Hanako Beauty「あのコスメが生まれた理由」第11回 大人気フェイスマスクは広告代理店から生まれた?!〈ルルルン〉から「フェイスマスク ルルルン」が生まれた理由。
Hanako本誌連載「Hanako Beauty Skin Care あのコスメが生まれた理由」を掲載。今回は、〈ルルルン〉の大人気フェイスマスク「フェイスマスク ルルルン」をコスメが生まれた背景とともにご紹介します。
当たり前の毎日を特別なものに。プチプラマスクの開発秘話とは!?
最近、スペシャルケアアイテムの代表格であるシートマスクを毎日使う人が増えているという。そんなシートマスクブームの先駆けとなったのが、大容量マスクでおなじみのブランド〈ルルルン〉だ。人気の秘密を探るべくグライド・エンタープライズに話を聞いたところ、なんと、元々広告代理店だったという驚きの事実が判明した。
「コスメを扱うECサイトも運営してはいたのですが、基本は小さな広告代理店でした。転機になったのは、2011年の東日本大震災。震災後業績が悪化したため会社の方針を見直す会議を行ったところ、運営していたECサイトで好調だった、コスメの製造と販売にシフトしようということになったんです」(グライド・エンタープライズ取締役 佐藤すみれさん)
全社員で会議をする中、ともすると話の中心は“当たり前な日常の大切さ”になっていたという。「あの悲劇のあとで全社員が集まれたことに、みんな感動していました。震災前は当たり前に過ごしていた毎日がこんなに貴重なものだったなんてと、改めて生きていることのありがたさを噛みしめていたんです。そこで、これから作るコスメも、ユーザーの毎日をスペシャルなものにできるアイテムにしたいという話になりました」
その結果、毎日使えるお手軽シートマスクを作ることに決定。肌への浸透力が高い美容液と肌あたりのよいシート、さらに毎日使える価格の実現を目指して開発を始め、2011年の7月に初代「フェイスマスク ルルルン」を発売した。
「ほかにも大人のアンチエイジング向け「ルルルンプレシャス」シリーズや、各地方独特の農産物を素材にした「ご当地マスク」シリーズなど、様々なラインを展開しています。それぞれ発売後も改良を重ね、少しずつリニューアルしています。もっと顔にフィットさせたいという声に対しては、日本女性の平均的な顔を再現した立体模型を作り、シートを貼りながら試行錯誤したり。袋状のパウチにたくさんシートが入っていると取り出しにくいという声に応えてティッシュボックス型にしたり。この秋リニューアルするルルルンプレシャスも、肌のバリア機能に着目して、水分と油分のバランスを整える機能を強化しています」
すでに売れているアイテムでも満足せず、さらに上を目指す意識の高さが素晴らしい。「肌にとっても心にとっても特別な毎日を過ごしてもらえるように、これからも使用感や効果実感を大切にして、製品を作っていきたいです」
シートマスクの効果を引き出すために開発された、クレンジングと保湿クリームもそろう。右から、「ルルルン クレンジングジェル」、「モイストジェルクリーム(保湿タイプ)」。
「ルルルンプレシャス」シリーズのシート。“五感によいコスメは肌にも効果があるはず”というコンセプトのもと、五感情報学を研究する横浜国立大学の岡嶋克典教授と共同開発。素材や肌触りを追求したという。
Brand Profile/〈ALBION〉
毎日をごきげんに過ごしてもらうためのスキンケアブランドとして、2011年7月に誕生。気軽につかえる大容量シートマスクとしてヒットした。現在は、厳選素材を贅沢に使用したスペシャルケア用の「ルルルン ONE」やご当地素材を使った地域限定シリーズなども用意。
(Hanako1176号掲載/photo : MEGUMI(DOUBLE ONE)styling : Momoko Miyata text : Yumiko Kazama)
☆「誕生から愛され続けて45周年、〈アルビオン〉から「薬用スキンコンディショナー エッセンシャル」が生まれた理由。」はこちらから。