ピッツァにカレー、天然酵母パン… 鳥取の名峰・大山の恵みをいただける名店3軒
鳥取県が誇る、日本屈指の名峰・大山。その麓にある素敵なお店をご紹介。ピッツァにカレー、天然酵母パン…豊かな風土が育む食の恵みをたっぷり使ったご馳走は、どれも胃袋を鷲掴みにされます!
伯耆町から望む大山。柔らかで美しい裾野は、まさに「伯耆富士」の称号に相応わしい。
1.町のみんなに愛される、陽気なイタリアン食堂。〈食堂酒場 きっちんピノキオ〉
ピノさんの愛称で親しまれる谷口貴俊さんがオーナーシェフをつとめる〈食堂酒場 きっちんピノキオ〉は、ワインを飲みながら気軽に食事が楽しめる一軒。
大山産トウモロコシとゴルゴンゾーラチーズたっぷりの「ピッツァ マイス」1,250円と「巴里婆ちゃんに習ったごちゃまぜサラダ」1,200円。
イタリアンをベースにしたメニューはざっと80種類以上。中でも人気は、大山の小麦を使ったもちもちのピッツァとオリジナルドレッシングで食べる「巴里婆ちゃんに習ったごちゃまぜサラダ」。
オリジナル辣油「ピノラー」700円も人気。
キャップとメガネがトレードマークのピノさん。
2.静かな時間が流れる、居心地の良い喫茶店。〈PARADE〉
古いバレエ教室だった建物を大改装したカレーとスイーツの店。テーブルや椅子など什器はすべて廃材を利用し、かつての建物の空気感を残した空間と店主の赤松博文さんが醸し出す独特の間合いとが相まって、不思議と居心地の良い時間が流れる。
今日のカレー「えびのココナッツカレー」と「チキンのトマトスパイスカレー」のあいがけ1,000円。
今日のお菓子「キウイとクリームチーズのマフィン」380円と「コーヒー」400円。
妻の美奈子さんが仕込む日替わりカレーとスコーンやマフィンなどの焼き菓子はいずれも本格派!
丁寧にコーヒーをドリップする店主の赤松博文さん。
3.自家製天然酵母で作る、これぞ大山のパン。〈コウボパン 小さじいち〉
工房から芳ばしいパンの香りが立ち込める店内。
大山産小麦と自家製天然酵母、塩、そして大山の名水。これ以上ないほどシンプルな素材でパンを作り続けている西村公明さん。自然の甘みと香りがたっぷり詰まった〈小さじいち〉のパンは、ひと口食べればそのおいしさの虜に。
塩だけのカンパーニュ、おやきマフィンなどメニューはシンプル。
日替わりの酵母デリが楽しめる「酵母プレート」と「梅の甘煮ソーダ」。セットで1,200円。
隣接する〈食べるところ〉では、テイクアウトしたパンや、妻のあゆみさんが腕を振るう酵母を使ったデリが食べられる。
契約農家から届く大山産の小麦は工房の石臼で挽きたてをパンに。
「甘みと酸味のバランスが良い」というレーズンの酵母。
「 酵母を育て、酵母に委ねる」と、店主の西村公明さん。
鳥取・大山の旅へ。
東京駅からJR山陽新幹線のぞみで岡山駅まで約3時間30分。特急スーパーやくもに乗り換え米子駅まで約2時間。飛行機なら羽田空港から米子鬼太郎空港まで約1時間15分。今回紹介した各店は米子駅周辺と駅から車で約30分圏内に点在。
〈植田正治写真美術館〉
氏の故郷、鳥取県境港市近くの伯耆町に立地。建物のスリット状の隙間からは、「伯耆富士」と水面に映る「逆さ大山」を望む。
鳥取県境港市は漫画家水木しげるの故郷。鬼太郎の名を冠しているだけあり、米子鬼太郎空港の売店には鬼太郎グッズの品ぞろえが充実。
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(photo : Satoko Imazu text : Chisa Nishinoiri)