スタイリッシュな建築と美しい自然を堪能。 自然で暮らすように泊まる!【北海道・十勝】ホテル〈MEMU EARTH HOTEL〉のステイが気になる。
広大な牧草地にポツンと立つ白い家。「地球に泊まる」をコンセプトに新しい宿泊体験ができる〈MEMU EARTH HOTEL〉には、一体どんな空間が広がっているの?Hanako『よくばる夏の旅2019』「大自然のスタイリッシュ空間に泊まりたい!」より、北海道・十勝の注目ホテルをご紹介します。
酪農天国・十勝に、スタイリッシュな建築と美しい自然を堪能できるホテルが開業。
飛行機と車を乗り継ぐ。清々しい風と牧草地特有の香りを感じながら辿り着く、大樹町・芽武という場所に〈MEMU EARTH HOTEL〉はある。地名のメムは、アイヌ語で〝泉の湧き出るところ〞という意味。もともとは、数々の名馬を輩出したサラブレッドのトレーニング場であり、日本を代表する建築家である隈研吾氏や伊東豊雄氏がその後に建てた実験住宅や、国際大学建築コンペの作品が並ぶ敷地として姿を変えてきた。それらの建築を客室として活用する計画が立ち上がり、2018年秋、スタイリッシュな建築と美しい自然を堪能できるホテルとして開業。
アイヌの民家がモチーフである住空間の室内は驚くほど快適。
ホテルの顔ともいえる白い客室、「Même(メーム)」は、建築家・隈研吾氏がアイヌの伝統民家チセをモチーフに設計したもの。外側を覆う膜材は二重構造になっており、太陽光を室内に通し、隙間に熱を循環させることで、冬でも暖かさを保てるのだとか。
ベッドは2つ、畳部分に布団を敷けば最大4名で宿泊可能。
北海道産のカレンデュラを使ったシャンプーや馬毛の歯ブラシなど、アメニティも充実。
牧草倉庫のリノベーション空間。食事やお土産はここで。
ホテルのレセプション、レストラン、グッズのショップが入るのは「STUDIO MEMU(スタジオ メム)」。もともと牧草の保管倉庫だった場所を、伊東豊雄氏がリノベーションした空間だという。北海道の作家によるアート作品や、ここでしか買えないホテルのオリジナル寝具、木彫りのクマなどはぜひチェックしたい。
いつでも360度自然を見渡せる日常生活からの隠れ家。
隠れ家をテーマに建てられた「HORIZON HOUSE(ホライゾンハウス)」は、木のぬくもりを存分に感じられる空間。360度自然を見渡せるよう窓が設置され、積雪に合わせて高床というサステナブルなデザイン。建築材には地域から産出される木材を利用。
ベッドに寝ると天窓から空が見える設計にも心を掴まれる。
十勝の時間に身を任せ、自然で暮らすように泊まる。
宿泊以外にも、十勝の風土を全身で感じられるアクティビティや食を楽しめる。ホテルを取り囲むのは牧場や畑。もちろん周辺にはコンビニも飲食店もなければ、街灯の明かりすらない。スマホを見ることも忘れ、気づいたら十勝の時間に身を任せているはずだ。
NEW OPEN!
取材時は今回ご紹介した2棟の客室のみが宿泊可能だったが、7月から新たに3棟の宿泊スペースがオープン!屋外に泊まる、馬と一緒に泊まるなど、さらにユニークな体験が待っているはず。詳細は公式HPにて。
〈MEMU EARTH HOTEL〉/大樹町
「地球に泊まり、風土から学ぶ」をコンセプトに、2018年秋オープン。東京・羽田空港から出発するなら、とかち帯広空港までおよそ1時間半。そこから〈MEMUEARTH HOTEL〉までは、車で50分ほど。その他、立ち寄りスポットは点在しているため、移動は車を利用するのがベスト。
■北海道広尾郡大樹町芽武158-1
■01558-7-7777
■IN 14:00/OUT 11:00
■〈Même&HORIZON HOUSE〉1泊1名54,000円~、〈INVERTED HOUSE〉1泊1名43,200円~(共に朝夕食あり)
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(Hanako1174号掲載/photo : Takao Iwasawa model : Yu Kaino text : Satoko Muroga)