
ロビー。

宿泊させてもらった〈かつうら御苑〉は、那智の山々と太平洋の海に囲まれた場所に位置しており、客室やレストランの窓からは、どこまでも続く太平洋の水平線を眺めることができます。

窓の外は太平洋!
窓の外は太平洋!

この広々とした落ち着く和室を独り占め!

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夕食は、地元熊野で採れる山の幸・海の幸をふんだんに使った料理に舌鼓。勝浦と言えば“マグロ”が有名ですが、お造り以外にも生マグロ炙りサラダやマグロを使った炊き込みご飯など、おいしいマグロや地魚、鯨のはりはり鍋、熊野牛の陶板焼きなど、贅沢な会席料理を堪能。

露天風呂からの景色。
露天風呂からの景色。
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会席料理でお腹を満たした後は、熊野参詣やトレッキングで疲れた体をほぐしてくれる大浴場へ。夜の露天風呂では普段見ることのできない漁火や聞くことがなかなかない潮騒を感じながら、旅の趣を味わってみてはいかがでしょう。

〈南紀勝浦温泉 かつうら御苑〉
■和歌山県東牟婁郡那智勝浦町北浜海岸
■0735-52-0333
■IN 15:00~/OUT〜10:00

イベント「世界遺産 熊野三山・熊野古道中辺路をめぐる旅【2日間】」
■主催:ゴールドウイン
HELLY HANSEN公式サイトはこちら

■主催: 和歌山県観光連盟
和歌山県観光連盟公式サイトはこちら

「歩ける世界遺産・熊野古道トレッキング&熊野三山を巡る旅。~後編~」はこちら

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