なつかしくて、新しい場所へ。ただいま台湾、はじめまして台湾。 【MARKET】お土産を買うなら台湾の台所、市場へ行こう。

TRAVEL 2023.03.10

気軽に旅に出られる日を、どれだけ待ちわびたことだろう。海外への渡航が緩和されたらすぐに出かけたかった、あの場所。ずっと会いたかった台湾へ。ローカルの暮らしが垣間見える市場へ、台湾らしいお土産を探しに。

昔から台湾の人々の暮らしに欠かせないのが、町のいたるところに見られる常設市場。近代化が進み、大手のスーパーマーケットやデパートが増えた今も“庶民の冷蔵庫”として、変わらぬにぎわいを見せている。市場によって個性はさまざまだが、そのほとんどが早朝から営業しており、麺や豆花などの朝ごはんを求めて通う地元の人も多い。また、最近は建物をリノベーションして新しい人の流れを生むという動きも活発化。約80年続いた〈新富市場〉はアートや文化、食の融合をテーマとした複合施設〈新富町文化市場(シンフーディンウォンファンジャン)〉として生まれ変わり、隣接する〈東三水街市場(トンサンスイジェンジャン)〉とともに、台湾の市場文化の発展を目指す。日本統治時代の1909年から始まった〈南門市場(ナンムンシジャン)〉も、新ビルの完成を間近に控え“中継市場”として元気に営業中。乾物がずらりと並び、バラエティ豊かな惣菜を扱う市場は、歩くだけでも食への好奇心が刺激される。

台湾随一の問屋街として知られる迪化街の中心にある〈永楽市場(ヨンルーシジャン)〉は、人気のローカルグルメを求める人で建物の外にも行列ができるほど。清潔感のあるブースに新鮮な食材が並ぶ〈士東市場(スートンシジャン)〉をそぞろ歩き、フードコートで地元っ子に交ざって昼食を楽しむのもおすすめだ。

台湾の市場では誰でも気軽に買い物や食事を楽しむことができるので、ローカルなお土産を探すのにもぴったり。古き良き“アジアの市場”の雰囲気を今に伝える〈東門市場(トンムンシジャン)〉は、ごま油や豆板醤など台湾料理に不可欠な調味料をお値打ち価格で購入することができる。肉や魚、果物など日本への持ち込みが禁止されているもの以外なら安心してお土産にすることができる。“台湾の味”を持ち帰って、自宅でも旅の続きを楽しもう。

市場の“おいしい台湾”が大集合。

1. 包子上がチーズ入り包子、下はタロイモを練り込んだ花巻。各5個入り。85元(南門市場)。2. 野菜ちまき可愛いサイズのひと口ちまき。肉不使用の“素米粽”をお土産に。150元(士東市場)。3. ごま油フレッシュなごま油は台湾土産の大定番。鍋料理にも大活躍。270元(東門市場)。4. ピーナッツバター塩気とコクがあるピーナッツバターはトーストに塗ると絶品。花生醤190元(士東市場)。5. ピーナッツ煎りピーナッツは栄養価抜群。ダイエットや美容食にも。50元(東三水街市場)。6. ピーナッツらくがん台湾で昔から好まれる素朴なおやつ。食感がやみつきに。100元(東三水街市場)。7. ザーサイおつまみとして食べても、刻んで炒飯の具材として使っても。100元(南門市場)。8. XO醤干貝のXO醤は麺や青菜炒めに。容量たっぷりなのもうれしい。350元(南門市場)。9. ピクルスきゅうりを醤油漬けにしたもの。おかゆに入れても美味。鮮脆條瓜60元(東門市場)。10. 木の実醤油などの調味料の代わりにスープに入れると台湾の味に。樹子60元(東門市場)。11. 甜麺醤台湾の〈明徳食品〉の甜麺醤は酸味と旨味のバランスが秀逸!50元(東門市場)。12. 桜エビ袋詰めにされた桜エビはキャベツと一緒に炒めると香り豊かな一品に。150元(南門市)。
1. 包子上がチーズ入り包子、下はタロイモを練り込んだ花巻。各5個入り。85元(南門市場)。
2. 野菜ちまき可愛いサイズのひと口ちまき。肉不使用の“素米粽”をお土産に。150元(士東市場)。
3. ごま油フレッシュなごま油は台湾土産の大定番。鍋料理にも大活躍。270元(東門市場)。
4. ピーナッツバター塩気とコクがあるピーナッツバターはトーストに塗ると絶品。花生醤190元(士東市場)。
5. ピーナッツ煎りピーナッツは栄養価抜群。ダイエットや美容食にも。50元(東三水街市場)。
6. ピーナッツらくがん台湾で昔から好まれる素朴なおやつ。食感がやみつきに。100元(東三水街市場)。
7. ザーサイおつまみとして食べても、刻んで炒飯の具材として使っても。100元(南門市場)。
8. XO醤干貝のXO醤は麺や青菜炒めに。容量たっぷりなのもうれしい。350元(南門市場)。
9. ピクルスきゅうりを醤油漬けにしたもの。おかゆに入れても美味。鮮脆條瓜60元(東門市場)。
10. 木の実醤油などの調味料の代わりにスープに入れると台湾の味に。樹子60元(東門市場)。
11. 甜麺醤台湾の〈明徳食品〉の甜麺醤は酸味と旨味のバランスが秀逸!50元(東門市場)。
12. 桜エビ袋詰めにされた桜エビはキャベツと一緒に炒めると香り豊かな一品に。150元(南門市)。

リノベの新富町文化市場&東三水街市場

大戦前に建てられた馬蹄形に広がる食料品の小売市場が、2017年にリノベーション。
市場の歴史を伝える交流の場として誕生した新空間〈U-mkt〉の飲食スペースは市場で購入した惣菜などの持ち込みも可。

新富町文化市場 東三水街市場
住所:台北市萬華區三水街70號 │ 萬華
営業時間:10:00〜18:00(営業時間は店舗によって異なる)
定休日:月休
TEL:02-2308-1092

行列ができる永楽市場

布や手芸用品を扱う店が軒を連ねる市場の1階は台湾グルメの宝庫。
おこわが名物の〈林合發油飯店(リンフーファーヨウファン)〉や潤餅の専門店〈林良號(リンリャンハオ)〉は行列が絶えない

永楽市場
住所:台北市大同區迪化街一段21號 │ 大同
営業時間:6:00〜18:30(営業時間は店舗によって異なる)
定休日:月休
TEL:02-2558-8846

食材が豊富な南門市場

日本統治時代に始まった市場は、現在、新ビル再建のため“南門中継市場”として営業。
乾物や惣菜を販売する店が充実しており、2階のフードコートには人気の牛肉麺の店も。

南門市場(ナンムンジャン)
住所:台北市大安區杭州南路二段55號 │ 大安
営業時間:7:00〜19:00(フードコート11:00〜※営業時間は店舗によって異なる)
定休日:月休
TEL:02-2321-8069

歴史ある東門市場

トタン屋根がつながった木造建築のレトロな雰囲気が新鮮と、若い世代の人気が再燃中。
台湾の食卓で親しまれている調味料を扱う店も。小腹が空いたらローカルに愛される“市場メシ”を。

東門市場(トンムンジャン)
台北市中正區信義路二段110號 │ 中正
7:00〜14:00(営業時間は店舗によって異なる) 
定休日:月休
TEL:02-2321-8209

おしゃれな市場は士東市場

オーガニック野菜や生鮮食品、生花などのブースが整然と分けられた明るい店内。2階の半分はフードコートになっており、オープン直後から多くの人でにぎわう。

士東市場(スートンジャン)
台北市士林區東路100號 │ 士林
7:30〜19:30(フードコート〜21:00※営業時間は店舗によって異なる) 
定休日:月休
TEL:02-2834-5308

photo : Norio Kidera, Wakako Gomi model : Lin Hsin Yu
text : Keiko Kodera coordination : Chien Tsuiwen cooperation : Taiwan Visitors Association, Tokyo Office

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