エシカル派 ⻫藤アリスの“カフェ物語り” Vol.8 〈ブルーボトルコーヒー〉の新境地!都内とは思えない開放空間で理想の朝ごはんを堪能
歴史を遡ると、文化人や政治家が集い、新しいアイデアが生まれる場所だったカフェ。いつの時代もそこには新しさと、集う人を大切にする温かさが共存する。そんな空間を愛してやまないエシカル派モデル・斉藤アリスさんが、SDGsという新しいスタンダードを持って、温かい循環を生み出すカフェの物語りを綴ります。今回は、豊洲ぐるりパーク内に誕生した〈BLUE BOTTLE COFFEE TOYOSU PARK CAFE〉を訪れました。
ボーダーレスに繋がれるデザインに注目
2024年8月にオープンした〈ブルーボトルコーヒー〉の新店舗へやってきました。場所は豊洲駅から徒歩3分〈豊洲ぐるりパーク〉の中にあります。
朝8時からやっているので、わんちゃんのお散歩の途中に立ち寄る人も多いのだとか。私も愛犬・リリーちゃんと一緒にお邪魔してきたよ。
建物からオリジナルでデザインしたカフェは、この〈BLUE BOTTLE COFFEE TOYOSU PARK CAFE〉が初。デザインを担当したのは、日本の旗揚げ店である清澄白河フラッグシップカフェを手がけた建築家・長坂常さん。
デザインのコンセプトはボーダーレス。レンガの床が延長したようなカウンター、たっぷりと光の差し込むガラス張りの壁面など、カフェと公園の境界を感じさせない内装がとてもおしゃれ。
ブルーのロゴをあしらった陶器のドリッパーが並ぶカウンターでは、バリスタさんが1杯ずつ丁寧にドリップ中。そんなブルーボトルコーヒーらしい光景はもちろん豊洲でも健在です。
カフェ中央の長テーブルで一息。360度ぐるりと緑の公園を見渡せる店内は、テラス席にいるような気分に。広々とした席の配置だから、混雑時でもリラックスして過ごせそう。
建物の上部には繊維強化プラスチックを採用。すりガラスのような質感の素材で、日光を柔らかくして優しくカフェを包みます。東屋のような屋根と骨組みが公園に溶け込んでいて、まさにボーダーレスですよね。
私のお気に入りは、少し奥まったところにある丸テーブルの席。旅館のロビーみたいな雰囲気でちょっとスペシャルな気分になれるんです。店内の空間に合わせてセレクトしたという、ゆったり座れる肘付きの椅子も心地が良い!
ドッグフレンドリーな環境でカフェ時間を楽しむ
わんちゃんはテラス席のみOK。犬連れの人たちが店内に入らずオーダーできるように、店外向けの注文カウンターが用意されています。これは地味にうれしい配慮。
このお店で食べてほしいのは、ブランチプレート「コンプレ」。ワッフル、リーフサラダ、トマト、平飼い卵のゆで卵、グリルドベジタブル、ベーコン、フムスが一皿に。彩りもきれいで、体にも良さそうな理想の朝ごはん!
ワッフルは古代小麦と米粉をベースにしたお食事用の甘くない味付けなので、野菜やフムスとの相性も抜群。野菜にもしっかり味がついているから、そのまま食べてもおいしい。これは毎朝食べたい!
そして豊洲パークカフェにはドッグトリーツ、つまりワンちゃん用のおやつも販売しているんです。犬が消化吸収しやすい食材にこだわっていて、オートミールをベースにビーツやバナナで作った植物性のヴィーガン焼き菓子です。よく見るとコーヒー豆の形になっていて可愛い。
とはいえ、うちのリリーちゃんは超肉食系。今までクッキーやボーロのような炭水化物に全く反応を示してきませんでした。しかし、なんとこのドッグトリーツには食いつき良好。違いのわかるワンちゃんです(笑)
クッキーを頬張って喉が乾いたリリーちゃん。タイミングよくスタッフさんからお水の差し入れが。なんという素敵な心遣い。スタッフさんにお願いすれば、お水の入ったフードボウルをもってきてくれるよ。
おやつタイムに訪れた時は、レモンの酸味とバターのコクが効いたおいしい甘いワッフルはどうでしょう。コーヒーとの相性も言わずもがなで、最高です。
軽食にはサンドイッチとスープのセットもおすすめです。生クリームの入ったトマトスープは濃厚でクリーミーな味わい。スープまで全て手作りしているんですよ。
〈KINTO〉とのコラボアイテム「ワークアウトボトル」など、物販コーナーでは豊洲パークカフェでしか購入できない限定アイテムもたくさんあります。このボトルにコーヒーを淹れて、テイクアウトすることもできるそうです。
私が手に持っているコーヒーマグも、実は豊洲パークカフェでのみ使われているもの。1点ずつろくろを使って丁寧に手作りされたカップは、ひとつひとつ表情が異なります。皆さんもぜひ、〈BLUE BOTTLE COFFEE TOYOSU PARK CAFE〉へ足を運んでみてくださいね。