地元民がこよなく愛す「ローカルスイーツ」5選
FOOD 2024.02.17
郷土菓子というほど古くはないけれど、その地域では誰もが知っているお菓子あれこれ。町のあちらこちらに存在する〝かわいい〞を見つめ続ける文筆家、甲斐みのりさんにローカルスイーツを教えてもらいました。
1. [秋田県]バナナボート
秋田にはなぜかバナナを使ったお菓子が多い。代表的なのが、バナナとホイップクリームをスポンジ生地で包んだ〈たけや製パン〉の「バナナボート」だ。県内ほか一部東北、都内アンテナショップでの流通。
2. [静岡県]イタリアンロール
生クリームをカステラとシューの生地で巻いた見た目がイタリア産サードオニキスに似ていることから、考案者の〈冨久家〉二代目が命名。沼津の〈冨久家〉および伊豆の国市の〈冨久家エマーユ〉で購入可。
3. [愛知県]ピレーネ
今はなき〈ボンボヌール〉の「ファンシー」が元祖。スポンジで生クリームを包んだこのケーキを独立した弟子たちがそれぞれにつくり、現在では店ごとに呼び名が異なる。〈ボンとらや〉の「ピレーネ」が有名。
4. [広島県]バターケーキ
長崎出身のカステラ職人がカステラをアレンジして開発。以降、〈長崎堂〉の「バターケーキ」は半世紀以上にわたり地元の味として定着してきた。原料も製法も変えず、ストイックに手づくりにこだわっている。
5. [沖縄県]ジャーマンケーキ
ココナッツとくるみ、練乳を煮詰めたフィリングをたっぷりのせたチョコレートシフォンにバニラバタークリームをサンドした、レトロアメリカンなケーキ。ローカルスーパー〈ジミー〉のロングセラー商品だ。