エキスパートが真剣に選ぶ!東西スイーツリレー 年に一度の楽しみ!洋風テイストのさくらスイーツ3選|スイーツアンバサダー・nanshi FOOD 2023.03.28

和菓子・ネオ和菓子専門家の安原伶香さんと、スイーツアンバサダーのnanshi(ナンシ)さんが、毎月交替でテーマに沿ったおすすめスイーツをナビゲート。今月はnanshiさんが、「洋風テイストのさくらスイーツ」を紹介します。

京都・鴨川沿いの桜並木。
京都・鴨川沿いの桜並木。

こんにちは、スイーツアンバサダー(菓子応援家)のnanshiです。
春ですね。今年は例年よりも桜の開花が早く、平日の仕事帰りや週末は桜の名所、お花見できるカフェをひとつでも多くめぐりたいと慌ただしく過ごしています。ゆったりと眺めたいと思いつつ、この瞬間にも散ってしまうのではと焦る気持ちが勝り、今年も小走りしながらの鑑賞になりそうです。
そして、桜の季節になると、楽しみなのは桜のお菓子!桜の開花に合わせて提供期間が短いものが多いため、毎年3月上旬頃からソワソワと情報を探しては計画を立てて食べています。
桜を使ったお菓子と言えば、桜餅などの和菓子を連想する人が多いかもしれませんが、最近は洋菓子でも桜を使ったメニューがたくさん登場しています。

今回は、毎年楽しみにしている人が多く、私も心からおすすめしたい、関西で愛される“洋”の桜スイーツを食べ歩いて来ましたのでご紹介します。

1.〈caféひそひそ〉

見た目にも心ときめく、桜色の「さくらと苺のパフェ」。
見た目にも心ときめく、桜色の「さくらと苺のパフェ」。

百人一首にも詠まれる「天香久山(あまのかぐやま)」のふもと。のんびりとした景色に囲まれた一軒家で不定期に開かれる、カウンター9席のみの小さなカフェです。
人気の理由は、地元の素材を大切にしながら作られた優しい味わいに加えて、かわいらしいビジュアルのスイーツ。特にパフェは雑誌の表紙を飾ることも。わざわざ県外から予約して足を運ぶ人も多いお店です。
メニューはその日ごとに変わりますが、この時期に出会える「さくらと苺のパフェ」は桜餡を思わせるような自家製アイスに、奈良県産いちごの青い香りや野いちごソルベの甘酸っぱい味わいが合わさり、ほっこり、さっぱり口の中に春の訪れを感じるおいしさです。

〈caféひそひそ〉
■奈良県橿原市下八釣町141
■0744-22-5901
■12:00〜16:30(16:00LO)
■火水木休、その他不定休
■HPはこちら

2.〈おやつcafe HOLIC〉

大阪城からほど近い、街中でありながら公園も多い谷町4丁目(通称たによん)にある、手作りの焼き菓子とケーキのお店。お菓子はどれも、ほっこりと肩の力が抜けるようなやさしい味わいと食感が特徴です。
こちらでこの時期に出る桜のお菓子は毎年楽しみにしているファンが多いメニュー。しっとりとした桜の生地に、苺と小豆がアクセントの「桜ロールケーキ」。苺の甘酸っぱさやタルトの香ばしさも楽しく、口の中が和のようで洋(!)な「桜と抹茶のタルト」。桜のホワイトチョコチップのコクがうれしい「桜のスコーン」。そして、ミルクがやさしく食感滑らかな「桜ラテ」と、桜ずくしなメニューを堪能できるのはうれしい!

〈おやつcafe HOLIC〉
■大阪府大阪市中央区谷町4-8-1
■06-6949-1030
■11:00〜19:00
■月木休 ※変更の場合、Instagramにてお知らせ
■HPはこちら

3.〈bake merry kitchen〉

左から「桜とチェリーのスクエアタルト」「桜と小豆のチーズケーキ」。桜を使ったお菓子は、その時ごとに様々なアレンジに。
左から「桜とチェリーのスクエアタルト」「桜と小豆のチーズケーキ」。桜を使ったお菓子は、その時ごとに様々なアレンジに。

大阪駅のとなりにある、たくさんの飲食店が軒を連ねるグルメの街・福島駅エリア。駅からまっすぐ伸びる商店街の一角にある、週末には開店前から行列ができる焼き菓子のお店です。しっかり焼き込まれた生地やその時ごとに変わるメニューがどれも魅力的。ラインナップは日替わりですが、桜の時期には桜を使ったメニューが多く登場するので見逃せません。
この日、出会ったのは、桜入りのバタークリームにチェリーの酸味がよく合う「桜とチェリーのスクエアタルト」と、小豆のやさしい味わいが効いた、桜入りのしっとり濃厚な「桜と小豆のチーズケーキ」。どちらも桜の塩気が効いて甘じょっぱいのが次のひと口を誘う味わいでした。

〈bake merry kitchen〉
■大阪府大阪市福島区鷺洲2-7-12実積ビル1階
■12:00〜18:00(なくなり次第閉店)
■水木金休
■HPはこちら

たまたま立ち寄った〈喫茶マヅラ〉にも桜スイーツが。一期一会も楽しい。
たまたま立ち寄った〈喫茶マヅラ〉にも桜スイーツが。一期一会も楽しい。

桜が散ると、限定メニューを終了するお店は多いため、もしかするとこの記事を読んでくださっている頃には今季終了している店もあるかもしれません。その場合は一緒に、季節が巡るのを楽しみに待ちましょう。
桜の見頃と同じく、まだかと思っていたら現れ、あっという間に姿を消す。そんな刹那的な部分も、桜スイーツの魅力のひとつとして楽しんでいます。

次回のテーマは…「変化球のお茶スイーツ」

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