働く女性のための転機の準備/お金を「増やす」 あなたは家を「買う?借りる?」。都内と地方、それぞれの借りる派でコストを比較。

WORK&MONEY 2022.06.20

生涯、家賃を払い続けるか。それとも思い切って家を購入するか。永遠の悩みでもあるテーマ、住まいとお金のこと。コロナ禍をきっかけに、家の存在意義を見つめ直す人が増えています。「買う」に踏み切った人、「借りる」選択にとどまった人。ます。今回は、都内と地方、それぞれの買う派でコストを比較。共通するのは「30代女性、一人暮らし」。年収や職種によっても住まいの選択は変わるけれど、一番大きなポイントは「どんなライフスタイルを送りたいか」。地方と都内、それぞれの住まいに関するお金事情を取材しました。

1.買う・都内/@東京都・世田谷

Nさんが運命の家に出会ったのは、中古物件紹介サービス「cowcamo」。「予算に見合う3000万円台の価格帯の物件が多く、いい点だけでなく懸念事項もオープンにしている点が信頼できると思ったんです」。
Nさんが運命の家に出会ったのは、中古物件紹介サービス「cowcamo」。「予算に見合う3000万円台の価格帯の物件が多く、いい点だけでなく懸念事項もオープンにしている点が信頼できると思ったんです」。

・Name:Nさん
・Age:30代
・Job:医療関係
・Income:年収約550万円

・購入時の物件価格:3000万円台(諸経費込み)
・間取り・広さ:1LDK・約42 m2
・築年数:45年(購入時)
・購入時の頭金:0円
・ローン支払額:12万円/月
・借入金融機関:大手メガバンク
・ローン返済年数:35年(変動金利)

「30歳過ぎまで貯金はほぼゼロ(苦笑)。なので、頭金を用意することは最初から考えていなかった」というNさん。当初はネット銀行や地方銀行でのローン借入れを検討していたが、広さや築年数が条件をクリア出来ず、結果的に大手メガバンクに。

寝に帰るだけの部屋から人が集まる我が家に。

小さな商店街が両脇に続く、どこか懐かしさ漂う東急世田谷線沿いのとある街。駅から歩いて5分もすれば緑豊かな公園にぶつかる人気エリアに、Nさんの家はある。購入した2年前は、まさにコロナ禍中。それでも「家を買う」と決断したのは、生活から“潤い”が消えたことがきっかけだった。「推しのライブもイベントも全て中止。帰省もできず、狭い部屋から出ない生活。気が滅入る毎日でふと頭をよぎったのが、母に前から勧められていた“家を買う”ことでした」

賃貸に住む=誰かのローンを肩代わりして払うこと。そう両親に言われていたことを思い出し、早速情報収集を開始。動き出してから約半年後、入って3秒で“ここだ!”と直感したという今の部屋に出会った。「最上階、角部屋、窓越しに見える公園の緑、遠くには東京タワーまで!築年数は経っているけれど、この眺望と日当たりはプライスレス。購入前に住んでいた賃貸に比べて広さは約2倍、月の支払いはプラス1・5万円。心配していた固定資産税も更新料とほぼ変わらなかったんです。狭い部屋に住んでいた頃は、休みの日は家にいたくないから出かけるので、結果的にお金を使っていました。今はむしろ、休日は一日中家にいたいくらい(笑)。友人が遊びに来る回数も増えて、生活の質は格段に上がったと言い切れます」

MY FAVORITE

55インチのテレビで推しのライブを見るのが至福の時間。
週末は“推し活”仲間が集合し、ライブDVDを鑑賞するのがNさんの楽しみ。「我が家に遊びに来た友人で、購入に踏み切った人も何人か。特にお金の話は聞くと勇気づけられるようです(笑)

2.5人掛けソファも楽々置ける13.2畳のリビングダイニング。
最大6 人までOK のダイニングテーブルとソファを置いても余裕のあるリビングダイニング。「この先ライフスタイルが変わっても、二人までなら十分ここで暮らせると思ったのも購入の決め手でした」

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