【推しマンガ】漫画家・冬野梅子さん「ゴールに辿り着けるわけではないけれど、迷路の中にいることを気付かせてくれる漫画が好き」 | TVプロデューサー小山テリハの漫画交感 #2
「イワクラと吉住の番組」「あのちゃんねる」などを担当するテレビ朝日のプロデューサーの小山テリハさんは実は漫画好き。毎回ゲストをお迎えして、互いに好きな漫画を交換、感想を共有し合う連載です。第2回目のゲストは漫画家の冬野梅子さん!
1.『雨がしないこと』(小山P→冬野さん) 「物語をリードしていく人が“恋愛をしない人”というのがいい」
雨がしないこと
作者: オカヤイヅミ
出版社: KADOKAWA
発表期間: 2023年
巻数: 上・下巻
主人公の花山雨は「恋をしない」。郊外の古くて小さな平屋に引っ越し、凝り始めると同じ料理ばかりを作り続ける。そんな雨と幼馴染の女の子、会社の上司と同僚、友達の元カレ、母親を巡る群像物語。
2.『21世紀の恋愛』(冬野さん→小山P) 「愛についての講義を濃密に受けたような読後感!」
21世紀の恋愛
作者: リーヴ・ストロームクヴィスト
訳: よこの なな
出版社: 花伝社
発表期間: 2021年
巻数: 全1巻
スウェーデン発。星の王子さまやヘーゲル、フロム、キルケゴール、ヒンドゥー神話にディカプリオなど、古今東西の言説から現代における「恋愛」を読み解いたギャグコミック。
3.『海が走るエンドロール』(小山P→冬野さん) 「未来に漠然とした希望も持てていない中で、60代のロールモデルが出てきたのが嬉しい」
海が走るエンドロール
作者: たらちねジョン
出版社: 秋田書店
発表期間: 2020年〜連載中
巻数: 既刊6巻
夫と死別し、数十年ぶりに映画館を訪れたうみ子は、夫との初デートで映画ではなく「映画を観てる人が好き」だと指摘されたことを思い出す。その後、海(カイ)という映像専攻の美大生に出会い、自分は「映画を撮りたい側」であると自覚。映画づくりを学ぶため、65歳にして美術大学の映像科に入学し、映画制作に挑戦することに。
4.『るなしい』(冬野さん→小山P) 「神様はヤクザだよ、という言葉に納得してしまいました」
るなしい
作者: 意志強ナツ子
出版社: 講談社
発表期間: 2021年〜連載中
巻数: 既刊3巻
火神の子として生きる高校生のるなは、実家の鍼灸院で自身の血が入ったモグサを使い「自己実現」を売る信者ビジネスを行っている。「宗教の人」としてクラスでいじめられる中、助けてくれたクラスの人気者、ケンショーに恋に落ちる。だが、るなは恋をすることを許されていない。代わりに、ケンショーを「ビジネス」に取り込むことを決意する。
小山テリハさんから冬野さんへのメッセージカード