働く女性のための転機の準備/お金を「増やす」 あなたは家を「買う?借りる?」。都内と地方、借りる派でコストを比較。
生涯、家賃を払い続けるか。それとも思い切って家を購入するか。永遠の悩みでもあるテーマ、住まいとお金のこと。コロナ禍をきっかけに、家の存在意義を見つめ直す人が増えています。「買う」に踏み切った人、「借りる」選択にとどまった人。ます。今回は、都内と地方、それぞれの借りる派でコストを比較。共通するのは「30代女性、一人暮らし」。年収や職種によっても住まいの選択は変わるけれど、一番大きなポイントは「どんなライフスタイルを送りたいか」。地方と都内、それぞれの住まいに関するお金事情を取材しました。
1.借りる・都内/@東京都・荻窪
・Name:Kさん
・Age:31歳
・Job:ゲームデザイナー
・Income:年収約300万円
・家賃:6万9000円/月(管理費込み)
・間取り・広さ:1K・約23 m2
・築年数:28年
・駅徒歩:13分
「備えとして、2つの口座のうち1つは手をつけず貯金に。常時100万円はないと不安ですね」とKさん。いずれ会社員に戻ることも検討中だそう。
イベントにアクセスできる東京ライフを満喫。
東北から上京して13年。東京で暮らす最大のメリットをKさんはこう話す。「情報をキャッチしてすぐ行動に移せるのは大きいです。音楽フェスや好きなお笑い芸人のライブなど、地方から参加すれば、時間と費用が絶対的なコストになる。でも都内に住んでいれば、その負担は軽いです」
今の住まいは、4回の引っ越しを経て初めて更新をした部屋だ。「フリーランスで収入が不安定なので、家賃はできるだけ抑えたかったけれど、このエリアでは難しくて。学生時代に比べると家賃はプラス2万円ほど。それでも日当たりの良さと学生時代の友達が近くに住んでいるのが、更新の決め手でした」会社に所属していた20代前半よりも、現在の年収は下がっているというが、その表情は明るい。
「毎月20万円ちょっとの収入があれば十分。物欲がないので、特にカツカツという感じはないです。唯一、本や漫画には出費を惜しまないと決めてますけど、それも月2万円以上使うことはまれ。身の丈に合った生活をストレスなく送ることができている現状には、満足しています」住まいは、今後も賃貸の予定だ。「東京の東側は未踏のエリア。昔ながらの商店街があると聞く亀有とか、気になっているんです。いいな、と思う街に出会ったら、身軽に動きたいですね」
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近所の出版社発行のカルチャー誌のファン。
愛読している『neutral colors』。「出版社が荻窪にあり、SNSで即売会の情報をキャッチして、お邪魔しに行きます」
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