空気階段・水川かたまりさんが東京 (川崎だけど) で初めて1人で入った喫茶店

空気階段・水川かたまりさんが東京 (川崎だけど) で初めて1人で入った喫茶店

CULTURE 2025.05.15

作家、クリエイターの心の中にある「マイ喫茶店」のストーリーコラム。それは家族と過ごした日々だったり、下積み時代だったり、誰かとの約束だったり。写真家・市橋織江さんによる撮り下ろしカットとともにお届けします。
第二回は水川かたまりさんの「私の帰る場所、喫茶店。」

僕が東京（川崎だけど）に来てから初めて1人で入った喫茶店です。

「19歳になったし1人でレイコーでもシバいてみたいぞ！」と

息巻いて家の近所を散歩していたところ、《喫茶室 いーはとーぶ》の文字。

なかなか敷居が高いファーストソロ喫茶でも、不思議とスッと入れたのは

教科書に載っていた宮沢賢治が丸坊主だったからなような気がします。

その後も通い、レトロな雰囲気の店内でコーヒーを飲みながら煙草をふかしていると

「オォ、何かしらを創造する人の過ごし方っぽいぞ！」と興奮しました。

興奮しただけで特に何も創造はできませんでしたが、

東京（川崎だけど）で初めてできた自分の居場所でした。

※記事内に特段の記載がない場合は禁煙店です。
※20歳未満の方は喫煙可能エリアへは入ることができません。