Noyauのムーンレター【6月】
〜月とアロマのご自愛レスキュー〜
気づけばあっという間に1日が終わっている...。なんて、どこか気の休まらない日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。
そんな皆さまに、植物療法士のNoyau(ノワイヨ)さんが
月とアロマを味方につけるご自愛レターをお届けします。
今月はどこかでふと空に浮かぶ月を見上げて、深呼吸する夜を過ごしてみては?
月の満ち欠けとアロマテラピーの関係
この連載では、植物療法士のNoyau(ノワイヨ)さんによる、毎月の月の満ち欠けに合わせたアロマテラピーをお伝えします。
ご存知の方も多いと思いますが、ここで復習。「アロマテラピー」とは、植物から抽出した香り成分である精油を使って、心身のトラブルを穏やかに整える自然療法のことを指します。
今回ご紹介するのは、そのアロマテラピーと月のこよみをかけ合わせたスペシャルなセルフケアです。古来から月の満ち欠け・こよみは、医術や農作物の収穫に役立てられたり、占いに用いられたり、生活の一部として取り入れられてきました。
私たちの身体やメンタルヘルスも、日々変化する月に影響を受けています。
満月の日には、頭痛が起きやすくなったり、わけもなく焦る気持ちに襲われたり...。
そんな時、植物のパワーを秘めた精油を日々に取り入れることで、自分を鎮めたり、労わることができます。
月はただ暦を知らせる役割だけではなく、私たちの生活の物事がバランスよく進んでいくよう刻まれた宇宙の時計なのかもしれません。
今月のムーンレター
今月は、雨の匂いのする日が増えて、梅雨の気配を感じます。
雨は苦手じゃないという方でも、湿度で体調を崩しやすい人は多いのではないでしょうか。
冷たい日に調子が崩れやすいという方は温かいものを飲んだり足湯をしてみたり、バスソルトを作ってゆっくりお風呂に浸かったり。カレンダーの精油にジンジャーやブラックペッパーを足してみるのもおすすめです。寒い日に身体より心が冷たいと感じてしまう時は、ブレンドオイルを作って手のひらに数滴、両手で包み温めたら、お顔を包み目を閉じて深呼吸してみてください。その後首筋や胸のあたりに塗っておくと、ふとした時に香りを感じて気持ちが温まります。
6月の月の満ち欠けに合わせて、おすすめの精油をカレンダーにしました。
全てをと思うと忙しないですが、ピンときた時お好きなものを1つでもお部屋やご自身に纏うことで、心と身体、内と外のバランスが調和しやすくなります。
6月のカレンダー
6/1~6/2 豊穣の月
おすすめの精油:マジョラム ブラックペッパー
↓6/3~6/5 満月
おすすめの精油:イランイラン ジュニパーベリー
6/6~6/9 種まき月
おすすめの精油:フランキンセンス グレープフルーツ
6/10~6/12 下弦の月
おすすめの精油:レモングラス プチグレン
6/13~6/16 鎮静月
おすすめの精油: パチュリ ジャスミン
↓6/17~6/21 新月
おすすめの精油: サイプレス クラリセージ
6/22~6/25 三日月
おすすめの精油:ローズマリー オレンジスイート
6/26~6/28 上弦の月
おすすめの精油:ゼラニウム パルマローザ
6/29~6/30 豊穣の月
おすすめの精油:ラベンダー シナモン
★6月4日の満月のころ...
ご存知の方も多いと思いますが、満月は感受性が豊かになる時。
前月の新月からの過ごし方で満たされ、水で一杯になったグラスを持って歩いているようなものです。満月とは、完全な円形である状態のことをいいます。ほんの少し揺れただけで感情も溢れ出してしまうような繊細な時。
この頃、積み重なった疲れは体の不調となって現われやすくなり、ご自身の不意の涙で淋しさや心の負担を知らされることがあります。
その代わり、小さいけれど確かな幸せを見つけ、心地よくいられる自分のペースの大切さを教えてくれる時です。
ざわざわと気持ちが落ち着かなかったり、重だるく動きにくいなと感じたら、少し前までの過ごし方を思い出してみてください。オーバーワーク気味だったり、何かの気持ちを我慢しすぎていないですか。お腹いっぱい食べることをほんの少し我慢して、イランイランやジュニパーベリーの香りで作ったバスソルトやトリートメントで腰のあたりを温めて緩めてあげましょう。
バスソルトレシピ(1回分)
天然塩30gに精油6滴をよく混ぜ、入浴時にお風呂に溶かします。シャワーのみの方はバスルームの隅に精油を直接垂らし、熱いお湯をかけるとバスルーム全体が香ります。
★6月18日の新月のころ...
そして新月はリセットに最適な時。
諦めていたダイエットも、整理したい机の上も、霧のかかった心の中も、新月の時は手放すことがいつもよりたやすくなります。新月とは地球から見て、月が見えない真っ暗な状態。
目には見えない月灯りが、自分の心の内を照らす時です。外側ではなく、今の内なる自分を見つめてみて、と言われているよう。これがしたい、これはしたくない、今の不安な気持ちにカタチはあるのか。みえないものへの不安があるのか。自分に問いかけて見るのもいいかもしれません。そんな時は「大丈夫。」と口にしてみる。本当に大切なものは、もう見えているはずです。
自分を神経質だと感じたり、頭の中のおしゃべりが止まらないような時は緑の中へお散歩に。深呼吸して、肩の力を抜いて、そのまま草の上に横になってみましょう。お出かけできない時は、サイプレスなど緑の香りで森林浴を。いつものハンドクリームにサイプレスやクラリセージを1滴混ぜて、肩やデコルテをケアしてあげてください。シダーウッドもおすすめです。
みなさまも今月もすてきな1ヶ月をお過ごしください。
※精油は希釈して、原液のままお肌につかないようご注意ください。また希釈したものも飲用はしないでください。精油の原液が直接お肌や粘膜についた場合は、すぐに清潔な大量の流水で洗います。皮膚に異常がみられた場合は、医師の診察を受けてください。
トリートメントオイルレシピ
お好きな植物油(ホホバなど)20mlに精油4滴をよく混ぜて、手のひらに適量とり、両手で温めながらお肌に塗布します。この時、手のひらに取った香りで一度静かに深呼吸して、香りと向き合う時間を持つとより深く感じられます。