コーヒーの名店に、絶品の「コーヒーゼリー」あり。 コーヒーが美味しい東京都内の喫茶店にある、絶品「コーヒーゼリー」5選
コーヒーの香り高く、コク深い苦味がそのまま生きた「コーヒーゼリー」が楽しめる喫茶店をHanakoが5軒見つけました。「こだわり」が生んだ「こだわり」を、是非ご賞味あれ。
1.古き良き50年代アメリカのロマンスを堪能できる名盤が揃う〈JUHA〉/西荻窪
「コーヒーを淹れると香りが立ち上がって、その場の空気を変えるじゃないですか。それは音楽と同じだと思うんです。忙しい日常の合間に音楽とコーヒーを味わう楽しみを伝えていきたくて」。
「最近は1920~30年代のスイートバンドや戦前のジャズを掘っています」という大場さん。中でもオススメは、トーチ・ソング(失恋歌)の女王、ルース・エッティング『ハロー・ベイビー』(biograph)とエディ・デューチン「ザ・ファビュラス」(Vik)だそう。
音楽のほかにもカウリスマキ監督のポスターや植草甚一の本など、好きな品が詰まった店内は穏やかな時間が流れている。
昨年の夏から登場した「コーヒーゼリー」750円はボリューム満点。
(Hanako1150号掲載/photo:Megumi Seki text:Lamp Kohmoto)
2.世界の豆を厳選して販売。長く愛される街の焙煎所〈コーヒーモルティブ〉/下北沢
1984年オープンの自家焙煎珈琲専門店。
普段使い向きの定番から、とっておきまでと幅広くセレクト。水出しアイスコーヒーは、ボディはしっかり&後味すっきり。
牛乳にコーヒーゼリーを入れたカフェオレゼリー400円は一年中人気。
(Hanako1151号掲載/photo : Megumi Uchiyama text : Aya Shigenobu)
3.〈名曲・珈琲 新宿 らんぶる〉のコーヒー好きが唸る、本格ブラックゼリー/新宿
人気の「コーヒーゼリー」700円は、店で提供する深煎りアイスコーヒーをゼラチンで固め、その上にバニラアイスとコーヒーフレッシュをのせたもの。コーヒーのほろ苦さにアイスの甘さが広がる一品はブラック党も虜にする本格派!
クラシックが流れる名曲喫茶として今も多くのファンに愛される老舗。店内では昭和25年の創業当時から愛用される椅子やテーブルも現役。
(Hanako1150号掲載/photo : Kanako Nakamura text : Kimiko Yamada)
4.〈茶乃子〉の焙煎所が、カフェを併設して新登場〈CHANOKO COFFEE ROASTERY〉。/自由が丘
自由が丘駅前で長年人気の喫茶店〈茶乃子〉の2代目、齋藤陽介さんによるロースタリーカフェが、奥沢に登場。
「ハンドピック」という作業で、割れた豆などを丁寧に取り除いている。
コーヒー豆をロースト後に手作業で選別する労力を惜しまず、雑味のない味を追求している。
ドリップコーヒー400円、クッキー200円。
自家製コーヒーゼリー400円。
左・ドリップバッグ150円、右・水出しパック150円。
店頭には、高級なスペシャルティコーヒーから普段用のブレンドまで、幅広く10種ほどラインナップ。カフェのメニューや店頭販売用だけでなく、全国の飲食店などから入る注文にも応える。立ち寄りやすい雰囲気でお客を受け入れ、街のコミュニティスペースを目指す。
(Hanako1143号掲載/photo : Kayoko Aoki text : Kahoko Nishimura)
5.音大生の心のオアシス的存在!アットホームな老舗喫茶店〈モカ〉/江古田
創業43年目。ガラス張りは当時最先端。
厚さ5㎝もある看板メニューのトーストは、山盛りのポテトサラダ、デザート、飲み物もついて590円から。「親元を離れている学生さんにお腹いっぱい食べてほしいから」と語るオーナーの藤野ミチ子さん。近隣の音大生や教授たちに「お姉さん」と慕われるのも納得の朗らかな笑顔に、なんだか心もゆるやかに。
「コーヒーゼリー」420円。手作りのコーヒーゼリーとアイスクリームに牛乳を注いだ人気メニュー。
武蔵野音楽大学入間キャンパスのバッハザールの写真も。
(Hanako1150号掲載/photo : Yoko Tajiri text : Mikiko Okai)