もちろんフォトジェニック。 京都で行きたいとっておきカフェ。こだわりのおいしい一杯を味わえる人気コーヒー店3軒
気さくでいて本気のスタンドからバリスタのラテアート、プロも通うコーヒー専門店まで、コーヒー好きを虜にするカフェが京都にはたくさん!小さい店だからこその強みを活かし、少量ずつの自家焙煎で飲み頃をサーブ。国内屈指のロースターの豆と出会えたり、腕の立つバリスタの味が楽しめたり、京都ならではのカフェを訪れてみては?
1.男子的ラフな雰囲気にグッと来る焙煎所の片隅で、気になる一杯を。〈SARUT COFFEE〉/車折神社
嵐山と街中をつなぐのどかな嵐電沿線の、小さな焙煎所。元ペンキ工場という、いかにもオトコの作業場に、わくわくする。キレの良いブラジル、飲みごたえのあるケニア配合など、好みで選べるブレンド3種とシングルオリジン8種をそろえ、甘みを意識した中深煎りを軸に。片隅のカウンターでハンドドリップし、お気に入りの豆を手みやげに。気さくな店主夫婦との会話も楽しく、毎日顔を出す常連さんがいるのもわかる、居心地の良さだ。
「おさるのジョージ」にちなんだ店主のニックネームとフランス語の「Salut!(やぁ!)」にかけて、店名に。お客さんからのリクエストで開業当初より席が倍以上増えたそう。ドリップコーヒーは300円~(税込)、種類によって異なる。
〈フジローヤル〉のロースターで少量ずつ焙煎。バランスが良いブラジルのエレナ農園、フルーティな香りのパプアニューギニアのシグリ農園など、どの豆でもここで味わえる。100g 450円~(税込)の手ごろさもうれしい。
(Hanako1131号掲載:photo:Yoshiko Watanabe text:Aki Miyashita)
2.全国各地のロースターと出会えるコーヒーめぐりの起点になるスタンド。〈KURASU〉/京都駅
地元っ子と旅行者が交じり合う、京都駅から徒歩5分のグッドロケーション。シドニーを拠点とする〈Single O〉と、全国各地のロースターのスペシャルティコーヒーから月替わりで3店の豆が集まる。「ここで出会ったロースターを出張のついでに訪ねる方があったり、知らなかった地元の豆に驚かれたり。気軽に飲んでもらって広まっていけば」。スタンドの気軽さで初めてでも話が弾み、朝の一杯も、ゆっくり長居も、気持ちよく過ごせる。
スタンドらしい、気さくな対応がうれしい。地方の焙煎所からバリスタやロースターがやって来て直々にサーブすることも。
宇治〈森半〉の抹茶を使った、アイス抹茶ラテにエスプレッソショットを追加した、知られざる、ツウなオーダー。きれいな層になったビジュアルがSNSで話題に。それぞれの味を楽しんでも、混ぜ合わせても。500円。
(Hanako1131号掲載:photo:Yoshiko Watanabe text:Aki Miyashita)
3.ラテアートチャンピオンのこだわりがここだけの魅力をつくる。〈Latte Art Junkies Roasting Shop 北野天満宮店〉/北野天満宮
「いろんな地域から人が集まる場で発信できたら」と、北野天満宮のそばにオープンしたスタンド。ラテアートチャンピオンであるバリスタ大西剛さんが「納得する味を出しつづけたい」と自家焙煎。新鮮な豆はスチームミルクがのりにくく、実はラテアートしづらいがテクニックでカバーし、おいしさ最優先で。しっかりとコクがあるのに、えぐみがなく軽やか。羊羹やチョコといったコーヒーの可能性を広げるチャレンジも注目。
フリーポアラテアート大会で優勝してきたバリスタの大西さん。焙煎機のある本店につづきオープン。
2016年の世界大会でベスト8に入賞した、天女の羽衣をイメージしたラテアート。温めたミルクをピッチャーで注ぎながら描く。大西さんは2店舗を行き来しながらカウンターに立ち、スタッフもトレーニングを重ねる。
(Hanako1131号掲載:photo:Yoshiko Watanabe text:Aki Miyashita)