手土産にも喜ばれます! 具だくさんのおにぎり専門店7選
青空の下で頬張る具材たっぷりおにぎりは最高においしい! ピクニックやホームパーティーの手土産にもちょうどいいおにぎりを紹介します。
1. 板五米店/板橋区役所前
江戸時代、日本橋を出発し京都を目指す街道には、海側を通る東海道に対し、内陸を経由する中山道があった。板橋宿はその宿場町のひとつ。旧中山道沿いに店が連なる仲宿商店街は、今日も買い物客でにぎわい、当時の活況を彷彿とさせる。〈板五米店〉は、そんな商店街の入り口すぐに立つ。築110年の旧米屋商家を改修し、お結び屋とイートインができるカフェとして2019年に開店。大正時代と変わらぬ佇まいをそのままに残し、昔ながらの商店街の古き良き歴史を感じさせてくれる。店を営むのは、板橋生まれ板橋育ちという永瀬賢三さん。もともと商店街の近くで食堂を営んでいた。
「地元になにか貢献できる場所を作りたかったんです。子どもからお年寄りまで幅広い年齢層にアプローチできる〝お結び〞なら気軽に足を運んでもらえる。日常的に古くからある建物を訪れてもらい、そこでまた新たな関係が生まれたら。大切なものを先に繋げていきたいですね」
店のお結びも肩肘を張らない万人受けするものを。アナログな羽釜炊きにこだわり、具材は鮭、昆布、野沢菜ちりめん、明太チーズなど定番を揃える。「お結びは日常食」と言い、飽きのこないものをその場でにぎり、「はい、どうぞ」と手渡してくれる。商店街ならではの、いつもの味が心に染みる。
板五米店
住所:東京都板橋区仲宿40-1
TEL:03-6915-5576
営業時間:テイクアウト9:30~売り切れ次第終了、イートイン10:00~15:00(14:00LO)
定休日:月休
席数:25席
Instagram:@itago_kometen
発酵食品をたっぷり使った平日限定ランチ「板五定食」も人気。
2. 一食/代々木上原
店主の清澤まひろさんが切り盛りする、おにぎりとお惣菜のお店。「一日の一食だけでも誰かのお腹を満たしたい」とはじめたお店は、今では地元のオアシスのような存在に。毎日1人で130個ほど握るおにぎりは、近所のお米屋さんの「あきたこまち」に、宮城県産の海苔、山口県油谷湾の「四季の塩」を。具材は定番から季節のものまで10種。
「季節限定の具材だと、これからはホタルイカの炊き込みご飯、フキの炊き込みご飯、新しょうがの炊き込みご飯、ちりめん山椒。あとは…」と、具材の話はいつまでも尽きない。
一食
住所:東京都渋谷区西原1-7-8 ツインパレスKI
TEL:03-6873-9120
営業時間:8:30~17:00
定休日:土日祝休ほか不定休
席数:ベンチ2席
Instagram:@isshoku_onigiri
代々木上原駅と代々木八幡駅、幡ヶ谷駅のちょうど真ん中。代々木公園までは徒歩約15分。
3. 学大おむすびマルムス/学芸大学
学芸大学駅の高架下「学大市場」内にある〈学大おむすびマルムス〉。デザイン事務所が営む店だけあって、海苔の巻き方や具ののせ方も趣向を凝らしている。丸形おむすびは、中に入っている具がわかりやすいようにデザイナーが考えた形だそう。ころんとした丸形は縁起も良さそうだ。
米は山形県大蔵村の「つや姫」と「雪若丸」をブレンド。テイクアウトしてもおいしく食べられるご飯を追求したという。また、海苔は鹿児島県出水市の無酸処理特別海苔、塩は鹿児島県こしき島沖の海洋深層水塩を使うなど、素材にもこだわる。
学大おむすびマルムス
住所:東京都目黒区鷹番3-3-2学大市場A-5区画
TEL:090-6480-0332
営業時間:9:30(土日10:00)~ 17:00
定休日:不定休
席数:8席、外にベンチ2席
HP:https://gomarumusu.com/
期間限定や玄米おむすびも合わせて常時20種類ほどが並ぶ。152~594円。
4. おむすびとせかいのごはん/馬喰横山
小伝馬町、人形町からも近い日本橋エリアに2021年にオープン。
千葉県産の米に〈五味商店〉の海苔を使う。個性が光るのは昆布だしやスパイスを配合したオリジナル塩。素材そのものを味わえる「こだわりの海苔むすび」や「極みの塩むすび」がおすすめだ。ほか、「毎朝焼いてるゴロっと塩鮭」「ガリ塩鯖」「れんこんご飯」「博多おばあちゃんのかしわ飯」など個性あふれる10種を用意。成形は、ご飯をお椀に入れて揺らし、丸くまとまったら軽く握るだけ。空気を含んだおむすびができるそう。
おむすびとせかいのごはん
住所:東京都中央区日本橋富沢町11-5 SOHO30 1F
TEL:03-3527-3503
営業時間:9:00(土10:00)~16:00(14:30LO)
定休日:日休
席数:30席
Instagram:@omskossk
5. おむすびおむにばす/六本木一丁目
地域創生士として地方の観光事業に関わってきたオーナーが全国各地を訪問する中で出会った食材をおむすびへと昇華。「おむすびを通して日本の魅力を届けたい」と、国産食材100%にこだわったおにぎり店をスタート。
栃木県那須高原〈稲作本店〉の「コシヒカリ」と、東京〈並木海苔店〉の有明海苔を使用し地方名産の具材を入れた15種のおむすびの中でイチオシは、「なまり節マヨネーズ」。静岡県焼津市のジューシーなカツオのなまり節をマヨネーズであえた、極上ツナマヨはここだけの味。
おむすびおむにばす
住所:東京都港区麻布台3-1-4 第2妹尾ビル 1F
TEL:03-6441-3810
営業時間:8:30~16:00(売り切れ次第終了)
定休日:無休
席数:20席
HP:https://omusubiomnibus.studio.site/
6. おむすびスタンド ANDON/小伝馬町
昼は秋田の米を使ったおむすびカウンター、夜は日本酒を中心に楽しめるスタンディングバーという2つの顔をもつ〈おむすびスタンドANDON〉。2人のオーナーのうち1人が秋田県出身だったことから、「あきたこまち」に秋田の塩シャケ、いぶりがっこチーズと米も具材も秋田推しに。
ご飯は炊きたてをシャリきりし、少し冷ましてから使う。そうすることで余分な水分が取れ、米が粒立ち、おいしさが際立つという。ひと手間を惜しまない。それが、米が主役のおむすびを作る秘訣だそうだ。
おむすびスタンド ANDON
住所:東京都中央区日本橋本町3-11-10
TEL:03-3527-2498
営業時間:11:30~14:00、18:00~22:00
定休日:日水休
席数:カウンター5席
Instagram:@andon.omusubi
ランチは平日のみ。
7. TARO TOKYO ONIGIRI 人形町ファクトリー店/人形町
三角や丸形のおにぎりの上に彩りよく具材が飾られた華やかな見た目から心躍る〈TARO TOKYO ONIGIRI〉のおにぎり。2022年に虎ノ門店、翌年に人形町ファクトリー店をオープン。さらに2024年春には新宿御苑と宮下パークにも新店舗が進出するなど、今注目を集めるおにぎり専門店だ。具材がおにぎりの上にトッピングされているのは「たっぷり具を入れたくて。それなら上にものせればいいかも、という苦肉の策から生まれたアイデアです」と代表を務める川原田美雪さんは笑う。たらこや紅鮭など定番から、いぶりがっこ味噌チーズやホタテ塩麹バターなど変わり種もあり、選ぶのも楽しい。
「おにぎりの基本は米、塩、海苔にあると思います。なので、まずはその3つの素材を徹底的に吟味しました。その上で、具材は選び抜いた米、塩、海苔とうまく噛み合い、いいマリアージュが生まれるものは何かを、若いスタッフたちと考えながら選んでいます。和の素材だけにこだわらず、自由な発想を試せたらと思っています」
20代で社長に就任した川原田さんは東大大学院修了後、LINEに入社し営業職を経験。飲食業未経験でおにぎりの世界に飛び込んだ異色の経歴の持ち主。「おにぎりはまだ伸び代がある。世界中に〝ONIGIRI〞を広めるのが私の夢なんです」
TARO TOKYO ONIGIRI 人形町ファクトリー店
住所:東京都中央区日本橋小網町16-14神明日本橋ビル 別館1F
TEL:03-5801-9977
営業時間:8:00~15:00(土~14:00)
定休日:日祝休
デリバリーのおにぎりセットもあり。24個入り(6,480円)は木箱入りで差し入れなどにもおすすめ。