一日ゆったり過ごせる街に変化中。
#みんなが兜町に集まる理由

TRAVEL 2023.04.21

今、兜町でゆっくり過ごす女性やファミリーが急増中。公園でピクニックする親子やカフェやランチに遠征してくる人。そんな人たちを癒す、兜町巡りのポイントをレポートします。

平日はビジネスマン一色、休日は猫の子一匹いない場所が兜町。そんなイメージは過去の話。今、兜町は平日も休日もリラックスタイムを楽しむエリアとして劇的に変化している。そのきっかけは、兜町に誕生した魅力的な店舗はもちろん、使い勝手のいい公園や施設が登場したことも大きい。

坂本町公園

日本初の市街地小公園がリニューアル。
明治22年、日本人の公園デザイナーの先駆者・長岡安平が手掛けた日本で最初の市街地小公園。2021年9月に3度目のリニューアルがなされ、小高い丘を囲むように芝生広場が。「睡蓮の池」や小川、遊具なども整備され、市民の憩いの場に。
日本初の市街地小公園がリニューアル。
明治22年、日本人の公園デザイナーの先駆者・長岡安平が手掛けた日本で最初の市街地小公園。2021年9月に3度目のリニューアルがなされ、小高い丘を囲むように芝生広場が。「睡蓮の池」や小川、遊具なども整備され、市民の憩いの場に。

例えば坂本町公園。明治22年に誕生したこの場所が2021年9月にリニューアル。当初ここを手掛けた造園家・長岡安平の構想を受け継ぎつつ七草をちりばめ、小高い丘を囲むように芝生広場には地元の畳店〈新藤商店〉が特別に作ったござも無料で用意されていて、フラリと訪れてピクニックを楽しめる場所になった。

SR Coffee Roaster & Bar(エスアールコーヒーロースターアンドバー)

また、コーヒーファンの間で話題になっている〈SR Coffee Roaster & Bar〉の影響も大きい。このロースターでは「私たちは空間屋である。コーヒーはその空間を彩る一つの要素」と考えているため、リラックスできる時間の提供が最優先。心地よい音楽、自家製スイーツ、古民家を改装した店内など、何を目当てに訪れても大歓迎というスタイルが、お客の心を掴んでいる。

Book Lounge Kable(カブル)

仕事にランチに使えるブックラウンジ。
本の閲覧&購入ができ、リラックスラウンジ、ワーキングスペースや個室、8名までの会議室も併設。利用料は平日1時間550円、土日祝880円。Wi-Fiも完備。
仕事にランチに使えるブックラウンジ。
本の閲覧&購入ができ、リラックスラウンジ、ワーキングスペースや個室、8名までの会議室も併設。利用料は平日1時間550円、土日祝880円。Wi-Fiも完備。

さらに今、知る人ぞ知る存在として重宝されているのが〈Book Lounge Kable〉。ここは「おかね」や「暮らし」をキーワードにした3,000冊以上の蔵書を閲覧できるだけでなく、ヨギボーが置いてあったり足を伸ばせるリクライニングチェアがあったりと、カフェやリラックススペースとしても活用できる、オンオフ問わず使える穴場だ。

KABEAT(カビート)

生産者直送の食材とシェフ5人の饗宴。全国のこだわり食材を使った様々なジャンルの料理を提供。平飼い有精卵のオムレツペコリーノチーズソースとアンチョビ1,200円。
生産者直送の食材とシェフ5人の饗宴。
全国のこだわり食材を使った様々なジャンルの料理を提供。平飼い有精卵のオムレツペコリーノチーズソースとアンチョビ1,200円。

さらに同じビルの1階には大空間のオールデイダイニング〈KABEAT〉が。200坪と広い店内には、日本全国のこだわりの生産者から直送された食材で作った5人のシェフの料理が並ぶ。

KNAG(ナグ)

朝からほっとできるコミュニティカフェ。朝食からディナーまで楽しめるカフェ。蔵前の自然派マーケット〈Marked〉のパンと〈Coffee Wrights〉のコーヒー、フード類も豊富。
朝からほっとできるコミュニティカフェ。
朝食からディナーまで楽しめるカフェ。蔵前の自然派マーケット〈Marked〉のパンと〈Coffee Wrights〉のコーヒー、フード類も豊富。

丼やパスタ、点心などジャンルが違うから毎日通っても飽きないし、隣の〈KNAG〉で朝食やサンドイッチをテイクアウトするのもおすすめ。まだまだ兜町の楽しみ方はありそうだから、まずは自分の足で歩いてみて。

photo : Yuko Moriyama text : Kimiko Yamada

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