5%の希少な豆だけを使用!池袋〈COFFEE VALLEY〉|斉藤アリスのコーヒースタンド探訪

FOOD 2023.07.07

カフェ好きで知られるモデルの斉藤アリスの連載がリニューアル!今度は「コーヒースタンド」をテーマに、気になるお店をご案内します。

池袋にあるスペシャルティコーヒー専門店〈COFFEE VALLEY〉へやってきました。市場全体の5%ほどしかない特別な豆だけを扱っていることもあり、あらゆるレビューサイトのカフェ部門で1位に選出。2014年のオープン当時から注目を集め続けるお店です。

お店を切り盛りするのは、バリスタの小池司さん。渋谷〈THE THEATRE COFFEE〉を経て、独立。NYで開かれたラテアートの世界大会で4位になった実力の持ち主です。CとVを組み合わせたお店のロゴマークは、登山隊が山頂に立てるフラッグを模したもの。大都市のビルの谷間にある池袋という谷(VALLEY)から、山頂(PEAK)を目指して登っていく、そんな想いが込められているとか。

お店の看板メニュー「3 PEAKS」(680円)は、日替わりのコーヒー豆で淹れたエスプレッソ、マキアート、ドリップをそれぞれデミタスカップで少しずつ味わえる飲み比べセット。「はじめてうちに来たら、最初に飲んでいただきたいのが3 PEAKSです。自分の好みのコーヒーって何だろう?と考えてもらうきっかけになれば」と小池さん。

この日の豆は、インドネシアのポンドック地区のもの。ハーブやスパイス感、土っぽさを感じる個性的なフレーバーです。ドリップで飲むと浅煎りらしい酸味を強く感じたけど、エスプレッソで飲むと、よりハーブっぽい華やかさが際立つ気がする。同じお豆なのに、淹れ方でここまで変わるんだ!と感動。エスプレッソってあんまり飲む機会なかったけど、こんなに美味しいんだなぁと、自分の中で新しい発見がありました。

朝8時からやってるので、朝ごはん利用にもぴったり。パーラー江古田の全粒粉パンと茹で卵のセット「VALLEY TOAST」(430円)は、全粒粉とは思えないモチモチ食感。外側はさくっと焼き上げて。これぞSimple is Bestな美味しさに大満足。

デザートには自家製のブラウニーを。すっとフォークが入り、生チョコレベルのしっとり感。濃厚なカカオの美味しさが、コーヒーの苦味によく合います。お店の独自レシピと聞いてびっくり!な美味しさです。

3階建てのお店の3階部分には、〈PROBAT社〉の大きな焙煎機が。「焙煎は豆の個性が出るように、なるべく深くし過ぎないようにしています」(小池さん)。
最近では池袋のバーとコラボして、カフェラテベースを使ったカクテルでバーホッピング企画を行うなど、街を巻き込んだ活動もされている様子。そして、もうすぐ創業10年を迎えるそう。
「ひとまず池袋で10年続けるのが目標だったので嬉しいです。これからも池袋に根差して、地域密着でやっていきます」(小池さん)。

photo:Miyu Yasuda

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