【SDGs A to Z: L (Letter) 】海外からエコレポート。 (Hawaii編)
諸外国の暮らしに目を向けてみると、まだまだ広げられる日本のエコの伸び代に気が付けるかも?エコ先進エリア在住の3人が、自ら撮影し、届けてくれた現地レポートをヒントにしてみよう。
若者の間では、環境保全がCool!おしゃれに、楽しく、カジュアルに
「最近のハワイの中高生は環境保全活動を『Cool!』と捉えていて、学校のファッションリーダーや発信力のある子が、こぞって参加している印象です。また、誰かが上げた声に賛同すると老若男女問わず助け合う文化(=ハワイ語でKOKUA)も、エコ活動が広がる理由の一つだと思います」
衣:「どんな道をたどって、ここに?」ファッションを選ぶ基準が物の背景までを含めた愛に。
ビーチのごみを活用したアップサイクルジュエリー。
ビーチクリーンナップで拾った素材を利用した〈mauimari〉のビーチグラスのビーズネックレス(外側)。ビーチのごみも、おしゃれに生かす動きが進んでいます。
食:食べることでの環境負荷、 包装の無駄、輸送コストを考えた、 日々続く食だからこその工夫。
輸送エネルギーの削減にもなるファーマーズマーケット。
島暮らしなので、食料を輸送に頼る割合を減らすためにも、地産地消できるファーマーズマーケットの人気がさらに高まっています。小さいものも含め、毎日どこかしらで開催。
住:家は住む人の意識を映す鏡。使い続ける家具や過ごす時間にもエコの心が表れる。
家具はネットの掲示板で買い、島内でリユース。
家具購入も、島住まいでは輸送エネルギーの負荷がネックなので「Facebook Marketplace」(日本未開始)などの掲示板を使い、島内で売り買い。写真のテレビ台も売った品です。
コスメ:自然の恵みを生かし海洋汚染やプラフリーに配慮したアイテムが増加中。
サンゴ礁や海洋生物を守るミネラルサンスクリーン。
ハワイ州は、海を守る日焼け止めのルールを新たに制定。特に厳しいマウイ郡でも使用できる、有害物質を含まないミネラルサンスクリーン「Lani&Kai」はパッケージもエコです。
トピック- 1 森林地帯や島での暮らし、 地産地消の文化など、 地域に根付く郷土愛。
ビーチクリーンナップの参加がエコ意識の変革に。
ハワイでは、海洋プラスチック問題も課題。専門家による〈Aloha Ocean Plus〉のビーチクリーンナップでは、日本から漂着したごみの量に驚くかも。観光客も参加できます。
トピック- 2 街中を歩くと目にするアレコレが国の動きを表すムーブメントのサイン。
使い捨ての持ち帰り容器がプラスチック製から紙や木製へ。
食品ロス削減になる、外食で残した食事の持ち帰り。オアフ島では発泡スチロールを含むプラスチック製容器が禁止され、紙や木製のリサイクル可能な素材へシフトしています。