【京都】没入感満載の注目のカフェ〈茶房 居雨〉

【京都】没入感満載の注目のカフェ〈茶房 居雨〉
【京都】没入感満載の注目のカフェ〈茶房 居雨〉
FOOD 2024.07.30
何度訪れても新しい発見のある街・京都。美術作品の中に迷い込んだかのような空間のカフェ〈茶房 居雨〉を紹介します。
photo_Yoshiki Okamoto text_Midori Nagase

気鋭の茶司×菓匠によるお茶時間

錦市場に程近い、築130年になる京町家にある工藝店〈KYO AMAHARE〉の奥庭の先にひっそりと佇む蔵がある。その隠れ家のような場所に2024年春、茶房が誕生した。

茶房 居雨

店名の通り、雨がテーマの空間は、水滴が天井から目の前の水盤に落ち雨音のように響く演出で、ほの暗さも相まって、まるでインスタレーション作品の中に入り込んだような感覚に。

茶房 居雨の店内
茶室をイメージした薄暗い空間に、天から降りそそぐ雨をイメージした卓は〈Shimoo Design〉が手掛けたもの。奥庭との明暗のコントラストも素敵。

空間・メニューなどは福岡の茶酒房〈万yorozu〉の茶司・德淵卓さんが監修し、本格的な煎茶・抹茶が立礼式のお点前でいただける。お茶に合わせるのは〈ピエール・エルメ サロン・ド・テ〉など名店で研鑽を積んだ福井〈昆布屋孫兵衛〉17代目・昆布智成さんが手掛けるオリジナルの和菓子。この日はベルガモットの道明寺羹にエルダーフラワーソース、ライムの果皮で仕上げた鮮烈な香りが特徴の「みぞれかん」が登場。

茶房 居雨の和菓子

和菓子は4種類から、煎茶は福岡・星野村の煎茶、八女の和紅茶、野草をブレンドした万ノ薬茶など5種類から選べる。

茶房 居雨のお茶

そのほか季節の一煎、小菓子、ひと口菓子と季節の菓子の一皿などが付いたコース「雨声」は2750円。また〈KYO AMAHARE〉では、茶房で供された器をはじめとした人気作家の作品も購入できるとあり、滞在時間の確保が必須となりそうだ。

茶房 居雨の外観

京都の碁盤の目に位置する繁華街にありながら、荘厳な雰囲気の町家を改装した異空間。店内の設えや演出に心高まる。

茶房 居雨

住所:京都府京都市中京区油屋町127
TEL:非公開
営業時間:11:00~19:00(不定期で月2回19:00~23:00の夜営業あり)
定休日:水休
席数:10席
HP:https://kyo.amahare.jp/sabo_kyo/
Web予約がおすすめ。

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